【発赤、頭痛、悪寒の症状】新潟県佐渡市の水産加工品「あじ・みりん干し」からヒスタミンによる食中毒が発生、うさみ商店に営業停止処分
新潟県福祉保健部生活衛生課は11月9日、新潟県佐渡市の「うさみ商店」が製造した「あじ・みりん干し」からヒスタミンによる食中毒が発生したと発表した。
11月6日午後5時30分頃、大阪府から新潟県へ、佐渡市内「うさみ商店」が発送した「あじ・みりん干し」を大阪府内の自宅で喫食した2人が、発赤、頭痛、悪寒等のアレルギー様症状を呈した旨の連絡があった。大阪府による検査で、患者宅に残っていた当該干物から、調理済品で5,000μg/g、未調理品で4,400μg/gのヒスタミンが検出された。
佐渡保健所の調査によると、当該干物は2024年10月11日に「うさみ商店」が製造したもので、調査できた購入者4グループ8人のうち、11月3日および6日に当該干物を喫食した2グループ6人中、2グループ3人が喫食後1時間以内に発赤、頭痛、悪寒等の症状を呈していたことが判明した。
佐渡保健所は、患者全員が同施設で製造された干物を喫食していること、患者宅の干物から内閣府食品安全委員会が一般的に発症するとしている1,000μg/g以上の4〜5倍となるヒスタミンが検出されたこと、医師から食中毒の届出があったことから、同施設が製造した「あじ・みりん干し」を原因とする食中毒と断定した。
患者は全員回復している。佐渡保健所は原因施設に対し、2024年11月9日から11日までの3日間の営業停止処分を行った。