【リアル給与明細】調剤薬局の事務。収入が低い……。宅食サービスは贅沢ですか?【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【25歳 調剤薬局事務】
【リアル給与明細】25歳、調剤薬局事務の場合
プロフィール
25歳、女性
調剤薬局の事務員
▼現状
調剤薬局での事務と調剤助手
勤務2か月目
月の労働時間は176時間程度
残業は2時間30分
年間賞与32万円
会社員の婚約者と2人暮らし(世帯年収930万円)
【相談内容】前職と比べて給料が低いのが不満……。結婚を控えており、宅食サービスの利用や保険加入の計画についてもアドバイスがほしいです。
解説するのは……
◆青山かえ
FP2級・日商簿記2級・整理収納アドバイザーを保有するWebライター。
7年の投資経験を活かし、NISA・iDeCo・暗号資産についてわかりやすく解説します。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査」によると、25〜29歳の一般事務の平均年収は約381.9万円*です。相談者さんの年収は約236.2万円ですので、比較すると低い水準といえます。
昇給の可能性を確認しつつ、転職や資格取得で収入アップを目指すのも一つの手です。
*……参考:厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査」
共働き世帯の食費を見直す方法
家事に時間をかけにくい場合、食材宅配サービスを活用を検討してみましょう。
ミールキットの種類によっては1人分あたり約500〜700円。外食やお弁当に比べると割安ですし、まとめ買いすればスーパーでの無駄な出費を防げます。
また、ふるさと納税を活用するのもおすすめです。控除上限額を活かせば、年間数万円分の食品が実質負担2,000円で入手できますよ。
今後のライフプランと保険の考え方
ご結婚を控えたこのタイミングは、将来の資産形成や保険の見直しを検討するのにぴったりなタイミングです。
医療特約・がん保険の加入を検討
一般的に相談者さんと同年代の方は、健康状態が良く安い保険料で加入できます。
入院給付金・手術給付金・先進医療特約の3つがあれば十分なケースが多いので、ご自身に合った必要最低限の保障を確保しましょう。
生命保険(収入保障保険)の活用
婚約者が世帯の大きな収入源となる場合、万が一のリスクに備え収入保障保険を検討します。共働きであることを考えると、掛け捨てタイプで最低限の補償を確保する形が適切です。
また、将来的に子どもを考えるなら死亡保障は必須となりますので、ライフイベントに沿って見直しましょう。
NISA・iDeCoで資産形成を
毎月の貯蓄額を明確にした上で、夫婦でNISAを活用した長期的な資産形成を行うのもおすすめです。
さらに、iDeCo(個人型確定拠出年金)を活用すれば、老後資金を準備しつつ所得控除で節税も可能です。
まとめ
・昇給や資格取得、転職を検討し、収入アップを目指す。
・コープやふるさと納税を活用し、食費を節約する。
・保険の加入・見直しをしながら、NISA・iDeCoで資産形成を進める。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。