【多摩市】整備事務所 多摩NT 魅力発信を強化 永山駅近くに移転
多摩ニュータウン地域など都有地の維持管理を行う整備事務所と多摩ニュータウンの魅力や歴史を知ることができる「まちづくりステーション」がこのほど、それぞれ永山駅近くのアクロスビル(諏訪2丁目)に移転合併し、8月1日に開所した。再生整備が続く多摩ニュータウンの魅力発信を強化する。
愛宕にあった東京都多摩ニュータウン整備事務所は都有地(多摩ニュータウン地域、坂浜平尾地区など)の維持管理のほか、多摩ニュータウン地域の再生支援、再生のPRなどを行ってきた。前身を含め1970年度に発足した。
永山駅直結の商業施設グリナード永山に昨年開設された「多摩ニュータウンまちづくりステーション」は、ニュータウン再生に関する資料、南多摩尾根幹線道路の4車線化に関する資料、多摩モノレールに関するパンフレット、ニュータウンの歴史や魅力が分かる書籍や映像などを展示し、多摩地域の成り立ちが分かる施設として運営されていた。
今回これらを統合して職員を手厚くし、展示スペースも拡大することで地域住民などが気軽に訪れることができるような施設に生まれかわった。同事務所の高橋文彦所長は「多摩ニュータウン発祥の地である諏訪・永山地区の再生を見てもらいたい」と永山駅近くに構えた経緯を語る。事務所はグリナード永山と道路をはさんで諏訪北公園側にあるアクロスビル1階に開設された。
施設機能はそのままに、事務所入口前に展示スペースを設けたことで気軽に見やすくなったことやアンケートに答えるとオリジナルのノベルティがもらえるなど工夫して来場を促す。また、展示スペースの内容はテーマを決めて随時更新し、秋に行われる永山フェスティバルの出展も予定している。
高橋所長は「子育て世代をターゲットに入居者を増やすためにも、都営住宅の建て替えや尾根幹線道路の工事が進むなど生まれ変わっている多摩ニュータウンの魅力を知ってもらうことに努めたい」と話していた。また、「多摩ニュータウンから都心に出る時間はそんなにかからない。緑豊かで自然にあふれている」と魅力を語った。