フライパンの焦げの原因と対処法を解説!適した方法ですっきりきれいに
フライパンの焦げの落とし方をチェック!
フライパンの内側や裏側にできた頑固な焦げ付き。なんとか落としたいと思っても、適した方法がわからないと困ってしまうことも。本記事では焦げの原因からフライパンの素材別の焦げの落とし方まで紹介。ご自宅のフライパンの素材をチェックして、適した方法で焦げを落としてくださいね。
フライパンの焦げの原因
フライパンが焦げ付く原因には、さまざまなものがあります。ここではまず、フライパンの焦げの原因がどこにあるのかざっと把握しておきましょ。焦げの原因を知ることで対策がしやすくなりますよ。
火力が強すぎる
火力が強いとフライパンの表面温度が上がりすぎ、食材が焦げやすくなります。また、食材の外側だけが焦げ、中には火が通らない……ということにもなりがちです。フライパンを使うときは火力を調節しながら調理するようにしましょう。
表面の加工が劣化している
フッ素樹脂加工やセラミック加工がされたフライパンの場合、表面に施されたコーティングの劣化が焦げの原因になることがあります。
フライパン長く使っているとコーティングが劣化するほか、傷が付いたり剥がれたりすることがあります。そこに食材がこびりつき、焦げてしまうんです。
鉄製フライパンと異なり、表面加工がされたフライパンは永久に使えるものではありません。半分消耗品と捉え、使用できなくなったら買い換えを検討するのがおすすめです。
予熱・油が足らない
とくに鉄製フライパンやステンレス製フライパン場合、十分に予熱がされていないことが焦げの原因になります。予熱不足だと食材にうまく油が回らないので、くっつきやすく、焦げ付きやすくなってしまうんです。
油の量が足らないことも焦げの原因になることが。あまりにも油が少ないと食材がくっつきやすくなります。とくに表面加工がされていないフライパンの場合は、しっかり油をひくことが大事です。
前回の汚れが残っている
使ったあとの洗い方が不十分で、前回の汚れが残っていると、それが焦げの原因になることも。表面にくっついた汚れが再度加熱されて焦げ付いてしまいます。フライパンを使ったあとはしっかりと汚れを落とすようにしましょう。
外側・裏側の焦げの原因は?
フライパンの外側・裏側に洗い残しがあったり、コンロの汚れが焼き付いたりすると焦げの原因に。調理中についた油や調味料、食材の汚れをそのままにして加熱すると焦げ付くほか、コンロの五徳やプレートの汚れが移って焦げてしまうこともあります。
フライパンの使用後は内側だけでなく外側・裏側も洗うほか、コンロの掃除もこまめにすることが大事です。このほか、調理中の火力が強すぎて焦げ付くこともあるので、火力には十分に注意しましょう。
フライパン内側の焦げの落とし方
焦げ付きの落とし方は、フライパンの素材によって変わってきます。ここではフライパンの素材別に焦げ付きの落とし方を紹介。ご自宅のフライパンの素材に合わせて、適した方法を選んでくださいね。
【鉄製・ステンレス製】重曹を活用する
フライパンや鍋の焦げ付きには重曹を使うのが効果的。ただし、アルミ製のフライパンに重曹を使うと変色・腐食の原因になるのでNG。表面加工されたフライパンもコーティングが傷つく可能性があるため重曹の使用は避けてください。
重曹を使った焦げの落とし方
フライパンに水を張り、水1Lに対して大さじ1杯(15g)の重曹を入れる
できるだけ弱火で加熱をして沸騰させる
沸騰したら火加減はそのままで10分程度加熱する
火を止めて、ひと晩放置する
スポンジで焦げをこすり落とす
重曹は必ず加熱する前に入れるようにしてください。沸騰したお湯に入れると吹きこぼれてやけどの原因になります。肌荒れ防止のためにも、スポンジで焦げを落とす際はゴム手袋をはめると安心です。
【表面加工】水を沸騰させる
表面加工されたフライパンの焦げ付きを落とすには、水を沸騰させる方法がおすすめ。水のみを使うのでコーティングが傷つく心配がありません。水を沸騰させて焦げを浮き上がらせ、中性洗剤で落としましょう。
水を沸騰させて焦げを落とす方法
フライパンに水を張り、中火で加熱する
沸騰したら火加減そのままで10分間加熱する
火を止めてひと晩放置する
中性洗剤+スポンジを使い焦げを落とす
焦げ付きを落とす際は、金だわしや研磨剤入りのスポンジは使わないようにしましょう。表面のコーティングを傷つけないよう、やわらかいスポンジを使って洗うようにしてください。
【鉄製】空焚きをする
高温に強い鉄製のフライパンは空焚きをして焦げを焼き切り、炭化させて落とす方法もおすすめ。焦げ付きを炭化させてから水で急速に冷やすことで、焦げ付きがはがれ落ちやすくなります。
空焚きをして焦げを落とす方法
鉄鍋を強火にかけて、約20分間空焚きをする
火を止めて、水に浸けて冷ます
金だわしや金属のヘラでこすって焦げを落とす
空焚きの最中はフライパンから絶対に目を離さないようにしましょう。力任せにこするとフライパンが傷つくので、落ちやすくなった焦げを狙ってこするようにしてくださいね。
【鉄製・ステンレス製】塩でこする
鉄製やステンレス製のフライパンには、塩を研磨剤にして焦げを落とす方法もおすすめです。粒子の粗い塩を使うと研磨剤代わりになるほか、塩の塩化ナトリウムが焦げの含まれる脂肪酸を分解してくれますよ。
塩で焦げを落とす方法
フライパンを火にかけて加熱する
塩をティースプーン1杯分入れる
厚手の布巾やキッチンペーパーを濡らし、10秒ほど強くこする
焦げが落ちたら水できれいに洗い流す
【アルミ製】お酢を活用する
アルミ製のフライパンには重曹が使えないため、お酢を使って焦げを落とす方法がおすすめ。お酢が焦げに含まれるたんぱく質を分解してくれ、汚れが落ちやすくなりますよ。
お酢を使った焦げの落とし方
フライパンに水を張り、大さじ1~2杯のお酢を入れる
フライパンを火にかける
沸騰したら火を止め、冷めるまで放置する
冷めたらお湯を捨て、スポンジやヘラで焦げを落とす
【全種類】天日干しをする
フライパンの素材にかかわらずおすすめなのが、意外にも「天日干しをする」という方法。晴れた日に洗ったフライパンを天日干しするだけなので、気軽に試せるのがメリットです。天日干しをすることで焦げ付き部分をカラカラに乾かすと、ヘラや箸でこそぎ落とせますよ。
天日干しで焦げを落とす方法
フライパンを洗い、よく晴れた日に日の当たる場所に置いて天日干しする
2日~1週間程度天日干しをしておく
木べらや箸で焦げをこそぎ落とす
フライパンの裏側の焦げの落とし方
フライパンの裏側の焦げの落とし方はいくつかありますが、ここでは重曹ペーストを使った方法をご紹介!重曹をぬるま湯で溶かしてペースト状にし、それを裏側に塗ってスポンジでこすると、驚くほどきれいになりますよ。
重曹ペーストで裏側の焦げを落とす方法
容器に重曹をスプーン3~5杯入れる
ぬるま湯を適量注いでよく混ぜてペースト状にする
重曹ペーストをフライパン裏側の焦げ部分にのせる
スポンジの硬い面で裏側をこする
スポンジは硬い面を当たるようにしましょう。より研磨力が高い面を使うことで、焦げ付きが落ちやすくなりますよ。肌荒れが気になる場合はゴム手袋をはめて作業をするようにしましょう。
自宅のフライパンに合った方法で焦げを落とそう!
フライパンの焦げの落とし方にはいくつかの方法がありますが、素材によって適したやり方は異なります。本記事で紹介した内容を参考にして、ご自宅のフライパンに合った方法で焦げを落としましょう。きれいになったフライパンで、気持ちよく料理を楽しんでくださいね。
ライター:BBC