「黒っぽい雲」がサイン…雷雨など天気の急変に注意 北海道の天気予報&気象予報士解説/2025年6月10日更新
北海道のあす11日(水)の天気と、週間予報を、HBCウェザーセンターの児玉晃(こだま・あきら)気象予報士がお伝えします。
児玉気象予報士が描いた、独特なイラストとともに…。
【この記事の内容】
・ポイント解説
・あすの北海道の天気と気温
・あすからの北海道の週間天気予報
・あすの札幌の朝昼晩の天気
道内暑かったけど…あす11日(水)は雷様⁉
帯広の様子です。駅前にある温度計も上の方まで光っていますね。
午後5時頃でも23度を超えています。帯広では今年初めての真夏日になりました。
各地の午後4時までの最高気温です。最も高くなった十勝北部の足寄町は31.5度で今年の道内の最高気温を更新しました。赤枠は今年一番の暑さになったところで、帯広や富良野も今年初めて30度以上の真夏日になりました。根室の23.4度も根室としては真夏並みの暑さでした。ただ、厳しい暑さと強い日差しはきょう10日(火)までとなりそうです。
あす11日(水)は天気が崩れ、注意が必要な雨の降り方になりそうです。あす朝9時の予想天気図で見ると、日本海にある低気圧が北海道を通過します。雷様がいます。大気の状態が非常に不安定になるため、雷雨など天気の急変に注意が必要です。
本州にあるのは梅雨前線ですね。関東甲信でもきょう10日(火)、梅雨入りしたとみられると発表がありましたし、九州などでは記録的な大雨になっています。ただ、この前線が北海道に近づくことはありません。
では、あす11日(水)の正午から午後3時の雷が発生する確率を見てみます。派手に色がついています。札幌周辺はピンクの30~50%。道北やオホーツク海側は広く赤色、50%以上。そして旭川周辺では茶色の75%以上とかなり高くなります。雷雨や竜巻などの突風、「ひょう」にも注意して下さい。
11日(水)の天気と気温
旭川ではあす11日(水)は注意が必要です。
黒っぽい雲が近づくときは、活発な雨雲が近づくサインです。頑丈な建物や車の中に移動するようにしてください。
あす11日(水)の天気と気温です。
午後は雨が強まるでしょう。最低気温は札幌で18度など朝から高めです。日中の厳しい暑さはおさまりますが、雨でも札幌は25度など内陸ではムシムシとしそうです。
釧路では雲がかかっていますね。
あす11日(水)は日中でも霧がかかり、雨で路面も濡れるでしょう。
あす11日(水)の時間ごとの天気。道央・道南からです。
札幌や倶知安の天気は変わりやすく、朝は晴れても午後は雷雨に注意して下さい。太平洋側は霧がかかりやすく、午後は広く雨が降るでしょう。
道北・空知です。
朝は晴れていても雨具が必要です。午後は雨で、内陸を中心に雷を伴って雨が強まり、ひょうの降るおそれもあります。農作物の管理にも注意して下さい。
道東・オホーツク海側です。
道東は霧雨や小雨が降り、帯広の最高気温はきょう10日(火)より10度も低い20度です。オホーツク海側では午後は急な雷雨のおそれがあります。屋外での作業は空の変化に注意して下さい。
11日(水)からの週間天気予報
札幌の北海道大学のポプラ並木です。ポプラの綿毛は初夏の風物詩ですね。あす11日(水)も雨が降る前の午前中は綿毛が多く舞うかもしれません。
週間予報。日本海側とオホーツク海側からです。
木曜日は昼頃まで雨が降ります。最高気温は札幌で19度など北風が少しヒンヤリ。薄手の上着が必要です。金曜と土曜は晴れて再び暑くなるでしょう。
太平洋側です。
木曜はしだいに晴れますが、風が強まります。釧路は木曜、真夏並みの22度まで上がるでしょう。金曜土曜も晴れますが、来週は雲が広がりムシムシしそうです。
11日(水)の札幌の朝昼晩の天気
あす11日(水)の札幌です!朝昼晩の天気をもんすけでお伝えします!
朝は晴れていても雨具が必要ですね。
昼頃から雨で、雷を伴うおそれもあります。気温は朝から20度を超えて、昼間は25度。雨で少しムシムシしますが、午後は一気に気温が下がるので、羽織る物もあると安心です。
文・イラスト: HBCウェザーセンター 気象予報士 児玉晃
HBCテレビ「今日ドキッ!」の番組内でも独特(?)なイラストを使って天気をお伝えしています。
HBCウェザーセンターのインスタグラムも開設!予報士のゆる~い日常も見られますよ。
連載「気象予報士コラム・お天気を味方に」
月~金曜日に翌日からの天気予報をお伝えしているほか、暮らしに役立つお天気コラム記事もお届けしています。
※10日午後5時時点の情報です。最新の気象情報は、HBCウェザーセンターのホームページなどでご確認ください。HBCは気象庁の認可を2001年に得て以来、民間気象会社の一つとして「HBCの独自予報」を発信しています。
編集:Sitakke編集部IKU