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※本記事には『ONE PIECE』第1140話までのネタバレを含みます。コミックス派やアニメ派の方等、ジャンプ未読の方はご注意ください。

海賊王を目指し海へ出た主人公モンキー・D・ルフィとその仲間たちの活躍を描く、週刊少年ジャンプで連載中の漫画『ONE PIECE』（原作：尾田栄一郎氏）。

ストーリーはいよいよエルバフ編へと突入し、大きな伏線や謎が回収されはじめ、毎週読者を驚かせ続けています。

そんな本作で最近話題になっているのが「神の騎士団」。本記事では、少しずつその内情が明らかになっていく「神の騎士団」についての情報をまとめました。

「神の騎士団」とは

まず、「神の騎士団」とは天竜人を守るための最高戦力が集う精鋭部隊。

彼らはイム様や五老星の命を受けて動いているようですが、メンバー自体も基本的に天竜人で構成されている模様。天竜人社会の暮らしを維持する治安組織として、また有事の際の軍として機能している組織だと考えられます。

本作において「神の騎士団」というワードがはじめて飛び出したのは、1054話“炎帝”でのこと。海軍本部の面々が世界会議（レヴェリー）について議論を交わす中で登場しました。続いて、1083話ではシルエットがお目見え。ここではドラゴンたち革命軍がその名を出しています。

メンバー構成

現在判明しているメンバーは以下の通り。

フィガーランド・ガーリング聖／最高司令官

「神の騎士団」最高司令官を務めていた天竜人（世界貴族）で、シャムロックとシャンクスの父。

38年前にはゴッドバレーで人間狩りのゲームで活躍し、天竜人たちの間で“王者”と呼ばれ人気を博した人物。若い頃の顔立ちはシャンクスと似た雰囲気があり、老いた姿の現在は特徴的なヘアスタイルとあごひげが相まって三日月のようなシルエットをしている。

チャルロス聖殺人未遂事件の犯人を逃したり、魚人族・人魚族を庇ったとしてドンキホーテ・ミョスガルド聖を処刑するなど、天竜人を裁く権限も与えられているようで、天竜人の中でも特に位が高いようだ。人間や魚人など（天竜人以外）に対する価値観は「ゴミ」とのことで、スタンダードな天竜人の感覚を持っている人物といえる。

現在はジェイガルシア・サターン聖と入れ替わるかたちで五老星（科学防衛武神）に加入。作中初の五老星メンバー入れ替えで読者を驚かせた。

シャムロック／団長

「神の騎士団」団長。フィガーランド・ガーリング聖の息子で、シャンクスの双子の兄。ガーリングの息子であるため生まれながら天竜人であると考えられるが名前に「聖」がつかない。

顔立ちや赤髪など見た目はシャンクスと瓜二つだが、性格は常に冷静沈着でシャンクスのような明るさはなく「どいつもこいつも使えん奴らだ…」とシャンクスがとても言いそうにないセリフを放つ。言葉尻に「…」がつきがち。ちなみに髪型も長髪でサイドの髪を編み込んでおり、シャンクスとは違う印象のスタイリングだ。

一時シャンクスの二重人格説などが噂された五老星との謁見についてはシャムロックが描かれていたものと考えられる。シャムロックには左目の傷ももちろんない。

現時点でシャンクスとの仲は不明だが、血縁関係にあることを自ら述べたり「一度は聖地に戻ったのだが このウス汚れた“下界”が好きらしい…」と弟の生き方を否定するわけではない口ぶりからシャンクスのことを嫌っていないのでは？と噂されているが、実際の関係性はいかに。

戦闘時は剣をケルベロスに変身させて戦う。離れた場所からケルベロスを敵の元に向かわせて攻撃して「戻れ」と自分の元に呼び戻す様子はペットのようでもある。自身の剣に動物系悪魔の実を食べさせているものとみられる。

軍子

「神の騎士団」メンバーで、アロアロの実能力者。ロキを「神の騎士団」メンバーとしてスカウトするべくシャムロックと共にエルバフへ上陸した。

オッドアイや包帯、エッグヘッド編の女性キャラ衣装に似たボトムレススタイルといったキャラデザが可愛らしく、読者から反響を呼んでいる。

シャムロックの下についているためか基本的に冷静で落ち着いた雰囲気をまとっているが、下着姿のソマーズを聖見て背を向け顔を赤らめるなど可愛らしく人間味のある一面もあるようだ。

「神の騎士団」はスカウト制であり、生まれながらの天竜人でなくともなれる可能性が高いようだが、軍子自身も名前に天竜人特有の「宮」の字がついていないため元々天竜人ではない可能性が高い。

戦闘時はアロアロの実の能力で矢印を駆使し、敵の骨を折る・敵を締め上げる・自身の手足を巨大化させる・矢印で道を作りその上を歩く・矢印を矢のように敵に突き刺す物理攻撃などを放つ。さらに、軍子から敵に向かって伸びる矢印は彼女いわく“未来の確定軌道”だそうで、次に行われる攻撃の軌道を矢印で示す（＝未来を提示？）ことができるようだ。

ソマーズ聖（シェパード家）

「神の騎士団」メンバー。ソマーズという名はマーズ聖を彷彿とさせるものの、彼はシェパード家の天竜人だということで五老星のシェパード・十・ピーター聖の血縁者であると考えられる。顔立ちはあまり似ていない。

ソマーズ聖はピーター聖よりも老けているようにも見えるが、五老星は200年前にも生きていたり、何十年もビジュアルが変わっていなかったりと不老不死である可能性が高いため実際には息子や孫などかなり歳が離れているかもしれない。

家で下着姿でくつろいでいるところをソファごとエルバフに召喚され感情豊かに驚いたり、任務の内容を聞き「OKOK」とゆるく答えるなど、初登場から人間味のある姿を見せた。なお、下着はハートの総柄。

キリンガム聖（リモシフ家）

「神の騎士団」メンバー。天竜人のリモシフという姓はキリンガム聖の登場によりはじめて明るみに出た。

胸から下は軍服をまとい手足も人間と変わらぬ形をしているが、首から上は中国の想像上の生物である「麒麟」の姿をしている。動物（ゾオン）系幻獣種の悪魔の実を食べていると見受けられるため、今後は人型や完全な獣型の姿を見せることもあるかもしれない。

大きな鉾のようなものを持っており、これを武器として戦う可能性が高い。顔まわりにはチャルロス聖など多くの天竜人がつけている宇宙服のマスクも見受けられる。

ソマーズ聖同様突如エルバフに召喚されたようで、遅刻に大慌てする姿を見せたかと思えば任務について議論しながら「ぐ〜…」と眠りこけてしまい軍子から「コイツ」呼ばわりされている。

　
そのほか、38年前時点では「神の騎士団」として数名が登場している。名前などの詳細は不明だが、ガスマスク姿の団員とマザー・カルメルの「羊の家」にいたガスマスクをつけた子供の同一人物説など、すでに正体が考察されているキャラクターも。

1083話時点では「神の騎士団」として9つのシルエットが描かれているのが視認できたことや、彼らは今後麦わらの一味と対峙しうる組織であろう点からもメンバーは最低でも9名以上いることが推察できる。

天竜人に限らないメンバーの勧誘

シャムロックと軍子がエルバフへ出向きロキをスカウトしたように、「神の騎士団」には生まれながらの天竜人でなくともなるチャンスがあると考えられます。シャムロックと軍子も、天竜人特有の「〇〇聖」「〇〇宮」という字が名前のあとについていません。

エッグヘッド編でベガパンクの猫（サテライト）の一人、欲(ヨーク)が本体（ステラ）を裏切り天竜人になろうと謀計していたように、そもそも出自が天竜人でなくとも、なんらかの条件を満たせば後天的に天竜人になることがどうやら可能なようです。

シャムロックに関してはガーリング聖の息子であることが確定しているため、「聖」の字がつきそうなものですが……名前に関する法則も今後明らかとなるでしょうか。

五芒星（アビス）について

「神の騎士団」は、五芒星（アビス）を通って任務の場に派遣されてくるようです。第1140話ではソマーズ聖とキリンガム聖がが五芒星（アビス）から登場しました。とくにソマーズ聖は下着姿に自宅のソファごと……とかなりくつろいでいる状態で突然召喚させられたようなので、本人の意志とは関係なく強制的に召喚することも可能なよう。

また、キリンガム聖によると“マーク”がないと五芒星（アビス）を通ることができないのだそう。“マーク”とは、おそらく下着姿のソマーズ聖の左腕に確認できたタトゥーのこと。シャムロックや軍子たちにも左腕に同様のタトゥーがある可能性が高いと考えられます。

五老星も五芒星（アビス）で召喚されていたため、一定以上の地位、もしくはポジションについている天竜人にはタトゥーが入っているのかもしれません。

以上、現時点で明らかとなっている「神の騎士団」の情報をまとめました。ぜひストーリーの理解を深める参考にしてくださいね。

　
[文/まりも]