高田城址公園のハス今年は17万9000本 市民団体が調査した過去3年で最多
新潟県上越市の高田城址公園でハスの花の数を調べている市民団体は2024年12月22日、今年の調査結果を発表した。調査を始めた2022年からの3年で最も多い約17万9000本だった。
《画像:大輪が咲き誇る高田城址公園南堀のハス(7月18日撮影)》
美しさなどが“東洋一”と称される同公園のハスの花数を明らかにし、広くピーアールしようと、2022年に発足した「高田城址公園の蓮の花数を調べる会」(吉越正勝代表)の会員9人が調査している。
南、西、北堀を10区画に分け、開花日から花が確認されなくなるまでの間、目視で数えている。今年は6月16日から9月15日に17回実施し、調査日以外は調査結果を基に日別の花数を推定した。ハスの平均開花日数が4日間であることから日別の合計を4で割り、算出した花数は17万9153本だった。
《画像:花数をまとめた2024年のグラフ(高田城址公園の蓮の花数を調べる会提供)》
《画像:2022年(左)と2023年のグラフ(同)》
調査を始めた2022年は16万4884本、見頃の遅れなど生育不良が心配された2023年は13万9216本が確認された。
今年は南、西、北堀の順で開花のピークを迎え、全体の最盛期は8月11日の2万4552本。北堀では8月10日頃に、前の週と比べ約1万本ほど花が増える急激な変化も見られた。
《画像:活動報告会で会員を前に今年の開花状況を説明する吉越代表(左)》
吉越代表(77)は過去3年の開花状況に「今のところ共通の規則性は見い出せていない。10年ほど続けてみないと分からない」。気温や日照時間などとの関係も幅広く調べると言うが、「一番は市民らにハスへの親しみや関心を持ってもらうこと。活動を通して花の見え方も変わるので、多くの人に参加してもらえるようなイベントを考えていきたい」と話している。
同会では随時会員を募集している。問い合わせは吉越代表090-5814-5284( tel:09058145284 )。