生花の華やかドレスを作ったワケ「開花したら出荷できない」短い命にもう一度息吹を【北海道・新ひだか町】
せっかくキレイな花を咲かせているのに、短い役割じゃもったいない。
日高地方のクリエイターが、さらに花を咲かせるイベントを開きました。
色鮮やかな、このドレス。
実は…生花でできています。さらに「傘」も。
北海道新ひだか町の三石地区は、色鮮やかな「デルフィニウム」の生産量日本一のマチです。
デルフィニウムは結婚式のブーケなどに代表される冠婚葬祭で使われることが多い花ですが、最近では、家庭で楽しむ人も増えています。
そんなキレイな花を捨てない=フラワーロス対策に知恵を絞る人たちがいます。
ハル北海道 隆陽子(たか・ようこ)さんもその一人。
「規格外の花や開花した花は出荷できないことを知って、その花を利用してもっと地元のアピールができないかと始めた」
新ひだか町三石では、栽培農家の技術向上などを目指して毎年、花の品評会が開かれています。
一方、花の商品価値は花が咲く前がピーク。
出品された花々は品評会が終わると役目を終えてしまうのです。
生産者の思いが詰まった花をもう一度輝かせたい。
日高地方のクリエイターたちがドレスや傘に生まれ変わらせたのです。
今回、花フェスタ札幌のガーデニングコンテストで優勝した静内農業高校の生徒も参加しました。
ハル北海道 隆陽子(たか・ようこ)さん「物のあり方大切さとかを広げられるような、そんなきっかけ作りになれたら」と思いを話してくれました。
短い役目を終えた花に新たな命を吹き込む。
新しい光を当てると、花はもう一度、咲くことができます。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年7月8日)の情報に基づきます。