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「貴重すぎる…!」実写版『ゴールデンカムイ』のロケ地!北海道・平取町の注目スポットへ【平取町レポ|前編】

Sitakke

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北海道出身の漫画家・野田サトル先生による大人気コミック『ゴールデンカムイ』。莫大なアイヌの埋蔵金を巡り、北海道の大自然の中で、一癖も二癖もある魅力的なキャラクターたちが繰り広げる冒険活劇です。ことし1月には、実写映画が公開され、大ヒットを記録しました!

©野田サトル/集英社 ©2024映画「ゴールデンカムイ」製作委員会

10月6日からは、WOWOW で『連続ドラマW ゴールデンカムイ―北海道刺青囚人争奪編―』が放送・配信スタートッ!
「実写化のクオリティ高すぎ!」「早く続きが見たい!」など、SNSでも大きな注目を集めています。

実写版『ゴールデンカムイ』の舞台 北海道・平取町を巡る旅へ!【前編】

今回、HBC・Sitakke編集部は、映画版・ドラマ版ともに撮影の舞台となった「北海道 平取町」の魅力に注目ッ! 10月3日(木)~10月4日(金)に行われた、「実写版『ゴールデンカムイ』の世界観に触れる平取町プレミアツアー」のようすも合わせてレポートしていきます!

<前編・後編・番外編のうち、前編>

いざ、北海道 平取町へ!

こんにちは、Sitakke編集部ナベ子です。
今回は、10月3日(木)から1泊2日で開催された、実写版『ゴールデンカムイ』のロケ地を巡る、「平取町プレミアバスツアー」1日目のようすをレポートしながら、ファン目線から見た平取町の注目スポットについて紹介していきたいと思いますッ!

*「平取町」って?…北海道日高地方の西端に位置する人口約4,500人のまち・平取町。「びらとり和牛・びらとりトマト」が特産品で、北海道・沙流川(さるがわ)流域特有の「アイヌ文化」が色濃く残るまちです。町内にある「二風谷コタン」には、二風谷アイヌ文化博物館や、チセ(アイヌ語で「家」)の数々や、アイヌ工芸品を購入できる施設などが集まっています。

出発の朝~札幌から向かいます!

10月3日(木)の朝、平取町へ向かうべく、札幌駅前へ向かいました。
美しいアイヌ文様がデザインされたバスが待機しています…ッ!

今回のプレミアバスツアーで使用する、札幌観光バスの「セタプクサ号」です。
アイヌ語でスズランを意味する「セタプクサ」。平取町では、北海道原種のスズラン群生が有名で、古くから町民が大切に守ってきた花だとされています。

プレミアツアー参加者達が続々と集まってきました。皆さん笑顔です!
このあと、新千歳空港でさらなる参加者が合流し、道外から19名、道内から5名の合計24名が参加します。

今回、筆者は公共交通機関で向かうため、皆さんを見送ったあと、JRとバスで平取町へ向かいました。

お昼ご飯は…平取町の食堂「味処いこい」で「ニシパの恋人ランチ」!

バスツアーの皆さんより一足お先に平取町に到着。まずは腹ごしらえ…ということで、ツアーの昼食場所にもなっている「味処いこい」(平取町本町41−10)でランチです。

『ニシパの恋人ランチ スパカツ』(税込み1300円)を注文しました。
平取産の黒豚のトンカツの上には、平取産の「びらとりトマト」をふんだんに使った自家製ソースがかかっています。トマトの甘みと酸味のバランスが絶妙で、トンカツはサックサク&ジューシー!地元の名産がギュッとつまった贅沢なランチです。

「うーん、こいつは“ヒンナ”だぜっ!!」(ヒンナ=アイヌ語で「感謝」「ありがとう」の意)

ちなみに『ニシパの恋人』は、北海道一の出荷量を誇る「びらとりトマト」やその加工品をブランド化した名称のこと。ニシパ(アイヌ語で「紳士・旦那」の意)が、健康な身体を保つため、熟れたトマトを毎日食べるうちに、トマトを恋人のように愛してしまった…というストーリーからネーミングされているそうです。
『ゴールデンカムイ』ファンの筆者としては、ついつい「谷垣ニシパ」とその恋人「インカラマッ(※ラは小文字)」の2人の顔が思い浮かんでしまい、なんだかニヤけてしまいました。

ちなみに今回頂いたランチは、夏季限定ということで、11月からは、ハンバーグをメインにした冬季限定の『ニシパの恋人ランチ』が登場するそうです!そっちも食べてみたいぞ~!

「さすがはゴールデンカムイファン」!?

『ゴールデンカムイ』関連のグッズを手に記念ショット

バスツアーの皆さんと合流ッ!
すでに、とても打ち解けている雰囲気の皆さん。ツアー限定版の『ニシパの恋人ランチ』を堪能しながら、「“推し”トーク」が盛り上がっています。めちゃくちゃ楽しそうだッ…!

そんなようすを、ニコニコと見つめる女性が1人。
今回のツアーガイドを担当する、札幌観光バスの吉田佐恵子さんです。

「これまで色んなツアーに同行してきましたが、今回の参加者は打ち解けるのが早いです。話題が全然尽きないみたいでビックリ!さすがゴールデンカムイファンですね!」

皆さんのバッグの中に入っていた、すてきな“同行者”さんたち。集合写真をパシャリッ!

参加者さんにも話を聞いてみました。
「『ゴールデンカムイ』を見て…アシㇼパさんが超カッコいい!と思ったのがきっかけで、アイヌ文化に興味を持ちました!」
こう笑顔で話してくれたのは、道内から参加した「ミア」さん。

ミアさんのコメントにウンウンと頷いているのは、埼玉県から参加した「ピリカ」さん。
「私はもともとアイヌ文化に興味があって、『ゴールデンカムイ』を見たところ、作品にもすっかりハマってしまって(笑)。午後からのツアーも楽しみです!」

ミアさんも、ピリカさんも、お互いに「初対面」とのことですが、すっかり意気投合していました!


午後からは…「平取町立 二風谷アイヌ文化博物館」へ!

平取町グルメでお腹を満たした一行は、次の目的地、「平取町立 二風谷アイヌ文化博物館」(平取町二風谷55)へ!1992年にオープンした、こちらの博物館は、「アイヌ文化を守り、そして未来へと伝えていくこと」がコンセプト。沙流川流域のアイヌ文化を中心にした展示が充実しています。

「二風谷アイヌ文化博物館」外観

期間限定の「実写版『ゴールデンカムイ』衣装展」を見学

この日は、『連続ドラマW ゴールデンカムイ―北海道刺青囚人争奪編―』とのコラボイベント、「実写版『ゴールデンカムイ』衣装展in平取 ~新章開幕記念~」も開催されていましたッ!(※~10/4まで。現在は閉幕)

映画で使用された衣装や、小道具の展示は見どころが満載ッ!杉元・アシㇼパ・尾形・白石・鶴見・土方の6 体同時展示は全国初です。ツアーに参加した皆さんも「これは豪華!」「貴重すぎる…!」と、興奮気味のようすでした

期間限定展示を見学したあとは、「二風谷アイヌ文化博物館」の展示を学芸員さんに案内していただきます。

学芸員さんによるガイドツアーに参加ッ!

「『ゴールデンカムイ』をきっかけに、アイヌ文化に触れて、関心を広げてもらえると嬉しいです!」
博物館学芸員の廣岡絵美さんが、笑顔で話します。

「人々の暮らし」「神々のロマン」「大地のめぐみ」「造形の伝承」の4つのゾーンから成る館内の見どころについて、解説をしてくれました!ツアー参加者の皆さんも、真剣な表情で話に聞き入っています。

こちらは、『ゴールデンカムイ』でもおなじみの「マキリ」。皮をはぐ用、器の内側を彫るため用など、用途ごとにたくさんの種類があります。緻密に彫刻されたアイヌ文様が美しいッ…。

こちらは、赤ちゃんを上に乗せて寝かせる「シンタ(ゆりかご)」というもの。吊り下げて使用し、軽く揺らせば、赤ちゃんが気持ちよく眠ることができます。屋外にも持ち出せるので、赤ちゃんを見ながら、畑の仕事もできるという優れモノとのこと。

こちらは「アットゥㇱ」と呼ばれる、オヒョウなどの木の内皮の繊維を使った、アイヌの織物です。衣服や半纏、帯などの小物類等に使用されています。女性の手仕事として、受け継がれてきました。

ほかにもアイヌの伝統的な工芸品や、当時の暮らしぶりがわかる資料など、館内の多くの貴重な展示について、解説をいただきましたッ!このほか、博物館では、木彫や刺繍などを体験学習できるコーナー(要予約・申し込みは10名以上から)なども充実していますので、気になる方はぜひ博物館の公式HPで確認を!

→後編レポへ続きます。

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※2024年10月取材時の情報です。最新情報は各店舗・施設のHP等をご確認ください。
文・撮影:Sitakke編集部ナベ子

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