栄土木事務所 和風花壇で園芸博PR 本郷台駅前に設置
栄土木事務所は「GREEN×EXPO2027」のPRとして本郷台駅前に日本庭園の技法などを取り入れた花壇を設置した。3月11日には、お披露目式が行われ、携わった本郷台小学校の児童などが参加した。
2027年に瀬谷区と旭区で行われる「GREEN×EXPO2027」(国際園芸博覧会)。開催意義の一つには「伝統的な花き園芸・造園技術の保全・継承」が掲げられている。
そこで、栄土木事務所はPRの一環として、これまで樹木で覆われていた本郷台駅前広場の一角に白い小石などを敷き詰めた10mほどの和風花壇を設置した。石には波紋が付けられ、水の流れを表現。日本庭園に用いられる技法で、区内を流れるいたち川を表現したという。同所が管理する花壇で和風のものは初めて。もともとこの場所に生えていたベニバナシャリンバイは花壇の一角に移植された。
近隣児童も協力
また、小石の周囲には本郷台小学校6年生の児童らが「いたち川の動植物」をイメージして絵を描き込んだ石も配置された。魚や亀などが描かれ、小石と共にいたち川の自然が表現されている。児童らは事前に庭園についての技術を学習することで、文化や技術についての理解を深めたという。
11日に行われたお披露目式には児童、松永朋美区長、宍戸由範栄土木事務所所長などが参加。スピーチを行った代表児童は「区の魅力であるいたち川を多くの人に知ってほしいと思って描いた。中学になると通学で駅を使うため、花壇作りのことを思い出すと思う」と取り組みを振り返った。その後、児童らは記念撮影。約90人が駅前の新スポット完成を祝った。
式典後、松永区長は「良い花壇になったと思う。子どもたちが『ふるさと栄区』を意識するきっかけにもなる」と感想を述べ、田中健次同校学校運営協議会会長は「今年度は同校の開校50周年でもあるので、卒業間近の6年生にとって記念になったのではないか」と話した。