「白の魔法使いサルマン」登場に感涙!名優の“声”どう再現した?『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』制作秘話
「白の魔法使い」サルマンが最新作に再び登場!
J・R・R・トールキンの原作「指輪物語 追補編」に記された、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の“始まり”のエピソードを映画化した『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』が、いよいよ12月27日(金)より全国の劇場で公開となる。
偉大な王ヘルムに護られ、騎士の国ローハンの人々は平和に暮らしていた。だが、突然の攻撃を受け、美しい国が崩壊していく…。王国滅亡の危機に立ち向かう、ヘルム王の娘である若き王女へラ。最大の敵となるのは、かつてヘラと共に育ち、彼女に想いを寄せていた幼馴染のウルフだった。
大鷲が空を舞い、ムーマクは暴走、オークが現れ、金色の指輪を集める”何者”かが暗躍し、白のサルマンが登場…。果たしてヘラは、誇り高き騎士の国と民の未来を救えるのか――!?”あの指輪”をめぐる壮大な冒険へと繋がる、まだ誰も知らない伝説の戦いの幕が開ける!
3部作を監督したピーター・ジャクソン製作総指揮のもと、このハリウッド超大作の監督を託されたのは、日本アニメーションの第一人者と讃えられる神山健治(『東のエデン』『攻殻機動隊S.A.C.』「精霊の守人」)。この冬、〈中つ国〉の未来を決める伝説の戦いを見届けて初めて、『ロード・オブ・ザ・リング』は完結する。
そしてこのたび、『LotR』シリーズでお馴染みの“白の魔法使い”サルマンが登場する、本作の新場面カットが到着。見間違えようのないほど変わらぬ姿で描かれているサルマンの姿からは、〈中つ国〉の世界がアニメーションになってカムバックしたことがひしひしと伝わってくる。そして吹替キャストには、実写映画でサルマンを演じたクリストファー・リー(2015年6月7日逝去)の声が使用されていることも明らかに。一体どのようにサルマンを蘇らせたのだろうか……?
故クリストファー・リーの“声”をどう蘇らせた?
2015年に93歳で亡くなった名優クリストファー・リーだが、なんと彼の実際の声が最新作『ローハンの戦い』に使用されている。これは、シリーズすべての脚本を手掛け、本作にプロデューサーとして参加しているフィリッパ・ボウエンが、生前のクリストファー・リーから受け取った手紙と、彼の妻ビルギット・クロエンケと交わした会話から生まれたアイディアだという。
しかもAI技術等による復元ではなく、生前にリーの妻ギッテ・クロエンケから承諾を得て、過去の『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの膨大なアーカイブから優秀なスタッフたちが音声を探し出し実現。『ホビット 決戦のゆくえ』(2014年)で、サルマンがガラドリエルに「Are you in need of assistance, my Lady?」と尋ねるセリフの別テイクを使用しているそうだ。
フィリッパ・ボウエンは「正直に言うと、そのセリフが見つかるかどうかわからなかった」と明かしており、同じ声が出せる別キャストをブッキングする可能性もあったとのこと。しかしボウエンは「クリストファー・リーの声を演じられる人はいるかもしれない。でも、私はそうは思わない。彼の声を使えたことが本当に嬉しいし、素晴らしいことだと感じています」と海外メディアで喜びを語っている。
スタッフ陣からも熱烈に支持され続ける名優クリストファー・リーが演じるサルマン。果たしてシリーズ屈指の人気キャラクターである彼は本作で、どのような立ち位置で登場するのだろうか?
――最新作『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』には、再び大画面のスクリーンでクリストファー・リーの声を聞けるという“奇跡”が実現した以外にも、『ロード・オブ・ザ・リング』ファンにはたまらない要素が盛り沢山だ。
日本の制作スタジオ<Studio Sola Entertainment>の元に、MAPPA、Production I.G、STUDIO4℃といった世界に誇るトップクリエイターたちが集結し、日本の“手描きアニメーション”に徹底的にこだわって描かれている本作。<中つ国>の運命を左右する戦いと、ローハンの民の未来を一人託され、「死」をも覚悟した主人公ヘラの壮絶な戦いが、エモーショナルなドラマとして生命を吹き込まれている。
『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』は12月27日(金)より全国劇場公開(吹替/字幕版同時公開※一部劇場除く) <Dolby Cinema®/Dolby Atmos®/4DX/MX4D/IMAX®>