パ・リーグ球団別週間MVP 日本ハム・レイエスが二冠へ突進!楽天・黒川史陽も躍動
打率.417、2本塁打、wRAA4.2のレイエス
先週のプロ野球パ・リーグは日本ハムが4勝1敗と勝ち越し、2位ソフトバンクと2.5差に広げた。そのソフトバンクは3勝3敗、3位オリックスは2勝4敗と負け越し。4位・西武、5位・楽天、6位ロッテに順位の変動はなかった。
SPAIAでは7月8日から13日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
パ・リーグトップのwRAA4.2を記録したのは日本ハムのフランミル・レイエス。9日のロッテ戦で17号満塁弾、13日のオリックス戦で18号ソロを放つなど12打数5安打の打率.417をマークした。
7月は打率.375、4本塁打、12打点と絶好調。18本塁打はチームメイトの2位・万波中正に4本差、52打点はソフトバンク山川穂高に15打点差をつけてパ・リーグトップに立っており、チームの優勝とともに二冠王へひた走っている。
オリックス若月健矢、ロッテ安田尚憲も好調
4勝2敗と勝ち越した楽天では、黒川史陽が22打数8安打の打率.364、1本塁打でwRAA3.8をマークした。智弁和歌山高からドラフト2位で入団して6年目。浅村栄斗が登録抹消されてから3番として起用されており、見事に期待に応えている。
オリックスでは12年目のベテラン捕手・若月健矢がwRAA3.3でチームトップだった。試合には敗れたものの、12日の日本ハム戦で4号ソロを含む4安打2打点。14打数6安打の打率.429とバットでも貢献している。
最下位ロッテは1勝3敗1分けと苦しい戦いが続くが、その中では安田尚憲が元気だ。8日の日本ハム戦で3安打猛打賞、13日の西武戦で2安打を放つなど17打数7安打の打率.412。wRAA2.3と気を吐いた。
西武・仲田慶介も猛アピール、ソフトバンク近藤健介が上昇
2勝3敗1分けだった西武では、仲田慶介がチームトップのwRAA1.2。10日の楽天戦、11日のロッテ戦でマルチ安打など11打数5安打の打率.455と、スタメン出場のチャンスで確実に結果を出した。ソフトバンクを戦力外となり、今季から育成で加入した25歳が懸命にアピールしている。
2位ソフトバンクでは、近藤健介が22打数6安打の打率.273ながらwRAAはチームトップの0.8だった。8日のオリックス戦で3号満塁弾を放つなどじわじわと上昇。昨年のMVPがいよいよ本領発揮か。
やや差が開いたとはいえ、相変わらず上位3チームが混戦のパ・リーグ。オールスターまでの1週間をどう乗り切るかはひとつのカギと言えそうだ。週間MVPに輝いた選手たちのチームを勢いづける活躍が期待される。
【関連記事】
・2025年プロ野球オールスターゲーム選手間投票発表 レイエスが最多得票、ルーキー宗山塁も選出
・プロ野球セ・パ交流戦の歴代首位打者 柳町達がソフトバンク6人目
・2025年にFA権取得見込みのプロ野球選手、宣言なら争奪戦必至の目玉は?
記事:SPAIA編集部