<義家族とのキョリ感>「えっ、半年前に入籍!?」義姉の結婚を知らされなかった私たち【まんが】
私(マリ)は夫のユウキと3才の息子、ミノルとの3人暮らしです。義実家は車で30分ほどの場所にあり、頻繁ではありませんがそれなりに交流はありました。義両親はとても優しい人たちで、ミノルのこともとても可愛がってくれています。夫の姉・カエデさんはひとり暮らしをしているため、義実家でもほとんど会うことはなく、たまに会えば軽く話す程度の関係。カエデさんについては義母からも、仕事が命だから結婚には興味なさそう……なんて話を聞いていたのですが、そんなカエデさんが結婚をすることになったようで……?
夫には「カエデさん」という5才離れたお姉さんがいます。カエデさんは仕事一筋で、ひとり暮らしをしながらバリバリ働いていると聞いています。
義姉と夫はほぼ連絡を取ることはないらしく、こんな風に会えばそれなりに話をする程度の関係でした。
義母からも「仕事が恋人みたいなものだから」と聞いていたため、カエデさんが結婚するという非常におめでたいニュースには驚かされましたが、心から祝福したいと思いました。
義母の話によると、カエデさんは半年前に入籍を済ませており、すでに旦那さんのヨウタさんと一緒に暮らしているというのです。
義姉とはほとんど会う機会はなかったけれど、会えばそれなりに話す関係でした。独身を貫くと思っていた義姉の結婚報告を、私も夫もとても嬉しく思っていました。心から祝福したい……そう思っていたのに、まさか半年前に入籍をしていて、既に結婚生活をスタートさせていたのです。 それ自体は悪くないのですが、私も夫もそのことを一言も知らされていませんでした。親戚への挨拶回りも行ったとのことですが、私たち夫婦は「親戚」ではなかったのでしょうか。 それなのに結婚祝いを渡さないといけないの……? 私と夫はこの状況に頭が追いつきませんでした。
入籍の報告がされてないのに20万円も出す?……モヤモヤすぎる
帰りの車の中、微妙な空気が流れました。半年間一度も知らされることがなかった自分たちの存在について、私と夫は考え込んでしまうのでした。私の頭の中にはグルグル金額が回ります。
普通のお祝いであれば喜んで出すのですが、「入籍も知らせてくれなかった人に、20万近くも出さないといけないの?」そんな風に考えてしまうのです。
半年間も入籍したことを知らされなかったというガッカリした気持ちと、せっかくのお祝いなんだから、そんな小さなことを言っちゃダメという気持ちが混在していました。モヤモヤした気持ちを抱えたまま、私はこのことを妹のミナに相談することにしたのです。
義姉の結婚祝いもご祝儀も、お祝いごとなのでケチらず出すつもりです。つもりなのですが、なんだか素直にお祝いできない自分がいました。 義姉にとって私たち夫婦は、半年もの間、入籍したことを知らせなかった相手なのです。それくらいの存在なのに、お祝いだけはしっかり出さないといけない現状に、私はモヤモヤが隠せませんでした。 このことを妹のミナに相談すると、ミナはあっけらかんと「いいんじゃない?」と言い放ったのです。その真意は「気楽な関係が築けるから」というものでした。
最低限のお付き合いでOK?平和な関係を望んだ私たち夫婦の結論
半年前に入籍を済ませており、すでに結婚生活を始めて、親戚への挨拶回りも済んでいたというカエデさん。にもかかわらず、私たち夫婦には半年間一度も知らされることがなかったことにモヤモヤを抱えていましたが、「気楽でいいじゃん」と言うミナの言葉には「たしかに!」と納得できました。
「そもそも弟に入籍を知らせないなんて、お姉ちゃんが悩む以前の“姉弟”の関係の問題じゃん。考えるだけ無駄だって」とミナに言われて、私もモヤモヤを吹っ切ることができました。今後も義姉夫婦とは必要最低限のお付き合いで過ごすことしようと思います。
入籍を知らされなかった程度の関係であれば、今後親戚付き合いをしていくうえでも揉めごとは少ないでしょう。義姉夫婦との距離が近くて変に気を遣うよりも、かえって良かったのかもしれません。 私たちは義姉夫婦の結婚式に出席し、ご祝儀もしっかり渡しました。結婚祝いは義姉の希望で10万の壁掛け時計を贈らせてもらいました。 これで役目は済んだと考え、今後も義姉とは必要最低限の関係を維持し、義実家との距離も適度に保ちながら平和に暮らしていこうと思っています。