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パークレーンズ木村守さん 作文コンで県知事賞 闘病経て母への感謝と夢つづる

タウンニュース

作文コンで県知事賞

神奈川新聞社が主催する「道の作文コンクール2024」の入賞作品がこのほど発表され、市内のボウリング場・相模原パークレーンズ(相模原)に通う木村守さん(川崎市立中野島中3年)=写真=の作品が最高賞の神奈川県知事賞に輝いた。

同コンクールは、「道」や「高速道路」をテーマに思ったことや考えたことを自由にまとめるというもの。今回は県内の小中学生から合わせて605点の応募があった。

ペルテス病を経験

木村さんは小学3年生の時、股関節の大腿骨頭が壊死する病気「ペルテス病」を発症。無意識に足を引きずる姿を見た母・幸子さんが複数の病院に連れて行ったところ病気が発覚し、突然の入院が決まったという。

ペルテス病は2〜10歳の男児に多く発症する病気で、個人差はあるが手術や装具治療によって3〜5年で完治するとされている。木村さんは3カ月間の入院と約3年にわたる治療の末、「病気に勝った」

「道」になぞらえ

作文には当時の心境と現在の夢を「道」になぞらえてつづった。通院のために幸子さんの運転でいつも通っていた道と、苦難を乗り越えた今、夢に向かって進む道。木村さんの夢は「プロボウラーになること」だ。

3年ほど前、兄と遊びに出かけたことがきっかけで出合ったボウリング。当時も定期的に通院していた木村さんにとって、ボウリングは「自分が気を付けていれば安心して思う存分体を動かせる」スポーツ。作文には「自由にスポーツができる喜びと、ストライクが出た時の爽快感が、僕の心を魅了した」とつづられている。

現在はプロをめざし毎日練習に励む。強みは「病気を克服して手に入れた強い心」。「全然できないときもあるが、そんなの大したことない。前向きにとらえないと」と笑顔で話す。

「知ってほしい」

ペルテス病の発生率は1万人に1・5人といわれる。知らない人も多く、学校などで適切な対応が受けられなかったり、偏見の目で見られたりすることもあったという。幸子さんの勧めで自分の体験や心境を文章に残し、詩や作文のコンクールで受賞を重ねてきた木村さんの文章には「知ってほしい」という思いも込められている。「ペルテスも含めて自分だから隠す必要もない。治ればこんなに元気に動けると知ってほしい」

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