三倉茉奈・佳奈「“ニコイチ”と言われることが嫌いでした」「共感の嵐」双子×音楽ドラマ『デュオ 1/2のピアニスト』
“双子×音楽”映画『デュオ 1/2のピアニスト』
アカデミー賞で作品賞含む主要3部門を受賞した『コーダ あいのうた』のプロデューサー最新作、『デュオ 1/2のピアニスト』が2月28日（金）より全国公開。実在するフランスの双子の天才ピアニスト、プレネ姉妹の数奇な運命と人生をモデルに、難病により夢を奪われた双子姉妹の苦難と葛藤と成功の物語を描いた音楽ヒューマンドラマだ。
このたび本作の公開に向け、“双子”の物語の魅力にフォーカスした＜注目ポイント＞をピックアップ。さらに本作をいち早く鑑賞した、芸能界を代表する双子姉妹“マナカナ”こと三倉茉奈＆三倉佳奈、そしてSNSで話題沸騰中の双子の高校生ピアノ・デュオ“兄ーズ”の2人からのコメントも到着した。
ピアノの才能を開花させた双子姉妹を襲う過酷な運命
本作の主人公、双子の姉妹クレールとジャンヌは、幼い頃からともにピアノに情熱を注ぎ込んできた。父親からアスリートのような指導を受けた2人は、名門カールスルーエ音楽院に入学を果たすこととなる。しかし、2人を待っていたのは、ソリストというたった一つの椅子を賭けての練習の日々だった……。
そんな厳しい練習に明け暮れる日々の中、突如クレールとジャンヌは自分たちの両手が徐々に不自由になっていく難病にかかっていることを知る。最悪の事態に直面しながらも、改めてピアノが人生のすべてであり、かけがえのない大切な存在だということに気づく。そして、絶対に叶えたい夢を２人で掴み取るため、家族に支えられながら、自らの運命を変えていく決意をする――。
家族であり親友、ライバルだけど分身でもある
これまで双子が登場する映画は数多く制作されてきた。レオナルド・ディカプリオが双子の兄弟を演じた『仮面の男』や、アーノルド･シュワルツネッガーとダニー・デヴィートが凸凹な双子を演じ話題となった『ツインズ』。近年では、タイの双子姉妹監督ワンウェーウ＆ウェーウワン・ホンウィワットがメガホンを執り高い評価を得た、双子姉妹の青春ラブストーリー『ふたごのユーとミー 忘れられない夏』なども記憶に新しい。
双子がテーマの映像作品は、親友や兄弟姉妹以上の不思議な感覚を共有する者同士ならではのドラマ性をはらんでいることが大きな魅力となっている。ここでは、そんな双子の物語ならではの注目ポイントを整理してみよう。
🎹“双子”という関係性だから生まれる、苦悩や感動のドラマ
物心がつく前から、共に過ごす家族であり、一緒に遊んだり、ふざけたりする親友。そして、あらゆることで競い合い、意識するライバルでもあり、まるで自分自身のように共感し、その喜びや苦しさを分かち合う、“双子”。――だからこそ、家族や親友、ライバルでもない、濃密な物語を観ることができるのが大きな魅力だ。そんな双子が“夢”を共有し、共に困難を乗り越えようとする姿は一見の価値あり！
🎹2人のシンクロから生まれる高揚感
双子だからこそのもう一つの魅力に、2人がシンクロする描写があげられる。常に苦楽を共にし、生きてきた双子のコンビネーションは映画の大きな見どころの一つだ。別々の場所で思わず共鳴する姿や、2人が協力し何倍もの力を発揮するシーンは、双子の家族がいない観客が観ても興奮必至。2人だからこそ生まれる、2人でしか成し遂げられない奇跡の瞬間をぜひ劇場で見届けたい。
「“ニコイチ”と言われることが嫌いでした」三倉茉奈
「双子として生まれてきた意味を改めて考えさせられました」三倉佳奈
本作は、前述してきたように双子が主人公の物語であり、実在する双子の天才ピアニスト、オードリー＆ダイアン・プレネ姉妹の数奇な運命や人生をモデルに生み出された映画だ。
そんな本作をいち早く鑑賞した、双子姉妹の“マナカナ”こと三倉茉奈＆三倉佳奈、そして「兄－ズ」の山下順一朗＆山下宗一郎から、熱い感想コメントが到着した。
三倉茉奈
“ニコイチ”と言われることが嫌いでした。
比較されることも、比較してしまう自分も。
双子が故の葛藤や苦悩。
双子だからこそ得られる喜びや奇跡が丁寧にリアルに描かれていて、とても他人事には思えませんでした。
2人にしか成し得ないラストには背中を押された気持ちに。
夢を持ったことのある全ての方に見てもらいたい作品です。
三倉佳奈
2人一緒だから乗り越えられ、2人一緒だから辛く苦しい。
双子だからこその距離感や心境の描かれ方が絶妙で、「分かる分かる!」と共感の嵐。
クレールとジャンヌが困難に立ち向かう姿に、私が双子として生まれてきた意味を改めて考えさせられました。
兄弟、家族、恋人、師弟関係、あらゆる人と人との絆の物語。
時折描かれるシンメトリーの美しい映像と、心揺さぶられるピアノの音色。
愛と芸術を存分に浴びられる素敵な作品です。
ピアノ・デュオ：兄ーズ（山下順一朗、山下宗一郎）
双子、ピアノ、コンクールと、まるで僕たちを客観的に見ている感覚で、一気に映画の世界に引き込まれてしまった。
本人だけでなく、いろんな夢をあきらめてでも子どもたちに並走してきた両親のことを思うと、とても胸の痛む想いだった。
病気により逆境に立たされたことでプレッシャーから解放され、自分たちの答えを模索しながら２人の演奏がさらに昇華していく。
寝食と苦楽を共にし、ソロではライバルとして、連弾ではパートナーとして切磋琢磨してきた双子ならではのお互いを知り尽くした奏法による技術的なことのほか、音楽への想い、シンプルに音楽を楽しむこと、聴いている人に楽しんでもらえることという演奏の原点を改めて感じた。
そういったことが役者さんの表情だけでなく、演奏されるピアノの音にまで表れており、どれだけの構想が練られ、２人のピアニストへの深い理解にどれだけの時間をかけて作り上げられたのか、考えれば考えるほどすごい映画だと思った。
また、どんな困難にぶつかっても、それを乗り越えられるパワーというのは、強い思いを持って何かをやり続けることで得られるんだ、そんなことを再認識させられる、力強い作品だった。
夢を絶たれた天才ピアニストの双子姉妹が、ある“ひらめき”によって生み出した唯一無二の奇跡の旋律。ピアノへのかけがえのない想いに気づいた時、“1/2のピアニスト”が最上級の“ソリスト”に生まれ変わる――。
いまだだかつて誰も見たことのない、映画史に残るラストシーンとは？ 映画『デュオ 1/2のピアニスト』は2月28日（金）より新宿ピカデリーほか全国ロードショー。