【藤枝・会飯よこ多】これはカレーなの?「会飯(ホイハン)」その量とおいしさ“破壊的”
量と味を兼ね備えた愛され町中華の「会飯よこ多」は行列ができる店です。人気メニューは「会飯(ホイハン)」。不思議な響きに引かれてチャレンジしたら、破壊的な量とおいしさにびっくりでした。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへいつも通る道でも1本裏に入ればそこはまるで別世界。静岡県民必見の裏スポットを巡ります。今回は藤枝市を南北に縦断する藤枝大井川線、通称“田沼街道”周辺をぶらり歩きます。
看板メニューの「会飯」とは?
藤枝駅から南へ約200m。田沼街道を歩き、駅南公園のすぐ近くで見つけたのは、青い外観に赤い看板が目を引く「会飯よこ多」です。
この店は連日行列ができるほどの超人気店なのです。
店内に一歩足を踏み入れると、壁には色紙が所狭しと飾られています。有名人の色紙というわけではなく、お店のファンからのメッセージです。
中には時代を感じさせるものも。
「1999年9月6日 ノストラダムスの大ウソつき」と書かれた、お店とは関係のない面白い書き込みもありました。
また、地元出身のサッカー選手だった長谷部誠さんの高校時代の色紙も発見。お店の歴史を感じさせます。
「天津飯(770円)」「焼肉ラーメン(850円)」「麻婆豆腐定食(950円)」など、まずは中華の定番メニューが勢ぞろいしていました。
さすが町中華です。選びきれずに、おすすめメニューを聞いてみました。
会飯よこ多 2代目・有ケ谷毅人さん:
人気メニューはたくさんあるんですけど、「じゃがいも会飯」はよく出ますね。カレー風味のあんかけにジャガイモとひき肉が入っています
会飯(ホイハン)?
しかも「肉みそ会飯」「キャベツ会飯」「麻婆会飯」「玉ネギ会飯」「酢豚会飯」「きのこ会飯」と、種類も豊富です。
聞きなじみのない「会飯(ホイハン)」。一体どんな料理なのでしょうか。
おすすめの「ジャガイモ会飯(770円)」を注文しました。
会飯とは、ご飯の上にあんかけの具材をかけた料理のことだそうです。
湯気が立つ、出来たての「ジャガイモ会飯」を一口食べてみると、見た目はカレーに似ていますが、カレーとは一味違う独特な味わいでした。
とにかく、おいしいです!
ジャガイモはフライドポテトのように細めにカットされ、揚げてから入れてあるのが特徴です。
カレー風味ですが、カレーではない、ぜひ会飯の正体をご自身で確かめてみてください。
ボリューム満点! チャーハン
「チャーハン(700円)」も人気だそうなので、「半チャンラーメン(850円)」を頼んでみました。
今まで食べたチャーハンの中で、上位に食い込むおいしさです。
さらに驚くのは、量の多さと安さ。普通盛りでも大盛りくらいの量が提供されるのに、価格はどのメニューもリーズナブルです。
会飯よこ多 2代目・有ケ谷さん:
量が多いのがうちの売りです。平日も並ぶ時はありますが、土曜日は朝から並んでくれています
また、辛口や甘口にしたり、チャーハンの上に卵をのせたり、お客さんの要望に応じたアレンジも可能だそうです。
コストパフォーマンスとサービス精神が、連日行列ができる理由なんですね。
若き2代目による伝統の継承
「会飯よこ多」の現在の店主は若き2代目の有ケ谷毅人さんです。
なんと高校3年生の時からバイトとして働き始め、約5年の経験を経て2代目を継いだのだそうです。
初代の持田哲夫さんは「指名した覚えがないから、自称だよ」だなんて冗談を飛ばしますが、正真正銘店を継いだ2代目です。
血のつながりはなくとも、現在は完全に店を任されているとのこと。若いながらも伝統の味を守り続けています。
会飯よこ多は、量が多く、値段が安く、味も絶品という三拍子そろった名店です。カレーのようで、カレーではない、不思議な食べ物「会飯」を、ぜひ味わってみてください。
■店名 会飯よこ多
■住所 静岡県藤枝市田沼1丁目26-1
■営業時間 11:00~14:00 17:00~20:00※月土は夜営業なし
■定休 日、第2・4月