小田原別邸料理清閑亭 神田山緑さんが毎月登壇「歴史的建物で講談楽しんで」
小田原別邸料理清閑亭(小田原市南町1の5の73)で8月2日、講談師・神田山緑さんの独演会が行われた。
清閑亭は、明治から大正時代に貴族院議員を務めた黒田長成侯爵の別邸で、国有形文化財に登録されている。独演会は、歴史的建造物で伝統話芸である講談を楽しんでもらおうという趣向。
山緑さんは、全国の講演やNHKテレビの出演、講談教室の主宰など幅広く活躍している人気講談師。この日の演目は、夏に人気だという「四谷怪談」の一節。「パパンッ」と張り扇を釈台に打ちながら、お岩の情念や取り巻く人間模様を臨場感たっぷりに読むと、観客は物語の世界に引き込まれていた。
清閑亭での独演会は、6月から12月の毎月第1金曜日に予定されている(全7回)。同店のコース料理を予約した人が対象で、無料で観覧できる(要予約・定員あり、【電話】050・1809・2213)。次回は9月6日(金)午後6時から(講談は30分程度)。