究極のふぐ定食と生まぐろ丼をなんと1,500円で! 下関「みちなか」
下関市の唐戸市場近くにある「定食屋・昼飲み屋 みちなか」では、驚きの価格で高級魚を堪能できます。フグの王様とも呼ばれるトラフグを使った「ふく福定食」は、わずか1,500円。さらに、一度も冷凍していない生マグロをふんだんに使った「生まぐろ丼」も同価格なんです。
「高級食材は高い」というイメージを覆すイチオシのお店を紹介します。
老舗ふぐ専門店が手掛ける、驚きの価格設定
唐戸市場からすぐ近く、下関市田中町にある「定食屋・昼飲み屋 みちなか」(山口県下関市田中町3-11 力石ビル)は、新唐戸市場にある老舗のふぐ専門店「道中」の直営店として2023年9月にオープンしました。
店主の真島竜貴さんは、「市場で土日にお寿司の営業をやっているんですけど、平日はやってないんですか、という問い合わせが多くて。平日も出せるような場所を作りたいなと思って」と、「みちなか」を開店した経緯を語ります。
高級食材として知られるふぐやまぐろを、直営店ならではの仕入れ力をいかしてリーズナブルな価格で提供しているんです。
「ふく福定食」で味わう、ふぐの三重奏
それでは、「みちなか」の看板メニュー「ふく福定食」を紹介しましょう。ふぐ刺し、ふぐの唐揚げ、ふぐ皮ポン酢という3種類のフグ料理が楽しめる贅沢な定食です。しかも、そのお値段はなんと税込み1,500円!
まず、ふぐ刺しは、一日熟成させたトラフグを使用しています。
熟成させることで、より一層甘味や風味が豊かになり、薄く切っても食感をしっかりと楽しめます。
真島さんの包丁さばきは見事で、お皿が透けて見えるほどの薄さに切り分けられたふぐは、まるで花びらが咲いたような美しさです。
ふぐの唐揚げは、大きめにカットされたふぐの身を180℃の油でじっくりと揚げています。
そして、皮を薄くさばいた、ふぐ皮ポン酢も加え、ふぐのおいしさが3拍子揃った「ふく福定食」の完成です!
ふく福定食 1,500円
美しく盛り付けられたふぐですが、口に運ぶとしっかり弾力があって、噛みしめると、フグの身の旨味が広がります。
淡白な味わいなんですけど、その中にじわっと甘みが広がり、1口1口幸せを感じます。
そして1つ1つが大きいフグの唐揚げは、外はカリッと中はふっくらジューシー。
揚げることで、その甘みが凝縮されていますよ。
フグ皮ポン酢は、外側の表皮はコリコリ、身に近い薄皮はプリプリと、部位によって異なる食感を楽しむことができます。
生マグロ丼で味わう、極上の鮮度
フグと並んで注目を集めているのが、「生マグロ丼」です。たっぷりマグロが入っていて、もうご飯が見えません!
「みちなか」では、一度も冷凍していない生マグロを使用しています。これにより、解凍時に失われがちな旨味をしっかりと留め、濃厚な味わいを実現しているそうです。
赤身は切り分けた後、酢飯の上にゴマ・のり・そして大葉を敷きたっぷりと載せていきます。
そして、続いて赤身を叩いてネギトロを作ります。
一回も冷凍していないのでドリップも出ず、粘りをしっかり感じます。
そして仕上げに、脂がのった中トロをたっぷりと御飯の上にON!
フグに負けない、赤身・中トロ・ネギトロの生マグロ三昧な丼の完成。これでフグ定食と同じ、驚きの1,500円なんです!
さっそくいただきましょう。
赤身はきめ細かい舌触りで、噛みしめると旨味が広がります。少しねっとりとした感じもありつつ、後味はさっぱり。ごまの風味やノリ、大葉もいいアクセントになっています。
一方、中トロは一度噛みしめただけで口の中で溶けていき、酢飯と脂がいい感じで絡んでさらっと喉を通っていきます。同じマグロでも食感や味わいの違いを感じることができますよ。
さらに500円追加すれば大トロも楽しむことができるそうですので、是非試してみてくださいね。
「おいしい魚をもっと身近に」店主の思い
「おいしい魚がいっぱいあるんだよっていうのを知ってもらいたいですね。安く食べられるし、それが一番かな」と話す真島さん。
その熱意と気持が伝わる値段と味わいでしたよ。
新鮮・美味しい魚で贅沢三昧、そんな至福のひとときを「みちなか」で過ごしてみてください。
※今回の内容は、2025年1月7日(火)放送、yab山口朝日放送『YOU!どきっ』のコーナーを記事化したものです。