<8ヶ月でスピード離婚>価値観の不一致?彼への「違和感」に気づきつつも結婚したら【まんが】
数年前の話です。付き合っていた彼に「結婚を前提に」と言われ、同棲することになりました。「とうとう私も結婚かあ。そろそろ子どももほしいし……」と感慨にひたることも。ある日、晩ご飯を二人で食べているときに突然……!
「私がひったくりされた女性だったら通報してほしい。とりあえず交番へ行こう」と私は言いました。すると……。
イヤがる彼をムリやり交番へ連れていきました。警察から事情を聞かれるあいだ、彼は何度も「もう帰っていいですか?」を繰り返し、終始めんどうくさそうな態度です。私は彼の態度に苛立ち、違和感を覚えました。どうやらただただ面倒なようです。不信感を抱きながらも「きっと彼は仕事で疲れてイラついていたのだろう」と、そう自分に言い聞かせました。
その後しばらくして、彼と正式に結婚することになります。両家の顔合わせもすませ、無事に結婚式と披露宴も終えました。
新婚旅行先がハワイに決まってから、彼はなぜか落ち着かない様子でしたが、「ほぼはじめての海外旅行に緊張しているのかな?」と思っていました。
なんとコンビニのコピー機にパスポートと免許証どちらも忘れたというのです! 搭乗時刻が迫っていたので、問い合わせてダッシュで届けてもらいました。お忙しいのに申し訳なかったし、恥ずかしかったです。でも彼は悪びれもせず。「この人大丈夫かな……」と飛行機のなかで不安が募ります。 しかしハワイにつけば、南国の陽気な雰囲気に酔いしれ、不安も吹き飛びました。到着日はゆっくり過ごし、翌日申し込んでいたシュノーケリングツアーに参加です。しかし……。
彼はあせってジタバタした結果、サンゴに足指をぶつけて打撲。助けてもらいましたが、スタッフの方も危険な目にあわせてしまったし、同じツアーの方にも迷惑とご心配をかけ終始頭を下げ続けました。
船の上で「イタタタター!」とあまりに痛がるので、急遽ハワイの病院へ行くことになってしまいました。彼に「通訳頼むぞ」と言われ、私もたいして英語ができないので戸惑いながら、なんとか診察してもらいました。
気分が沈む私の横で彼は謝るわけでもなく「まじ、足痛かった。ハワイのサンゴやべーな」と繰り返します。 「せっかくのハワイ新婚旅行が台無し……。このまま帰るなんてイヤだ!」そう思った私。翌日のダイヤモンドヘッドに登る予定は「ひとりで行くから」と彼に告げました。 彼「なんで? 一緒に行こうよ」 私「足をケガしていて、山に登れるわけないでしょ」 彼「大丈夫だよ。ひとりだと不安だろ?」 (「あなたと行くほうが不安だ」という本音は飲み込みました)しかし彼は私の言うことを聞かず、「一緒に行く」と言って聞きません。イライラが募っていきました。
足を一歩ずつ動かすたび、つま先がスニーカーにあたって激痛が走るようでした。 ツアーのみんなに遅れをとりながら、迷惑をかけ、なんとか登頂した彼。ひとり、エベレストにでも登ったかのごとく、やり切った感を出していましたが、私は彼を冷めた目で見ることしかできませんでした。翌日以降は「足が動かないからホテルで休む」と言い、ホテルのベッドで携帯ゲームに興じていました。「私は意地でも楽しんでやる!」と一人でアウトレットに行ったり、パンケーキ屋でお茶したり、結局旅の後半はハワイで女一人旅になってしまいます。
その後の新婚生活でも彼の気になる言動が多々ありました。 朝遅刻したら「なんで起こしてくれなかったの?」と人のせいにしたり。ニュース事件を見ているときに私が「許せない」と言うと、「そう?」という反応だったり。不倫や借金など離婚の決定打となる大きなできごとではないけれど、「ああ、価値観の違いってこういうことね」と思わされました。付き合っていたころから感じていた彼への小さな違和感は、ゆっくり確実に表面化して、もうごまかせなくなっていました。 決定的にイヤだったことは、「話し合えないこと」です。 話し合おうという雰囲気になるとご機嫌ナナメになって寝室に閉じこもってしまうのです。
彼と同棲をはじめたころ、まわりが結婚しはじめて焦っていたのは事実。そのせいか彼に感じた違和感から目をそらしてしていた気がします。 その数年後……私は再婚して、いま娘を子育て中です。娘が将来結婚するようなことがあったら、「結婚前に相手に感じた違和感は見逃さないで」と助言しようと決めています。