愛し愛され半世紀【THE ALFEE】50周年記念シングルがリリース「メリーアン音頭」も配信中!
レコードデビュー50周年! THE ALFEE 継続の秘訣は?
今年、レコードデビューからめでたく50周年を迎えるTHE ALFEE。この夏から来年にかけて、メモリアルイヤーにふさわしいリリースやイベントが、次々と展開されていく模様。昭和・平成・令和にまたがる長いキャリアを誇りながらも、今も瑞々しくパワー溢れる楽曲を送り出し、アクティブなライブパフォーマンスでファンを魅了し続けている彼らの “継続" の秘訣はどこにあるのだろうか。
THE ALFEEの魅力は、何よりも3人の繰り出すハーモニーの見事さ、そして三者三様の個性を持ちながらも、3人が集まると他には変え難い、THE ALFEE独自の音楽性が生まれることにある。
サイモン&ガーファンクルのアート・ガーファンクルを彷彿とさせる高音の美声を持った桜井賢、高校時代からレッド・ツェッペリンやディープ・パープルなどハードロックを演奏していたロック少年の高見沢俊彦、そしてフォークソングに詳しく、アコースティック・ギターやフラットマンドリン、パーカッションなど多彩な楽器を使いこなすマルチプレイヤーでもある坂崎幸之助。
音楽的出自の異なる3人が、互いの音楽性を時にぶつけ合い、互いを認め合うことで、ハードロックから時にプログレッシブロックに至るまで、多彩な音楽ジャンルを取り込んだTHE ALFEE独自の楽曲が生まれていったのである。
もう1つの大きな特徴は、メンバー3人が均等にリードボーカルが取れること。特に、スイッチボーカルと呼ばれるスタイルは独特で、1曲ごとにそれぞれリードボーカルが変わる場合もあれば、曲によっては1曲の中でパートごとに変えていくケースもある。これは全員がリードを取れるからこそ可能なスタイルなのだ。
また、1979年のキャニオンレコード(現:ポニーキャニオン)移籍後、通算3作目のシングルとなった「ラブレター」以来、ほぼ毎年のようにシングル曲をリリース、82年の「別れの律動」以降は、出すシングル全てがチャートインしており、同時に長年、全国を回るコンサートツアーを勢力的に続けている。
ハードロックならではのエモーショナルな快感「KO.DA.MA.」
今回、50周年を迎えるにあたって、さまざまなリリースや、イベントが発表されているが、まずは7月24日に発売となる最新シングル「KO.DA.MA. / ロマンスが舞い降りて来た夜」について記しておこう。
「KO.DA.MA.」はテレビ東京系列のアニメ『シンカリオン チェンジ ザ ワールド』のエンディングテーマで、シンカリオンとは新幹線から巨大ロボットに変形するプラレールの玩具シリーズから派生したテレビアニメ作品。新感覚のハイパーなアニメーションにふさわしく、楽曲はど直球のメタルサウンドながら、美しい旋律を持ったメロディアスな楽曲で、特にサビのパートに至る3声コーラスの流麗な響きは、THE ALFEEならではの魅力満載。
また、人生を鉄道のレールに例え、生きていくことを旅に置き換えた歌詞は、これから先の未来に向かう子どもたちを勇気づけるとともに、人生の折り返し地点に立とうとする大人たちの背中を、強く押してくれる感動的な内容となっている。挫折や苦悩を踏まえた上で、人々の生き様を励ましながら、誰もが親しめるメロディとともに、ハードロックならではのエモーショナルな快感も与えてくれる、これぞTHE ALFEEといったナンバーだ。
アレンジにはギタリストの本田優一郎も参加し、加えて映画音楽やミュージカル分野でも活躍する萩森秀明がストリングスアレンジを施しているのは、一昨年発表のアルバム『天地創造』や、2019年の『Battle Starship Alfee』と同様の流れだ。
モータウン調の軽快なポップチューン「ロマンスが舞い降りて来た夜」
カップリング曲となった「ロマンスが舞い降りて来た夜」は、フジテレビ開局65周年企画である明石家さんま主演のドラマ『心はロンリー 気持ちは「…」』の主題歌。モータウン調の軽快なビートに乗せた、キュートでめっぽう可愛らしいポップチューン。高見沢がリードボーカルをとっており、間奏のギターソロも魅力的だ。ちなみにこの作品、古希を迎えたメンバーによるものとは思えぬ、瑞々しく若さ弾ける驚きのナンバーなのだ。「♪若くないけど情熱だけは 誰にも負けないのさ」というフレーズは、ドラマのテーマでもあり、THE ALFEEを示す内容でもある。
通常盤CDには、2023年7月29日、30日に横浜アリーナで開催された『2023 Summer Genesis of New World 風の時代☆夏』の、「風の時代」のライブバージョンを収録。3タイプ発売される初回限定盤には、それぞれ同公演から「FLOWER REVOLUTION」「勇気凛々」「WIND OF TIME」のライブバージョンが収録されている。ジャケットもそれぞれ全くデザインの異なる仕様で、メカニックなものから一面の花に囲まれた3人のフォトであったり、新幹線とともに映る姿だったり。そのいずれもがTHE ALFEEらしさに溢れているのに改めて驚かされるところだ。
「メリーアン」の盆踊りバージョン「メリーアン音頭」も配信
そして、8月17日、18日には『Wind of Time 50年目の夏祭り』と題された、Kアリーナ横浜での夏イベントの開催も控えている。さらに8月には、青森ねぶた祭、秋田竿燈まつりと、東北を代表する2つの夏祭りに、それぞれTHE ALFEEのねぶたと竿燈が登場。
祭りのテーマにふさわしく、名曲「メリーアン」の盆踊りバージョンである「メリーアン音頭」も配信されており、古巣のポニーキャニオンからは、50年を記念するベストアルバム『THE ALFEE 50 SONGS 1974-1996』も8月16日にリリースされる。
今年も新曲を引っ提げ、例年にも増して勢力的な活動を展開していく、50年目のTHE ALFEE。長年のファンはもちろんのこと、新たに彼らの魅力に触れた若い世代も含め、これまで休むことなく活動を続けてきた彼らのメモリアルイヤーを、一緒に祝福したい。
歌謡ポップスチャンネル
THE ALFEE 50周年記念特集
▶ 8/24(土)よる10時
THE ALFEE「23rd Summer 2004 LOVE & PEACE A DAY OF LOVE Aug.14」
▶ 8/24(土)深夜0時30分
歌のあとさき THE ALFEE -特別編-
▶ 8/24(土)深夜1時30分
Re:minder SONG FILE「THE ALFEEセレクション」