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【クレープの日】ぽかぽか陽気に集まりたくなる小さなお店「hidamari(ひだまり)」

CAKE.TOKYO

illustration by まるやまひとみ

クレープは、子どもの頃から特別なおやつ。頑張ったときのご褒美、母の買い物を待つ間、ちょっと遠出をしたときに…。

あなたにとって、クレープの思い出はどんなものですか?

毎月9のつく日は「クレープの日」。より身近なおやつにしたいと制定されました。

童心にかえる、横浜の個性豊かなクレープをご紹介します。

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白い建物で統一された大倉山エルム通り商店街は、開放感があり、いつ訪れても明るい雰囲気に包んでくれる。

抜けるような青空を眺めながらまっすぐ進んでいくと、ひらひらと風に揺れる「氷」の旗が。

住宅街に紛れるように佇む「hidamari」は、キッチンカーでのイベント出店を中心にりんご飴やフルーツサンドなどを販売。

2020年に大倉山に実店舗を持ち、2年ほど前に大倉山エルム通り商店街に移転オープンした。移転を機にクレープの販売にも力を入れ、ウキウキする楽しいメニューで地元を盛り上げる。

CAKE.TOKYO編集部

季節のフルーツと冒険心をくすぐるラインナップ

お昼になると日差しが気持ちよく入ってくる。

「みんなが集まれる陽だまりみたいな場所になるように」と名付けた店名の通り、お店に向けて太陽の光が降り注ぐ。移転前からのファンも多く訪れ、扉の向こうに誰かがいるとついつい覗き込みたくなる。

タイル張りのカウンターやアメリカンな小物など、店主さんの好きがところどころに。

市場から仕入れる高品質の果物を手頃においしく味わってもらえるスイーツで。

年中楽しめるりんご飴にフレッシュジュースなど、新鮮さを丸ごと味わえるメニューが揃う。夏季は自家製シロップのかき氷も人気だ。

店内や軒先に椅子があるので、買ってすぐに食べられる。

クレープは満足感が高くなるよう、ボリュームのある仕上がりを目指す。

「hidamari」のクレープ生地は素材こそシンプルだが、焼くと厚みとツヤのある生地は、まるでケーキのような贅沢感。

甘さが抑えられているのでクリームをたっぷり盛り付けても重くなく食べられ、とくにシュガーバターは生地好きから絶大な支持を得ている。

キャラメルやバナナ、ハムにツナなど定番と並び、りんごのシロップ漬けやピザといった変わり種も。今日はどれを食べようか。次はどれを食べようか。毎回悩んでしまうので、今日はしっかり心に決めて"アレ”を注文。

時期によってりんごの品種は変わるが、おいしさはお墨付き。

人気すぎてメニューアウト!?夏祭り気分を味わうなら今のうち!(イラストあり)

illustration by まるやまひとみ

今回いただいたのは

●お好みクレープ  ¥650(税込)
●りんご飴(ハーフ)  ¥400(税込)

お好み焼きのようなクレープが食べられると聞き伺ったこの日。

が、メニューを見ると、あれ!「お好みクレープ」がない!?なんとこちら、注文が殺到してしまいスタッフの手が足りず、現在は裏メニュー的存在になっているとのこと。そう言われると食べたい欲はさらに増す。メニューにないものを注文するドキドキと、想像のつかない斬新なクレープへのワクワクが交差する。

ソースとマヨネーズで描かれる美しい渦巻き

「お好み鯛焼き」にヒントを得て開発した「お好みクレープ」。

大きく広げた生地にハムを2枚。紅生姜を混ぜたキャベツをたっぷりと盛り、ソースとマヨネーズで渦を描いたら熱々の生地で包んでいく。

気分は一気にお祭りの屋台。手に伝わる焼きたての熱にテンションも高まる。

クレープなのにお好み焼きの香りがする不思議な感覚

塩味に合うようしっかりと焼き込んだ生地。おかず系とスイーツ系で焼き加減を調整しているため、具材との一体感が楽しめる食感になっている。

やや厚みのある生地は縁はカリッとしているが食べ進めるほどにふんわりとして歯切れがいい。熱が入っているのにキャベツがシャキシャキで、マヨネーズの酸味とソースのスパイシーな風味、紅生姜のあとを引くさわやかさがなんとも絶妙。

焼き目の香ばしさが具材と調和し、口の中で“お好み焼き”ができあがっていく。知っている味なのに新感覚。食べ応え抜群だが、記憶に残るおいしさで一瞬にして食べ終えてしまった。

夏はクレープのメニューが変更となる場合もあるので、公式Instagramを要チェック!

竹串についたりんごのマスキングテープがキュート!

お好みクレープとりんご飴を合わせてお祭り気分をさらに盛り上げる。ハーフサイズのりんご飴は食べやすくカットされていて、カップ入りで食べ歩きがしやすい。

カットの場合は鮮度が失われてしまうので30分以内のお召し上がりを推奨されている。この日のりんごは国産の「サンふじ」。キラキラと光る飴とみずみずしい切り口。

カット時のひび割れはガラス細工のごとく。

透明度の高いきれいな飴。歯を当てるとパリンッと割れ、シャクシャクと高鳴るりんごからジューシーな果汁があふれ出す。

りんごの持つ適度な酸味と甘味のバランスが、飴の甘さとあいまって極上。時々りんご以外のフルーツ飴も登場するそう。出会えたらラッキー!

夏にぴったりのみずみずしさで水分補給にもってこい。次回はまるまる一個食べてみよう。

自分の好きと、お客さんの欲しいが叶う存在に

アメリカンレトロな雑貨が並ぶ店内にはミニカーの販売も。

現在もキッチンカーの営業を継続しつつ、ネットショップでは子供服の販売も行っている。店舗ではお客さんの声に応えてメニューを増やし、キッチンカーでは様々な場所に出向き知名度を上げていきたいと、店主の向上心は止まらない。

大好きなりんご飴、大好きなクレープ、大好きな雑貨、そして大好きなお客さんの笑顔。あなたも陽だまりの中、のんびりと空を眺めながらワクワクを味わってみては。

りんごでしっかり熱中症対策!元気いっぱい街にくり出す。

WRITER:まるやまひとみ

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【SHOP INFORMATION】

SHOP:hidamari(ひだまり)

ADDRESS:神奈川県横浜市港北区大倉山3-56-20森アパート1階

OPEN:12:00~18:00(日によって変更あり)

CLOSE:不定休

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