川崎市内小・中学校 環境に優しい給食提供 大豆ミートを食材に〈川崎市中原区〉
SDGs学習の一環として、川崎市立の全小中学校で10月、大豆ミートを使ったドライカレーが給食で提供され、児童や生徒が環境に優しいメニューを味わった。
大豆ミートは大豆の油分を絞り乾燥させて肉に見立てたもの。わずかな肥料と水で栽培できる大豆は、牛や豚に比べて環境に良いとされている。
SDGsに関わる食材を給食に使用することで学びを深めてもらおうと、昨年川崎区の大島小学校で大豆ミートを使用した献立を児童が考案し、提供。この取り組みをモデルに、「学校給食とSDGsに関わる動画」を作成した事前学習が行われ、今回、全市立小中学校での給食提供につながった。
実際に給食を口にした児童からは、「言われないと大豆だとわからない。苦手な人でも食べれそう」「ひき肉とほとんど同じでおいしい」などの声が聞かれたという。給食時間中に栄養士が教室を訪れ、大豆ミートや食品ロスの問題について説明する取り組みも行われた。
市教育委員会事務局健康給食推進室の担当者は「各校にヒアリングなどをしながら、今後も継続的な取り組みを検討していきたい」と話した。