富士山を望む曽我梅林で「第55回小田原梅まつり」が2月1日~24日に開催。甘い香りに包まれて散策を楽しもう!
春の足音が聞こえ始める今日この頃。神奈川県小田原市の曽我梅林ほかでは、「第55回小田原梅まつり」が2025年2月1日(土)~24日(月・休)に行われる。かわいらしい梅の花をめでながら、春の訪れを感じてみては。
約3万5000本の梅が咲く曽我梅林
神奈川県小田原市の北東部に位置する曽我梅林で、毎年2月上旬から下旬にかけて行われる早春の風物詩が「小田原梅まつり」だ。曽我梅林は約100haにもおよぶ広大な梅林で、約3万5000本の白梅が咲き誇る。見頃を迎えると辺り一帯は梅の甘い香りでいっぱいになる。
「普段は梅を生産している農家さんが農地を開放してくれているので、とても素朴な雰囲気です」と教えてくれたのは、小田原市観光協会の臼井比呂夢さん。梅の木と木の間からは真っ白な雪の冠をかぶった富士山や箱根連山を望むことができ、都心では味わえないのどかな雰囲気と風光明媚な景色に心が和む。
期間中の催し物として、2月15日(土)・22日(土)には地元の子供たちによる祭囃子が、2月2日(日)・9日(日)・11日(火・祝)・16日(日)・23日(日)・24日(月・休)には小田原市無形民俗文化財に指定されている寿獅子舞が行われる(いずれも13時~と15時~の1日2回実施)。梅の木に囲まれながらにぎやかなステージを楽しんで春の一日を過ごそう。
そのほかにも、小田原ガイド協会による「梅香る下曽我の原風景を歩く」と題したガイドツアーやレンタサイクル「ぐるりん小田原」の貸し出しも行われるので、自分に合ったさまざまな楽しみ方ができそうだ。レンタサイクルやガイドツアーの参加については小田原ガイド協会のホームページで確認を。
歴史情緒ただよう小田原城址公園でも!
梅まつりのもうひとつの会場が、小田原市のシンボル・小田原城址公園。銅門(あかがねもん)広場や東堀(花菖蒲園前)、『小田原城NINJA館(歴史見聞館)』、『小田原市郷土文化館』、天守閣周辺では約250本の紅梅や白梅を観賞できる。曽我梅林のような圧巻さはないものの、歴史的建築物と梅の花のコラボレーションは風情たっぷりだ。
「曽我梅林は富士山がよく見えて、梅の甘い香りがただよいます。風光明媚な景色の中をゆっくり歩きながらリラックスしてもらえれば。畑の中にゴザやレジャーシートを持ってきて飲食を楽しむのもおすすめですよ」と臼井さん。売店では名物の「曽我の梅干し」も販売。「十郎梅(じゅろううめ)」と呼ばれる小田原特産の梅を塩だけで漬け込んだ昔ながらの無添加梅干し。粒が大きくて皮が柔らかいと評判なので、おみやげに買い求めてみては。
開催概要
「第55回小田原梅まつり」
開催日:2025年2月1日(土)~24日(月・休)
開催時間:見学自由
会場:曽我梅林(神奈川県小田原市曽我地区)ほか
アクセス:JR御殿場線下曽我駅から徒歩15分
【問い合わせ先】
小田原市観光協会☎0465-20-4192
公式HP:https://www.odawara-kankou.com/ume/
取材・文=香取麻衣子 ※画像は主催者提供
香取麻衣子
ライター
1980年生まれ。『散歩の達人』編集部でのアルバイト経験を経て、2010年からライターとしての活動を開始。あだ名はかとりーぬ。『散歩の達人』では祭り&イベントのページを長らく担当。青春18きっぷ旅や山歩きなどのんびりと気ままにお出かけするのが好き。あとビールや美術館めぐりも大好物。