Yahoo! JAPAN

横浜市 エレベーター設置進む 1校1基以上目指す

タウンニュース

西谷中のエレベーター

横浜市は今年度、市立学校33校にエレベーターを新規に設置する予定だ。これは2020年のバリアフリー法改正を受け、市が整備を加速させているもので、担当者は「1校1基以上の設置を目標に、優先度が高い学校から順次進めていく」とした。

バリアフリー法改正は、車いすなどを利用する要配慮児童生徒が安心して学校生活を送れる環境整備を目的としており、公立小中学校などに対してエレベーター設置を含むバリアフリー基準への適合を努力義務としている。国は、エレベーター設置改修事業への補助率を3分の1から2分の1に引き上げた。これを受け市はエレベーターの新規設置数を大幅に増やしており、これまで年間10校程度だったものが23年度には24校、24年度には30校となった。市教育委員会の担当者によると、24年度末時点で小学校336校のうち約47%にあたる157校、中学校144校のうち115校(約80%)への設置が完了しているという。全国20の政令指定都市における設置状況の平均は35・6%(24年9月時点)で、市の設置率はこれを上回っている。

中学校を優先

市は現在、中学校へのエレベーター設置を優先的に進めている。その理由の1つとして、小学校との連携により要配慮児童生徒の在籍状況を把握しやすい点が挙げられる。また、小学生と比較して体格の大きい中学生の場合、教員が車いすを持って階段を昇り降りする際の負担が大きいことも考慮されている。市は今年度の整備が完了すれば、中学校においては全校設置になるという。

西谷中学校(保土ケ谷区)の仁平浩史校長は「車いす利用の生徒は一部の教室に移動する際に教員の補助を受けるが、それ以外スムーズに校内を移動できている。教職員の負担の軽減にもつながっている」と述べる。

また、市の担当者は「エレベーターを1基設置するのに1億円以上必要で、設計や工事にも時間を要する。小中学校は災害時に避難所としても活用されることもありバリアフリー化は不可欠。全ての児童生徒が安心して学校生活を送れるよう、計画的に整備を進めていく」と話す。

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 豊岡の誇り!30周年の老舗『割烹なか井』で美味しい創作料理を「いざ満喫!」 豊岡市

    Kiss PRESS
  2. 次世代の高速船リニアジェット 広島~松山に2026年就航! 新造高速船の名付け親を大募集(瀬戸内海汽船)

    鉄道チャンネル
  3. まとめサイト「JAPAN NEWS NAVI」関連アカウント、Xで一斉凍結

    おたくま経済新聞
  4. 井上芳雄が「SONGS」に登場 25周年の軌跡を辿るSPミュージカルメドレーなどを披露

    SPICE
  5. 8/2(土)開催の「泡パ®︎ 2025」出演ラインナップ公開! KEN ISHII、REMO-CON、YonYonら出演

    FLOOR
  6. 土屋太鳳 流『お子様ラーメン』が美味しそう!「身体を温めたい」母の優しさにほっこり

    動画ニュース「フィールドキャスター」
  7. 土屋太鳳、幼少期写真を激レア公開!驚異の運動神経エピソードに仰天

    動画ニュース「フィールドキャスター」
  8. 7/19(土)リニューアルオープン!「LUCK TERRACE(ラックテラス)」車山高原の老舗レストランが新たなレストランへ!絶景テラス席で食べる「シェフのこだわりラムカレー」がおすすめ@長野県茅野市

    Web-Komachi
  9. 入江日奈子、テレビ朝日×ごっこ倶楽部 縦型ショートドラマアカウント 『#5151』に出演決定!【コメントあり】

    Pop’n’Roll
  10. 【なすの究極においしい食べ方教えちゃいます!】「一瞬で食べ切った」「これはリピ確定」家族がペロリと平らげる簡単おかずレシピ

    BuzzFeed Japan