「デリケートな問題だから」義母に言われた通り、こっそり付箋に書いたのに #頑張り過ぎない介護 206
一つ屋根の下で義母と同居しているまる子さん。嫁姑問題や介護の話をメインに自身の体験をマンガにしています。
ある日、仕事から戻ってきたまる子さんが食事をしていると、義母がやって来ました。「話があるから、部屋に来て」と言われたので部屋に行くと、義母お得意の、主語のないわかりづらい話が始まりました。まる子さんが一生懸命読み解いたところ、子宮脱(骨盤底の筋肉や靭帯が弱くなることで、子宮が本来の位置から下がり、ひどい場合には腟の外まで出てきてしまう状態)が心配で婦人科に行って処置をしてもらいたいという話のようです。ただ、違和感を覚えるのが「尾てい骨」と言うため、子宮脱よりも直腸脱(直腸が肛門から外に飛び出してしまう病気)が進行している可能性がありそうです。ちょうど翌日はデイケアに行く日だったので、まる子さんはそこで看護師さんに見てもらえばいいと提案しますが、義母は「熱があるから」とやんわりデイケアを拒否。このまままたデイケアをお休みするのかと、まる子さんはガッカリ……。
デリケートな内容でもお構いなし
義母のお世話をしながらも、けがで入院中の実母のことが心配で、まる子さんはいっぱいいっぱいになっていました。そんな中、義母は予想通り「熱があるから」とデイケアをお休みし、子宮脱の処置をしてもらいに婦人科に行きたいと言いだしますが、まる子さんは、熱があるなら婦人科にも行けないと却下。まる子さんとしては、子宮脱の心配よりも、腸が出たままになっている直腸脱のほうが心配です。
とにかく子宮脱が気になっている義母。病院に行ったほうがいいか私に聞いてきますが、私がわかるわけもなく……。
何度もしつこく言うので、デイケアの連絡帳に、看護師さんへの手紙を付箋に書いて貼っておくことにしました。以前、同じスタイルで看護師さんからお手紙をもらったことがあり……。
それを見た義母が、デリケートな内容だから剥がせる紙に書いてあると思ったようで……。
私にも「同じようにしなさい」と言ってきました。
私は、内容の問題ではなくスペースの問題だと思っていますけど……。
というわけで、連絡帳に付箋をペタッと。
付箋を見た看護師さんは、すぐに見てくれたようです。義母は何も知りません。
帰宅後、手紙のことを聞かれたので……。
「書いた」と答えました。
自分が見た連絡帳には何もなかったと義母が言うので、デリケートな内容なので言われた通り付箋に書いたことを伝えました。
すると、義母は自分の発言を忘れていたことが判明。
さらに、連絡帳には「デリケートな内容」のお返事が直書きされていました。
やっぱり前回の付箋は、内容というよりもスペースの問題だったのでは……?
結局、看護師さんから子宮脱にはなっていないと言われて安心した義母は、婦人科には行かなくていいと言いました。
それを私から手紙で伝えるように言われたので、丁重にお断りしておきました。
子宮脱をしきりに心配する義母ですが、1カ月前に婦人科を受診したときは「半年後にまた診せてください」と言われており、経過観察中です。どちらかといえば、直腸脱をそのままにしているほうが心配だと思うのですが。デイケアでは、看護師さんに様子を見てもらえるようお願いしていて、特に連絡はありません。ただ、あまりにも義母がしつこいので、デイケアとの連絡帳に「子宮脱を確認してもらえますか?」と、看護師さん宛のメッセージを付箋に書いて貼っておきました。
以前、看護師さんから直腸脱と子宮脱の件について、同じように付箋で連絡をもらったことがあったのですが、義母は「デリケートなことだから剥がせる付箋に書いてある」と思ったようで、私にもそうするように言われたため、そうしたものの……。返事は普通に連絡帳に書かれていました。というわけで、前回の付箋は内容の問題ではなく単にスペースの問題だったのでは?
看護師さんからの連絡の内容は「子宮脱はしていませんでした」というもの。これを見て義母も安心したようで、婦人科には行かなくていいと言いました。そして、そのように看護師さんへ返事を書くように言われたため、丁重にお断りしておきました。義母は私の評価を上げるために返事を書かせようとしているのかもしれませんが、自分で伝えられることは自分で伝えればいいというのが私の考えです。
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義母から言われたことを守って付箋で看護師さんに連絡をしたのに、普通に直書きで連絡帳が返ってきたのは笑ってしまいましたが、気にしていた子宮脱にはなっていなかったようで、よかったですね。デイケアで気になる症状をすぐに見てもらえるのは、病院に行くかどうか迷っているときにはとても助かりますね。
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