啜れ!名古屋の麺道場 vol.9|名古屋随一の中毒性!食べれば脳が覚醒する1杯を喰らえ!
二郎系といえば、麺を覆うように盛られた山盛りのヤサイにニンニク、トッピングが印象的ですよね。
その見た目はとにかく“爆盛り”かつ“ハイカロリー!”
あの満足感、そして1度食べたらまた食べたくなるあの中毒性!そう、二郎でしか満たすことのできない欲求があるのです!
食べること、すすることが好きな私にしむーが名古屋市内の二郎系ラーメンを巡り、その爆盛りに果敢にチャレンジしながらその魅力をマシマシでご紹介していきます!
今回は名古屋での二郎系ラーメンを長らく支えてきた圧倒的中毒性のある1杯を啜っていきます!
ギリ合法?!食べたら最期、数日経てばまた食べたくなる魔性の1杯を提供する「歴史を刻め 八事店」
決戦の地は塩釜口にあり
お店があるのは天白区塩釜口。この街は学生の街といって良いでしょう。地下鉄鶴舞線の駅を出てすぐの場所には名城大学が一面を見渡すようにドンッと鎮座しており、この一帯にお世話になった方も多いのではないでしょうか。1駅先の八事駅も同じく中京大学、南山大学と教育施設が集まっていて学生の街という印象を受けます。学生の街ということは彼等を支える比較的お得な飲食店も点在しているということ。ランチにピッタリなボリュームがあるのにお値打ちなお店、仲間内でワイワイするのに最適なお店がそこかしこに存在します。
私は名古屋で育って一応大学を卒業しているんですが、このエリアとは違う大学に通っていました。それでもなんだかんだで縁があってよく訪れていたので、これだけたくさんのお店があるのはその当時から羨ましい気持ちもあり、美味しいお店を開拓したりしていました。学生の時は美味しいカフェやラーメンを開拓するのはあるあるじゃないでしょうか?私は友人と1日で7軒のラーメンを巡り、常に満腹で永遠と喉が渇いていたことを今でも鮮明に覚えています。(笑)
二郎ってボリュームがあってその量を自由に調整することができてコスパも良いので、学生たちにとってはありがたい食べ物の1つだと思います。そんな学生の集まるこの街にあの二郎系ラーメンのお店が2024年に爆誕したのです!
塩釜口駅から徒歩7、8分、八事はから15分ほどの場所にあるのが今回ご紹介していく「歴史を刻め 八事店」さんです。歴史を刻めといえばまず目に付くのはこの青色の看板。関西を中心に10店舗ほど展開しており、ここ名古屋には新栄と今回訪れた八事の2店舗があります。
名古屋にまだ二郎系ラーメンを出すお店が少なかった頃から新栄店は営業しており、お店の近くを通ればいつも行列の大人気店!私もその列に何度も並んだことがあるんですが、2024年に八事店がオープンしたことによって、その味を堪能できる場所が増えたわけです。そう、激アツなのです!
これからもうええでしょうというくらいその魅力について触れていくわけですが、歴史のラーメンは中毒性がヤバイんです!飛べる、本当に飛べます!国が規制に乗り出さないか心配になるくらいの中毒性を誇り、お店の近隣にいた時は細胞がこの1杯を無意識に欲するレベルです。この連載の中でも満を持しての登場、思う存分啜ってやりましょう!
オープン直後に訪れましたが、その時点で10名ほどの外待ちが発生していました。厨房の撮影は禁止されていることもあり、店内の様子は割愛させてください。厨房に面したカウンター席とその反対にそれぞれ7席、計14席が二郎という魔境に足を踏み入れることができます。
外待ちが発生している時は店員さんの声かけを待って食券を購入、その後に列で待機するという流れになるので、そのルールを遵守しましょうね。
行列は人気店の証ですが、それによって近隣に迷惑がかからないよう、お気に入りのお店は大切に利用していきましょう。
店員さんに声掛けいただいたので食券を購入します。メニューは通常のラーメンに汁なし、雨の日限定メニューなんてあるんですね。これをお目当てに億劫な雨の日に出かけるのもありかもしれません。また、チャーシューなどのトッピング類も充実しています。
私は事前に心に決めていたラーメン、そしてチーズのボタンをプッシュ。この日はカロリーにカロリーを重ねてカロリーの王になることを決意したんだ。やったるで!その食券を持っていい子に列に並びました。
食券の半券を切り取り店員さんに渡し、その際に麺量の確認があったので、私は無難に300グラムでお願いしました。
“無難に300グラム”って書いてますが、改めて見ると普通のラーメンの3倍ってエグイ量だよな…。でもそのくらいペロリと食べれてしまう二郎の中毒性ってやっぱすげぇや。
この日は開店直後に訪れたので、30分ほどで店内に入ることができました。ここまでくれば決戦の時はもうすぐそこ。入口付近にあるセルフサービスの箸、レンゲ、お水を準備して待つのみ。コールの仕方に関する案内もあるので臆することは何もありません。
今回で連載は9回目になりますが、この連載を通して二郎系の量、コールとハードルになっているものが少しでも下がるといいなと願うばかりです。だって二郎は最高なんやで?さて、ぼちぼちあのお時間です。
ニンニク入れますか?
ニンニクあり、ヤサイ、アブラマシで!
決まった…。あまりにも滑らかにコールが決まってぞ…!歴史は二郎欲を満たすために何度も啜ってきたこともあり、脳内でのシミュレーションは完璧です。アブラはマシ以上はマスト、ニンニクは入れた方が絶対旨いので有無を言わさずアリにして、ヤサイをマシにしたのはその場の流れです。ええ、ヤサイマシに関しては後先考えずマシにしました、皆さんはこんなことがないようにくれぐれも計画的なコールをしてください。コールを済ませたらブレーキランプ5回点滅「ちゃくどん」のサイン。今回啜っていく1杯がやって来ました!
箸が止まらない!ジャンクと中毒性を極める脳に刻まれる1杯を喰らえ!
こちらが私が注文したラーメン/ニンニクあり/ヤサイ、アブラマシ/チーズトッピングです!
これぞ二郎系ラーメンだ!というビジュアルしてますね!着丼した瞬間からテンション爆上がりで、ライブが始まる前に照明が暗転し、そこからステージが一気にぶわっと明るくなった時のような高揚感がありました。心の中で二郎!二郎!とコールアンドレスポンスが止まりません。
例のごとくマルマルモリモリと盛られたヤサイから食していきます。そのてっぺんにはアブラがかかっていて、その粒は大きめ。そんなアブラサラダに箸を伸ばすと、ヤサイ自体はシャキシャキでもクタクタでもないちょうど良い食感。
ただこれがアブラと組み合わさることでとびっきりジャンクな味わいに変化します!
こちらのお店はアブラが旨いんですよ、甘味と旨味があるアブラには脳をくすぐるような甘辛の味付けが施されており、一瞬にして飛べます!健康を度外視するのであれば、このアブラは飲める。
歴史の良いところはこのアブラが別皿で提供されること。ヤサイにたっぷりとアブラがかかってるけど、量をマシたとてどうしても部分的になってしまうんですよね。
こうして別皿で提供されることによって、ヤサイ全体にかけたり、麺に直接アブラをかけることができるわけです。
日常で食材に直接アブラをかけるなんてことしたら少し危うさを覚えてしまいますが、これが合法化されるのが二郎系の魅力ですよ。大丈夫、アブラマシ、みんなでかければ怖くない。
ニンニクに関してはもう多くは語りません。君がいるだけで二郎系はさらなるステージへと昇華されるのだ、いつも最高のパンチをありがとう。
今回珍しくトッピングしたのはチーズ。二郎系ってチーズトッピングがあるお店が多い気がします。
ただでさえすごいカロリーなのになぜかって?カロリーは高ければ高いほど旨いっていうのは武士の時代から決まってんだよ、てやんでい!…と、私の中のチャキチャキの江戸っ子が荒ぶっていますが、ラーメン自体の味付けが濃い目なので、チーズが入ることによってよりマイルドな味わいになるんですよね。
そしてチーズは卵黄と並ぶ最強の魔法を1つだと思っているので、チーズを入れれば大抵のものは何でもそれなりにウマくなります(私調べ)。困った時のチーズパイセン、この段階ではあえて触れずヤサイの熱で溶けていただき、後ほどそのお力を拝借することとしましょう。
ラーメンのトッピングの中でも花形的存在であるチャーシューはパッと見ただけでもしっかりとした存在感があります。デフォルトで2枚のっているので箸を伸ばすと、見た目以上に分厚さでなかなかの重量感です!
いざ頬張ると一気に崩れてその一部が丼の中へと落ちてしまい、箸で持てるくらいの原型を留めながら、噛むとホロっと崩れてしまうという絶妙な柔らかさ!肉本体と脂身のバランスも良く、その旨味とジューシーさを同時に味わうことができます!ひと言でいうならまさに神豚!チャーシューのレベルも名古屋の二郎系でトップクラスでしょう!
2つあるのでこの時点で1つ喰らい、後半のお楽しみとしてもう1つは取っておくこととしましょう。
だいぶ標高も減ってきたところでぼちぼちレンゲでスープをすくっていきましょうか。まるで泡のように浮いたアブラに後ろ髪を引かれる思いでズズッとスープを含むと、何種類もの旨味が押し寄せるようにやって来ます!
最初に強く感じるのは醤油でそのキレたるや達人の如し。剣の達人の切る動作というのは滑らか過ぎて剣を鞘から抜く、対象を切る動作が見えないなんて言いますが、まさにそのくらいのキレ。醤油の風味と旨いが脳内に到達するスピードが圧倒的です。
その土台には豚の旨味がギュッと凝縮されており、それが口に広がり、フワッと鼻へ抜けていきます。それらに追い打ちをかけるのはアブラの甘味と旨味。これが加わることによってジャンクで中毒性が極まりし魔性の液体になるわけです。
味は濃い目だけどしょっぱいわけではないので、このスープは思わず飲んでしまいます。
それではいよいよ麺をズルズルと啜っていきましょうか!箸で軽く持ち上げただけで感じる重量感はまさに二郎系の麺そのもの!思いっきり啜りこむと、少し縮れていることもあって啜った際はピロピロとしたような食感。少し硬めでワシワシとしていて啜るだけでなく噛みしめたくなる極太麺!
これだよ、この麺を啜りに来たんだよと自問自答と共感を繰り返してしまいます。
程よく縮れていることで旨味はギュッと詰まったスープもしっかり絡み、まるで何かに取り憑かれたかのように啜ってしまいます。
麺、トッピングを程よく食したところで天地返し!麺とヤサイの位置関係を入れ替えることによって麺は啜りやすくなり、ヤサイにスープの旨味をしっかり吸わせることができます。後は全てを絡めあって気の赴くままに喰らう、ただそれだけだ!
スープにそれが染みたヤサイ、絶妙の食感のチャーシュー、旨味の化身であるアブラ、中毒性を高める圧倒的パンチを持つニンニク、今回トッピングとして追加した食における正義チーズ、これらを極太の麺と絡めて啜ればもう言葉にならんです!特に別皿で提供されたアブラ、ニンニク、チーズがジャンクさと中毒性を高める、いや、ぶち上げています!
これはキマるとかそういうレベルではないですね、いわゆる脳汁が溢れ出るというやつでしょうか。私の脳内はトランス状態。煌びやかなミラーボールがぐるぐると回り、お客さんの二郎コールが止まりません!
これだけボリュームのある1杯、食べきらねばならんわけですが、それすらも逆境に変えてしまいますね。心臓の鼓動揺るがず、それに呼応するようにワクワクさせてくれます!
総じてハイレベルで一心不乱、無我夢中なわけですが、この二郎の弱点を1つだけあげるとすれば「食べたらなくなること」でしょう。
注文の時に麺の量400グラムにしとけば良かった、ヤサイもアブラもマシマシでも余裕だったと後悔を覚えさせてくれるくらいの病みつきになる1杯。最後までその啜りは一切止まることなく、見事完食!いやあ、旨かった!
また食べたくなる中毒性が二郎の極意なり
今回に関しては余裕を持って完食!この連載を通して私の胃袋も鍛えられているのでしょう、楽勝でした!
食べ終え、ご馳走様でしたとお店を出た時の満たされた気持ちたるや何ものにも変え難いものがありましたね。八事店は2024年に開店とその歴史はまだ浅い方ですが、新栄店は移転などありつつ、名古屋で10年以上営業を続けており、まさに名古屋の二郎系の歴史にその名を刻んできました。
その当時は名古屋でも二郎系を提供するお店は今もよりも少なく、このエリアの二郎系をけん引してきたお店の1つ、今回私が訪れた八事店もその味をしっかり受け継いでいると思います!
何よりその圧倒的中毒性は食べたあなたの舌、脳にまで焼き付けられるように刻まれるでしょう。「お腹いっぱい!もう食べられない!」と思っても数日経てば、また食べたくなる1杯、ぜひ味わってみてください!
スープに麺、さまざまなトッピングが織りなす二郎ならではのジャンキーで中毒性のある味わい…思い返せばまた食べたい!
「歴史を刻め」の道場破り成功!次はどんな二郎を啜ろうかな、お楽しみに!
INFORMATION
店名:
歴史を刻め 八事店
住所:
愛知県名古屋市天白区八事山528
営業時間:
[ランチ]
11:00〜14:00
[ディナー]
18:00〜21:00
Web:
https://x.com/nagoyarekishi02
一人当たりの予算:
¥1,000~¥2,000
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