「勤務地希望制度」で柔軟な働き方を後押し ユアテックの人的資本経営の一環となる新たな支援策
ユアテック(宮城県仙台市)は12月9日、「勤務地希望制度」などの新しい人事制度を導入することを発表した。人的資本経営に関する基本方針や主要施策、将来構想を取りまとめた「ユアテック人財戦略」の一環で導入した制度となる。
「勤務地希望制度」で社員のライフステージに応じた柔軟な働き方を支援
同社は、2030年代前半での「連結売上高3000億円企業」の目標を盛り込んだ「2030ビジョン」「中期経営計画(2024-2028)」を達成するためには、企業価値創造の源泉である人財が夢と誇りを持って働くことができる環境整備が重要であると考え、2024年10日に「ユアテック人財戦略」を策定。これまでの延長線上にはない新たな仕組みづくりや環境整備に関する制度・施策を整備してきた。
今回の人事制度もその一環で、社員のライフステージに応じた柔軟な働き方を支援する。制度導入のポイントは以下の通り。
勤務地希望制度の新設
・ライフステージに寄り添う柔軟な働き方の実現本人の希望やライフステージ(育児・介護)に応じて勤務地を選択できる制度を導入する
・エリア社員型:本人の希望により勤務地を限定可能
・ライフステージ型:育児や介護を理由として通勤可能な事業所を指定可能
新たな職能分類制度・職能クラス制度の導入
7月より定期人事異動に合わせ先行導入。
・キャリア形成を支援する制度への抜本的見直し若手社員がキャリアパスを明確に描けるよう、社員一人ひとりの適性や成長志向に応じてキャリア形成を可能にする体系へ再構築する。
・責任と期待役割に応える処遇改革(役職手当の新設)責任と期待役割に応じた魅力ある処遇へ見直す。
人事考課制度(人事評価)の転換
・評価の透明性・納得性の強化本人の成長や貢献度を重視する評価基準へ転換する。
給与制度(報酬制度)の刷新
・成果の確実な処遇反映評価に応じたメリハリのある給与制度へ刷新する。
経営戦略と連動する「ユアテック人財戦略」を創立80周年の節目に策定
同社は創立80周年の節目である2024年10日、新たな人財戦略である「ユアテック人財戦略」を策定した。経営戦略と連動する人財戦略を策定することで、「次代を創る人財への投資」を加速させ、人的資本の充実をはかり、社員が夢と誇りを持って働くことができる職場環境の実現を目指したもの。
特に若手社員や現場で働く社員を念頭に置いており、社員一人ひとりが積極果敢に挑戦し、互いを尊重し合い自ら成長することで、不変の価値の追求とともに新たな価値を創造・共創することを人財戦略が目指す方向性に位置付けている。
同社は社員が自身の「ありたい姿」に向かってまい進し、個性や可能性を最大限発揮できるようこれまでの延長線上にはない新たな仕組みづくりを進めるとしている。
また、人財戦略を推進する上で掲げたのが以下の2つの基本コンセプトとなる。
・多様な人財が活躍できる仕組みづくり(働きがい)
・すべての社員が安心して働ける環境整備(働きやすさ)
同社の発表の詳細は公式リリースより確認できる。