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『ジョーカー2』出演者が「史上最悪の映画」と酷評 ─ 「昼休み中、プロットはあるのか?と話していた」

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『ジョーカー』の続編『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』にアーカム・アサイラムの看守役として出演したコメディアンのティム・ディロンによれば、出演者らは撮影中から同作にかなり懐疑的だったそうだ。米ポッドキャスト番組で、映画を「史上最悪」とこき下ろしながら振り返った。

ディロンは『ジョーカー2』で、アーカム・アサイラムに収監中のアーサー・フレックに書籍のサインをねだる看守役で出演。番組でディランは、作品を「史上最悪の映画」と表現し、次のように述べた。

「思うに、『ジョーカー』1作目以降、“おぉ、これはインセル(※女性蔑視的な“非モテ”男性、非自発的独身者のことを指す)に気に入られた。これは間違った種類の連中に愛された。これは間違ったメッセージを送った。男性の怒りだ!ニヒリズムだ!”というような話がたくさん出た。そういう解説記事ばかりがね。そこで、“もしも別の道を歩んだら?”と考える。そして今、ホアキン・フェニックスとレディー・ガガが、狂気のレベルまでタップダンスを踊らせている。」

奇を衒ったこの続編の狙いを、ディロンは理解しなかったようだ。話によれば、看守役の共演者たちの間にも同じ空気があったという。「プロットがないんです」 「なんじゃこりゃ?と思いましたよ」とディロンは続けている。

「みんな、“これは爆死するぜ”と言っていました。僕も“こんな酷いものは見たことがない”と言いましたよ。昼休みの間、みんなでそんな話をしていましたよ。“プロットはどこだ?プロットはあるのか?よくわからないけど、彼は刑務所の中で彼女に恋をするってことか?”って。観ていられないってレベルですらない。それくらい酷い。」

コメディアンでもあるディロンは、この発言が記事で拡散されると、「機会に感謝」と皮肉のようにコメントしている。ディロンは10月にも自身ので、『ジョーカー2』での経験を「よくわからなかった」と振り返っていた。ホアキン・フェニックスが踊っている様子を見て、「どういうことなのか」と不思議に思っていたが、「質問はしない。彼はレジェンドだから」と口を閉じていたそうだ。

この時の語りでもディロンは、「感謝しています」と繰り返しながら、「3ヶ月間トレーラーに座って、メイクで肌に取り返しのつかないダメージを与えて、おそらく史上最低の映画で小さな役を務められたことに感謝しています」と皮肉を絡めた。上映時に劇場に出かけ、困惑や混乱、怒りを顔に浮かべて退場していく観客たちの姿を見ていたということだ。

『ジョーカー2』はスタジオの期待に反して、ほとんど興収をあげることができなかった。1~2億ドルの赤字になるとの見方もある。ワーナー・ブラザース・ディスカバリーCEOのデヴィッド・ザスラフは、同作成績について「落胆」と。

レビューサイトでは批評家・観客ともに否定的な意見が多くを占めるが、クエンティン・タランティーノが「気に入った」「彼(フェニックス)はうまくやっていた」とするように、支持派の声もある。ゲームデザイナーの小島秀夫が「これからの10年、20年を経て、本作の評価は、今後のヒーロー映画の飽和と共に、変わっていくことだろう」とSNSにと、このレビューは海外メディアでも。

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