【太りやすくなる原因】お酒+糖質は内臓脂肪増加一直線?【眠れなくなるほど面白い 図解 内臓脂肪の話】
お酒+糖質は内臓脂肪増加一直線
糖質の低いおつまみをよく噛んで食べる
「お酒を飲むと太る」と考える人がいるかもしれませんが、太る原因は酒だけではありません。お酒を毎日飲む人がお腹まわりなどにたっぷり脂肪がついてしまったのであれば、それは糖質の多いおつまみが原因でしょう。
お酒を飲むと普段は控えているような糖質の高いおつまみ、シメのラーメンやスイーツなどに手を出しがち。アルコールには食欲を増進させる作用があるので、歯止めがきかなくなることも多いのです。こういったおつまみの食べ方をしていると、内臓脂肪は増えていく一方。これまで説明してきたとおり、糖質を摂取し過ぎると血糖値が急上昇してインスリンが分泌され、余分な糖質が脂肪に変えられてしまいます。
おつまみは糖質の低いものを選ぶのが大原則。食べる順番にも気をつけつつ、ゆっくりとたしなむようにしましょう。おすすめは「食べる」と「飲む」を分けること。お酒を飲んだらコップを置いておつまみを食べる。ゆっくり噛んで飲み込んだら箸を置いてお酒を飲む。これで食べ過ぎ、飲み過ぎをセーブしやすくなります。
ちなみに、お酒の種類によっても糖質量は異なります。砂糖や果汁が入ったお酒は糖質が高く、それだけで太る原因になります。
太る原因はアルコールよりおつまみだった!
25歳以上の男女の習慣的なアルコール摂取量と肥満度(BMI)の関連を調べた調査では、1日当たりビール大びん1本までなら太らず、お酒に含まれるアルコールや糖質だけが肥満の原因ではないことがわかりました。
出典: Bergmann MM, et al. The association of lifetime alcohol use with measures of abdominal and
general adiposity in a large-scale European cohort. Eur J Clin Nutr 2011;65:1079-1087.
※ ビール摂取量は1日当たり摂取量をビール・大びん(淡色ビール:633㎖、アルコール含有量は3.7g/100g、密度は1.008g/㎖)の本数で示している。
※ 西ヨーロッパ6カ国による共同研究。対象者の年齢は25~70歳。男性が9万9381人、女性が15万8796人。
※ 年齢、教育年数、身体活動、喫煙習慣、酒以外の食べ物に由来するエネルギー摂取量、その他の結果に及ぼす可能性がある影響を統計的に調整済み。
お酒がもたらす太りやすくなる原因
アルコールだけが直接的な太る理由ではありませんが、お酒を飲むことで食欲が増してしまったり、お酒とおつまみ(糖質)をとることで肝臓の働きが追いつかなかったりなど、太りやすい状態になってしまうのです。
お酒を飲むことで食欲が増す=食べ過ぎに
お酒とおつまみ(糖質)で肝臓が疲労=脂肪が蓄積
お酒でおつまみ(糖質)を流し込む=早食いに
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 内臓脂肪の話』監修:栗原 毅