セ・リーグ球団別週間MVP DeNA筒香嘉智が6発の大暴れ!ヤクルト村上宗隆は4発
打率.391、wRAA7.6の筒香嘉智
プロ野球セ・リーグは首位・阪神が巨人に連勝し、優勝マジックを7に減らした。最短Vは5日の広島戦。5日から広島3連戦、9日からDeNA3連戦と甲子園での試合が続くため、地元で藤川球児監督が胴上げされる可能性が高まってきた。
SPAIAでは8月26日から31日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
12球団トップのwRAA7.6をマークしたのはDeNA筒香嘉智。26日の阪神戦で9号、10号と2打席連発すると、27日の同戦で11号、30日の中日戦で12号、13号、14号を放ち、6試合で計23打数9安打の打率.391、6本塁打の大爆発だった。
アメリカから帰国2年目の今季は53試合出場で打率.211にとどまっているが、8月は打率.355、8本塁打と急上昇。チームは先週2勝4敗で4位・広島に1差と迫られているだけに、クライマックスシリーズ進出へ筒香のバットにかかる期待は大きい。
中日・上林誠知、阪神・森下翔太も好調
ヤクルト村上宗隆もここに来て上昇中だ。30日の広島戦で12号、13号、14号と3本塁打4打点の活躍で勝利に貢献。計21打数7安打4本塁打でwRAA4.7と本領を発揮し、8月はなんと12本塁打を放った。
4勝2敗と勝ち越し、CS争いにくい込んでいる5位・中日では、上林誠知が出場13試合連続安打と好調だ。先週は2度の3安打猛打賞を記録するなど20打数10安打1本塁打の打率5割。チームトップのwRAA4.3をマークした。
首位・阪神では、森下翔太がwRAA4.0。30、31日の巨人戦で2試合連続猛打賞と勝負強さを発揮するなど24打数10安打1本塁打の打率.417だった。29日の巨人戦で19号を放ち、自身初の20発にも王手をかけている。
広島・坂倉将吾、巨人・岡本和真も存在感
4勝2敗だった4位・広島では、坂倉将吾がwRAA2.7でチームトップ。30日、31日のヤクルト戦で2試合連発するなど18打数6安打の打率.333をマークした。逆転CSに向け、捕手として、打者としてチームに貢献している。
1勝5敗と後退した巨人では、岡本和真がチームトップのwRAA2.3。本塁打は出なかったが、21打数7安打の打率.333だった。首位と16差がついたものの、最後まで巨人の主砲として意地を見せたい。
阪神が栄光のゴールに手が届きそうな状況となったが、CS争いは2位・巨人から5位・中日まで3差にひしめいており混沌としている。個人タイトル争いも含め、最後まで目が離せない。
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記事:SPAIA編集部