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「中に人が入ってる…?」1000円で芸達者な熊たちに出会える寄り道スポット/壮瞥町・昭和新山熊牧場

Sitakke

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WEBマガジンSitakkeで連載中の、ちょっと“距離感”がおかしい道民、白丸あすかが描く漫画『しろまるほっかいドライブ~白丸さんは距離感がおかしい~』から、寄り道スポットをご紹介します。

今回のドライブ日記:まずは肩慣らしに…札幌~地球岬(210キロ)をちょこっと日帰り(?)ドライブ!【しろまるほっかいドライブ第1話】

寄り道スポットNo.2 壮瞥(そうべつ)町「昭和新山熊牧場」

Sitakke読者の皆さまこんにちは。
旅好き北海道民のしろまるです。

本コーナーは道内をドライブする連載企画『しろまるほっかいドライブ~白丸さんは距離感がおかしい~』の作中において登場したスポットを掘り下げて紹介する寄り道コーナーとなっております。ちょっとディープな北海道の世界へご案内♪

前回(【北海道】500円でかにめし!「売れば売るほど赤字」…知る人ぞ知る、幻のかに料理専門店/白老町・かに太郎)に引き続き、ほっかいドライブ♯01「ちょこっと?日帰り地球岬」で立ち寄ったスポットの中から「昭和新山熊牧場」を取り上げます。

まだ冬の気配が残る4月のオロフレ峠を下って、壮瞥町にやってきたしろまる。同町は洞爺湖の東側一帯に位置する人口2,300人弱(2025年4月時点)の小さな町ですが、ほかの地域にはない“ある特徴”をもっています。その象徴ともいえる存在がこちら。

昭和18年の噴火以降に元々麦畑だった土地が隆起して山となった「昭和新山」(標高:約400m)です。草木の成長を許さないゴツゴツとした山体と岩肌から立ちのぼる煙は、まさに山が活きている証拠。「ハワイが毎年数cm日本に近づいてきている」と言われてもいまひとつピンときませんが、こうして目の前で大地の躍動を感じると、あらためて自然の力を思い知らされます。

昭和新山の麓は有料駐車場(普通車1日:500円)になっていて、駐車場を中心に土産物店やレストランなどの観光施設が軒を連ねています。すぐ近くには近年も活発な火山活動を続けている有珠山もあり、壮瞥は火山と共存するまちなのです。

特徴的な昭和新山の岩肌。
有珠山へはロープウェイで登れます。

昭和新山熊牧場に潜入!

さて。
本記事のメインは山ではなく、こちらです。

(く、くま……?)

駐車場を取り巻く観光施設の一角に、屋根に大きく「くま」と書かれた建物があります。以前から昭和新山へ来る度に気にはなっていたその施設に、今回の取材でやっと訪問することが叶いました。施設名はそのまんま……

昭和新山熊牧場」さんです!!

クマ牧場……と聞くと登別を想像する方が多いかもしれませんが、実は峠を挟んだ壮瞥にも存在しているんです。
しかも、有珠山・昭和新山とのセットで観光しやすいほか、入場料が大人1,000円とお求めやすい価格になっていますので、ちょっとした寄り道にピッタリです。

さっそく中へ潜入してみましょう。

園内に入ってまず出迎えてくれたのはすやすや眠る子熊ちゃんたち。可愛(めんこ)い~(子熊はゴールデンウィーク頃の公開を予定)
成獣のオリは開放的で上から俯瞰できるようになっています。

牧場内では熊用のクッキーが販売されていて、各オリの中にいる熊たちへ餌付け体験をすることができます。人間がエサを手に持った状態でオリに近づくと……


/ ちょうだい \ / ちょうだい \ / ちょうだい \ / ちょうだい \

中にいる熊たちが、一斉にエサを求めてアピールを開始します。

立ち上がって手を振る熊や、

寝転がったままアピールする熊もいます。

とても芸達者な熊たちの様子に、「中に人間が入っているんじゃないの?」と思ってしまうくらい個性豊かな表情を見せてくれます。

水に浸かる熊。見た目は完全に入浴中の人です。「あぁ~」っていうため息が聞こえそう (笑)

こんなコーナーもあります。「人」の、「オリ」……?

人のオリの内部はこんな感じです。

人のオリは熊オリの真ん中にある半地下の部屋で、外から熊に覗かれる立場逆転の展示です。間近で見るとより大迫力!

部屋の壁には先ほどのエサを投入できる穴が空いていて、壁の向こうにいる熊に至近距離で餌付けができます。

投入口からは、エサを待ち構える熊の牙を観察することができます。(時々、物凄い勢いの鼻息による突風がきますので要注意)
     

あとがき

ヒグマはこういった施設の中で見るぶんには愛らしくて面白い生き物ですが、道内では彼らが野生の環境で普通に生息しています。近年は市街地に出没するケースも多く、自然と人間との距離が近い北海道ならではの問題となっています。こうして実物の熊を見る度に可愛さの内に秘められた鋭い牙と爪を見て、対峙しても絶対に勝てないことを悟ります。

壮瞥観光の道すがら、北海道で陸上最強の座に君臨するヒグマの迫力と、人間味あふれる意外な一面をご自身の目で味わってみてくださいね♪

参考:Sitakke連載「クマさん、ここまでよ」では、人と熊の“いい距離の保ち方”についての記事をお送りしています。

今回のドライブコース

行った先のスポット情報

住所:北海道有珠郡壮瞥町字昭和新山183
TEL:0142-75-2290
営業時間:
《4月》午前8時半~午後4時45分
《5~10月》午前8時半~午後5時
《11~3月》午前8時半~午後4時半
《年末年始》12月31日は午前8時半~午後3時、1月1日は午前10時~午後3時

***
文・絵:白丸あすか
編集:Sitakke編集部YASU子

※掲載の内容は取材時(2025年4月)の情報に基づきます

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