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肉じゃがも出汁いらず⁉ ひと工夫で簡単、型にはまらない今どき”和ごはん"

TBSラジオ

日々の天気や街のトレンド、おいしいゴハンに大人の悩み、社会の仕組み・・・1日イチ「へぇ~」なトピックスを。 新進気鋭のコラムニスト、ジェーン・スーが、生活情報や人生の知恵をナイスなミュージックと共に綴る番組。

ゲストは、「オレンジページ」編集長の長谷川美保さん。

「和食」ってなんだかお堅いイメージ・・・?
「和食」と聞くと“料理人の方が高い技術を使って作るお料理”というイメージだったり、実際に作り方にもしっかりとした型があったりして、ちょっとハードルが高いな…と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、和の味を家でも楽しみたい!という方は多いのではないでしょうか。しかも料理は毎日の事なので、家で食べるなら、気軽にできるものが良いですよね。

現在、発売中の雑誌「オレンジページ 10月2日号」では、料理家の長谷川あかりさんの、型にはまらずに自由な素材の組み合わせや作り方で、ほっと落ち着く今どきな和の味を簡単に楽しめるレシピの特集を掲載しています。その中から今回は、ひと工夫で「和食」のハードルをグッと下げてくれるようなレシピをご紹介していただきましたので、ぜひ参考にしてみてください!

出汁はいりません!トマト肉じゃが

~材料 (2人分) ~
・豚ロースの薄切り肉(しゃぶしゃぶ用):160g
・じゃがいも:2個(250g)
・トマト(大):1個(200g)
・青じそ:お好みの量

煮汁の材料
・水:1/2カップ
・料理酒:1/4カップ
・みりん:大さじ2

肉の下味
・しょうゆ:大さじ1と1/2
・片栗粉:小さじ1と1/2 以上です。

~作り方~
1.じゃがいもは皮を剥いてひと口大の乱切りにし、トマトはへたを取って、4等分のくし形に切ります。豚肉は食べやすい大きさに切ってボールに入れたら、しょうゆを揉みこみ、片栗粉を入れて混ぜてなじませます。

2.深めのフライパンにじゃがいも、トマト、水、料理酒、みりんを入れて、中火にかけます。煮立ったらフタをして弱めの中火にして15分ほど煮ます。

3.豚肉を加えて、木べらでトマトをつぶし、よく混ぜながら肉に火が通るまで3~4分煮ます。器に盛ったら、千切りした青じそを乗せて完成!

スー・杉山:トマトの旨味がすごい!!満足度が高い!

作るときのポイントは?
・トマトはごろっとした形を残さずに、しっかりと潰してしまってOKです。トマトの濃い旨味が出汁の代わりをしてくれます。
・今回のレシピは、塩が添加されている料理酒を使用しています。料理酒が持つ雑味が味に深みを与えてくれます。もし、お酒を使用される場合には、酒1/4カップに対して、塩をひとつまみ加えてください。

下味をつける手間はナシ!甘塩たらの湯煮に、ゆずこしょうゴマだれがけ!

~材料 (2人分) ~
・甘塩たらの切り身:2切れ
・小松菜:2株

タレの材料
・成分無調整豆乳:大さじ4
・白すりごま:大さじ3
・砂糖:小さじ2
・しょうゆ:小さじ1
・ゆずこしょう:小さじ1/3
・塩:小さじ1/3 以上です。

~作り方~
1.深めのフライパンにお湯を沸かし、小松菜を根元から入れ、葉っぱまで入れたら、30秒ほど茹でてざるに上げます。(この時にお湯は捨てないで!)

2.同じフライパンにタラを入れて、ぐらぐらと煮立たないくらいの弱火で、5分ほど静かに煮ます。その間にタレの材料を全て混ぜておきましょう。

3.小松菜が冷めたら水けを絞って5~6cmほどの長さに切ります。タラを取り出して優しく水けを拭き取ったら、小松菜とともに器に盛って、タレをかけて完成!

スー・杉山:味ロンダリングがすごい!旅館の朝ごはんにでてくるような優しくて、こなれた味になっている!!

作るときのポイントは?
・下味のついている魚を使うことで、下準備の手間が省けてぐっとラクになります。タレを混ぜるのは面倒!という方は、しょうゆとごま油をお好みでかけるだけでも、十分おいしいです!静かに煮こむだけで塩味が程よく抜けるので、味が濃すぎる!という心配もなく、調味料で風味を足すだけでもおいしく仕上がります。

お米は水では炊きません!鶏ごぼうの香ばし炊き込みご飯!

~材料 (3.4人分) ~
・米:2合
・鶏モモ肉(小):1枚(およそ200g)
・ごぼう(小):1本(およそ120g)
・塩:小さじ2/3
・しょうゆ:小さじ4
・みりん:小さじ4
・ほうじ茶(ペットボトルのものでOK):およそ2カップ
・お好みで粉山椒を適宜  以上です。

~作り方~
1.米は洗ってざるに上げ、水けをしっかりと切ります。(時間のある方は、できればこのまま30分ほど置きましょう。)

2.ごぼうはよく洗って、皮ごと細目のささがきにしたら、水に10 分ほどさらし、水けをよく切っておきます。鶏肉は余分な脂肪を取り除いて小さめのひと口大に切って、分量外の塩小さじ1/3をふってなじませます。

3.炊飯器の内釜に米を入れて、塩としょうゆ、みりんを加えたら、ほうじ茶を2合の目盛りまで注いでざっと混ぜます。鶏肉とごぼうを順に広げて乗せたら、通常通りで炊きます。炊き上がったら、全体を混ぜて器に盛り、お好みで粉山椒を振って完成!

スー・杉山:山椒がいい香り!!難しい材料を使ってないのに、味がしっかり決まってるね!

あまりの美味しさに、杉山アナも思わず拍手!

定番の具材ですが、ほうじ茶で炊くことでグっと香ばしさがプラスされてなんだか新鮮な味わいに!主役級の炊き込みご飯ができあがります。おにぎりなどにして、冷まして食べてもより香ばしさを感じられておいしい!ほうじ茶のほかに、ウーロン茶で炊くのもありです! とのこと。

簡単なのに凝った作り方をしたような、ほっこりと優しい”和ごはん”。皆さんもぜひ作ってみてください!

長谷川美保さん(「オレンジページ」編集長)
・上智大学卒業後、1997年にオレンジページへ入社。
・『オレンジページ』の料理テーマを中心に編集制作に携わり、「3行レシピ」などの人気企画などを担当する傍ら、ムック本も多数制作されました。
・さらに『こどもオレンジページ』の立ち上げに関わり、2020年に副編集長 、そして、2021年には『オレンジページ』副編集長やデスク担当を経て、今年から、編集長になられました。
・プライベートでは、フェスやキャンプに行ったり、フルマラソンを完走するなど超アクティブ。

(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)

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