都内最大の“尺五寸玉”は圧巻!「第66回いたばし花火大会」が8月2日に開催
東京都板橋区の荒川河川敷では、「第66回いたばし花火大会」が2025年8月2日(土)に行われる。対岸の埼玉県戸田市との共催で、合わせて約1万5000発が打ち上げられる。東京最大の尺五寸玉をはじめ、見どころたっぷりの花火を楽しもう。
戸田市との境界変更を記念して始まった
1950年、東京都板橋区と当時の埼玉県戸田町との間で境界変更が行われたのを記念し、翌年8月に戸田町主催、板橋区後援で「戸田橋花火大会」として開催されたのが始まりだ。当時、板橋区舟渡町と埼玉県戸田町との境界線は荒川を挟んで複雑に入り組んでいたため、それを是正しようと話し合い線引きが行われた。これを記念し、そしてこれからも末永くお付き合いをしていこうと、戸田町と板橋区が手を取り合って花火大会が行われた。
1952年には、戸田町と板橋区の共催という形で実施されるように。この年の人出は15万人といわれ、当時の板橋区の人口が約24万人ということを考えると大変なにぎわいだったと想像される。その後、何度か名称を変えつつ、1988年には「いたばし花火大会」となり現在に至っている。
一瞬たりとも目を離せない多彩なプログラム
いたばし花火大会の特徴は、その豪華なプログラム。なかでも注目したいのが、都内最大の大玉ともいわれる尺五寸玉(15号玉)。23区内ではここでしか見ることのできない尺五寸玉が5発も打ち上げられ、上空で直径約360mの大輪の花を咲かせる。そのほか国内最高峰の花火師10人による新作花火の競演や、フィナーレを飾る大迫力のワイドスターマイン「天空のナイアガラ」、対岸の戸田橋花火大会との合同打ち上げなど、迫力ある花火が観客を魅了する。
2025年ならではの目玉企画としては、イタリアのボローニャ市との友好都市交流協定20周年を記念した特別なプログラムを実施。イタリア国旗の緑・白・赤の3色を用いたトリコローレスターマインや日本伝統の和火花火によって日伊親交を表現する。さらに大人気アニメ『ポケットモンスター』とのコラボ花火では、テーマソングに合わせてキャプテンピカチュウを模った型物花火や尺五寸玉のモンスターボール花火が楽しめ、毎年子供から大人まで人気を博している。
「23区では唯一いたばし花火大会で体験できる尺五寸玉の迫力は絶対やみつきになるので、現地で体感してもらえれば。有料指定席チケットは花火大会当日まで販売しているので、ぜひ購入の上お越しください」と板橋区観光協会。2024年に続き大会史上最多の約1万5000発の花火が夜空を彩る東京屈指の花火大会へ出かけよう。
開催概要
「第66回いたばし花火大会」
開催期間:2025年8月2日(土)※荒天の場合は中止
開催時間: 19:00~20:30
会場:荒川河川敷(東京都板橋区)
アクセス:地下鉄三田線高島平駅・西台駅・蓮根駅、JR埼京線浮間舟渡駅から徒歩20分
【問い合わせ先】
板橋区観光協会☎03-3579-2255
URL:https://itabashihanabi.jp/
取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者提供
香取麻衣子
ライター
1980年生まれ。『散歩の達人』編集部でのアルバイト経験を経て、2010年からライターとしての活動を開始。あだ名はかとりーぬ。『散歩の達人』では祭り&イベントのページを長らく担当。青春18きっぷ旅や山歩きなどのんびりと気ままにお出かけするのが好き。あとビールや美術館めぐりも大好物。