京都観光のたしなみ〜清水寺門前、嵐山、錦市場、祇園それぞれの場所で気をつけたいこと〜
旅を楽しみ、素敵な思い出をたくさんつくるために大切になってくるのが、観光客である皆さまのマナーです。京都を観光するにあたって気をつけたいことを各エリア別に、耳寄り情報と合わせてまとめてみました。
ぜひ、旅行に行く前にチェックしてみてください。
京都観光!基本の「き」
京都に限ったことではないかもしれませんが、まずは観光地を訪れるにあたって大切にしたい基本を確認していきましょう!
ちょっとした思いやりや配慮が大事
■其の一:道を塞ぐべからず
清水寺門前、錦市場、嵐山など、京都には多くの人が訪れる人気スポットが多々あります。もちろんどんな道でも同じですが、人が多いところでは特に、立ち止まって話し込んだり、写真に夢中になったりして、通行人の邪魔にならないようにしましょう。他の方の迷惑になりますし、転倒などの危険性も出てきます。桜や紅葉、祇園祭の時期は、特に注意が必要です。
■其の二:ゴミをポイ捨てすべからず
美しい景観を守るためにも、ごみはゴミ箱へ捨てるか、袋に入れて持ち帰りましょう。京都市では条例で、嵐山や伏見稲荷大社など観光地を中心に43カ所を「美化推進強化区域」に指定しており、違反者に3万円以下の罰金が課されます。
■其の三:撮影可否を確認すべし
ドローン撮影は禁止です(航空法により、京都市のほとんどのエリアが人口集中地区で飛行禁止エリアです)。神社仏閣では、撮影自体NGな場所や、フラッシュ撮影を禁止しているところがあります。公式HPや標識などをしっかり確認するようにしましょう。舞妓さんの撮影も迷惑になるので、控えてください。
各エリアの観光マナーを耳より情報と一緒に確認!
観光地といっても、様々なエリアがあり、地域ごとに特徴も変わってくる京都。ここからは、それぞれの観光名所での注意点を確認していきましょう。
■京都駅
多くの人や荷物が集まる京都駅
京都の玄関口で、観光の起点となる京都駅。スーツケースやお土産などを持っての移動は大変です。そんなときにオススメなのが「手ぶら観光」。手ぶら観光窓口では、京都駅から宿泊先に荷物を運んでくれるサービスや、ロッカーに入らない手荷物を預かってくれます。
大荷物でのバスや電車の乗車は、他の人の迷惑になってしまうことも。特に市バスに大きな荷物の持ち込みはご遠慮ください。手ぶら観光サービスを活用しつつ、安心に、身軽に観光を楽しみたいですね。
▽ 手ぶら観光窓口はコチラ
【京都市公式】手ぶら観光のススメ|HANDS FREE KYOTO
https://hands-free.kyoto.travel/?lang=ja
さらに、2024年10月1日~12月27日の期間は、
大型手荷物を持つ観光客などを対象に、京都駅を起点に市内宿泊施設等を巡回する専用バス(HANDS FREE BUS)を運行しています。
<バス停留所>
1.京都駅烏丸口(おこしバスのりば)
2.京都東急ホテル(堀川五条)
3.四条堀川(市バス停留所・Dのりば)
4.ANAクラウンプラザホテル京都(二条城前)
5.烏丸御池(市バス停留所・Bのりば)
6.四条烏丸(スカイホップバス京都バスのりば)
詳細は以下の公式サイトをご確認ください。
https://hands-free-bus.kyoto.travel/
<耳より情報>無料Wi-Fiや充電スポットも!
よりみちスクエア
画像提供:JR西日本京都SC開発株式会社
京都駅前の地下街PORTA(ポルタ)内にある「よりみちスクエア」(京都中央郵便局の真下あたり)では、座れるスペースがあり、殆どの席でスマートフォンの充電ができます。無料Wi-Fiも飛んでいるので、休憩しつつ行き先について調べることができますよ。ぜひ、活用してみてください。
■清水寺門前
京都に来たら、一度は訪れたい清水寺とその周辺スポット
京都観光の定番とも言える清水寺とその周辺。高台寺から清水寺へと続く道は、一念坂、二寧坂、産寧坂と呼ばれています。
ここで気をつけたいのが、路上喫煙やゴミのポイ捨て、長時間の写真撮影。購入した食べ物のゴミを捨てたり、良い写真を撮りたくて往来の邪魔をしたりすることがないよう気をつけたいところです。
<耳より情報>早朝拝観も◎清水寺への快適アクセスルート!
とても混雑するエリアで、駐車場なども少ないので、清水寺門前に行く際は、公共交通機関を利用するのが便利です。清水寺は、朝は6時から開門しているので、人が少ない時間帯を狙って行くのもオススメですよ。
清水寺への快適アクセスルート記事①
京都駅から清水寺への交通アクセス ~密を避けたルートでゆったり清水詣~
https://plus.kyoto.travel/entry/kiyomizudera-from-kyotostation
清水寺への快適アクセスルート記事②
清水寺・東山エリア観光の快適アクセス~混雑回避には”地下鉄東山駅”がポイント~
https://plus.kyoto.travel/entry/higashiyamaeki
■錦市場
「京の台所」として名高い、錦市場
だし巻き卵や、鱧天、生麩、たい焼きなど、美味しいお店が軒を連ねる錦市場。お店で買ったものを歩きながら食べる”歩き食べ”は固く禁止されているので注意しましょう。店舗前エリアか、店内のイートインスペースでいただくようにしましょう。
食べたゴミも、買ったお店のゴミ箱へ。錦市場マップやお店紹介ページである程度お目当てを予習しておくのもよいですね。
▽ 錦市場マップはこちら
https://www.kyoto-nishiki.or.jp/map/
▽お店紹介ページはこちら
https://www.kyoto-nishiki.or.jp/stores/
<耳より情報>錦市場の混雑度を確認してから向かおう!
京都観光オフィシャルサイト観光Navi内にある「京都観光快適度マップ」では人気観光スポット周辺の時間帯別の観光快適度が表示されます。また、ライブカメラでリアルタイムに今の混雑状況もチェックしてから向かいましょう。
錦市場 観光快適度マップ(サンプル)
▽観光Navi 京都観光快適度マップ 市内中心部・錦市場
https://ja.kyoto.travel/comfort/central/
▽錦市場ライブカメラ
■祇園
お茶屋さんが並ぶ華やかなエリア・祇園。もともとは、祇園社(今の八坂神社)の門前町として発展した場所で、参拝客向けの休憩所やお茶屋さんができてきたと言われています。
今でも、昔ながらの町並みを舞妓さんや芸妓さんが歩く姿は絵になりますよね。しかし、そんな京都らしい風情が残る地域だからこそ、気をつけるべきマナーがあります。
まずは、舞妓さんや芸妓さんの写真撮影について。呼び止めて撮影に応じてもらったり、勝手に撮ったりすることは禁止です。舞妓さんが綺麗な衣装を身にまとって出掛けているときは、お座敷があり急いでいるということ。呼び止めることは迷惑になります。勝手に特定の個人を撮影することや、それをSNSなどでアップすることは肖像権の侵害にあたるので、十分に気をつけましょう。
他にも、三脚を用いての町並みの撮影(往来の妨げになります)や、お茶屋さんの提灯に触る、柵にもたれかかることもしないように気をつけましょう。
<耳より情報>歩行者は路肩の石畳を歩こう!
花見小路通は歩道と車道の区別はないですが、人が歩きやすいよう路面の中央と両端で異なる種類の石畳を使い、路側帯のように見せているのが特徴です。景観と安全に配慮したデザインになっているんですよ。
また、花見小路も観光快適度の発信やライブカメラも設置しています。
▽観光Navi 京都観光快適度マップ 祇園・清水エリア花見小路
https://ja.kyoto.travel/comfort/gion-kiyomizu/
▽花見小路ライブカメラ
■嵐山
渡月橋や竹林の道、天龍寺をはじめとする多くの名刹がある嵐山も、京都屈指の人気スポットです。そんな嵐山で気をつけたいことは、ゴミのポイ捨て。美しい景観を守るためにもゴミ箱に捨てるか、持ち帰るようにしましょう。また、電車の路線に侵入しての撮影や、路上での喫煙は固く禁止されているので注意が必要です。
<嵐山ゴミ箱マップ>
▽ ゴミ箱マップ 大きな画像はこちら
https://assets.website-files.com/63a1392123a6b72e988a2ea5/654c5d7f794fb302dacf2fb5_arashiyama_map_231023.jpg
■<嵯峨嵐山周遊ガイド>
▽ 嵯峨嵐山周遊ガイドはこちら
https://saga-arashiyama.stroly.com/?rally=1
<耳より情報>嵐山公園(亀山公園)が穴場!
嵐山は桜や紅葉がとても美しいため、多くの人が訪れることが予想されます。そのため、早朝の観光や、比較的空いている、亀山公園を通って竹林の小径に行くルートをおすすめします。亀山公園の展望台も絶景スポットです!
亀山公園展望台からの眺望
▽観光Navi 京都観光快適度マップ 嵐山
https://ja.kyoto.travel/comfort/saga-arashiyama/
▽嵯峨嵐山・渡月橋北詰ライブカメラ
▽嵯峨嵐山・竹林の小径ライブカメラ
<耳より情報>地元の美術大学生が制作したポスターも掲示中!
地元の嵐山保勝会と京都嵯峨美術大学が連携して、嵐山・嵯峨エリアの隠れた魅力を発信するポスターを制作されました。
「小倉山に登ってみた時のさわやかな風と青い空が印象的でした!」「清凉寺は正面の門構えがとてもかっこいい、観光客の方にもぜひ見てもらいたい」「ボートに乗って、平安時代から和歌で詠まれた古の滝を見つけてほしい」など、地元の学生ならではの感性で、フィールドワークで発見したことを表現されています。
上記の6作品(中之島地区、戸無瀬の滝、小倉山展望台、常寂光寺、清凉寺、奥嵯峨)は、2024年11月中、嵐山商店街やJR嵯峨野線駅構内の掲示されていますので、ぜひご覧になってくださいね。
清凉寺や大覚寺はライブカメラも配信中!
▽清凉寺(嵯峨釈迦堂)ライブカメラ
▽大覚寺ライブカメラ
記事を書いた人:立岡美佐子
東京から京都に引っ越してきた、編集者。
普段は『TRANSIT』や『FRaU』など雑誌やメディアづくりに関わったり、企業や個人のWEBサイトを制作していますが、それは表の顔。裏では人を軸に京都を深ぼるイベント「ひみつの京都案内」を運営しています。東京の大学在学中も京都が好きで、同志社大学に国内留学していました(専攻は歴史学)。趣味は、合気道と食べ歩き。
Writing Laboratory
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