武蔵野のあゆみをテーマにした「武蔵野の歴史と民俗~『武蔵野郷土館』がのこしたモノたち~」が7月19日~12月14日、小金井『江戸東京たてもの園』で開催
「武蔵野郷土館」によって収集された土製耳飾などの考古資料と、生業や生活、信仰、娯楽に関する民俗・美術資料などを展示する「武蔵野の歴史と民俗~『武蔵野郷土館』がのこしたモノたち~」が2025年7月19日(土)~12月14日(日)、東京都小金井市の『江戸東京たてもの園』で開催される。TOP画像=犬張子(台東区)
「武蔵野郷土館」が残した貴重な資料を展覧
1993年に『江戸東京博物館』の分館として開園した『江戸東京たてもの園』は2025年で33年目を迎え、貴重な文化遺産を次代に継承することを目的として活動を続けてきた。この地に以前あった「武蔵野郷土館」が収蔵していた復元建築物をはじめ、考古・民俗・歴史・美術・図書など、多くの貴重な資料を引き続き、整理・保存を行いながら随時公開を続けている。
展示担当者は、「本展では、郷土館が収蔵して当園が引き継いだ貴重な資料から、旧石器時代から中世まで多様な考古資料、生業や生活、信仰、娯楽に関する民俗・美術資料などを展示します。特に注目していただきたいのが、国指定重要文化財の土製耳飾(縄文時代晩期、下布田遺跡出土)です。大きさと赤い色が特徴のピアスタイプのアクセサリーには、美しい透かし彫りが施され、赤色顔料であるベンガラで色付けされています」と見どころを語る。
「武蔵野郷土館」が“のこしたモノたち”を通して、原始・古代から近・現代に至る武蔵野の人々の暮らしが浮かび上がる。
ミュージアムトーク「武蔵野の歴史と民俗~『武蔵野郷土館』がのこしたモノたち~」みどころ
7月26日(土)・10月25日(土)の各日14時30分~、本展学芸員の丸山はるか氏によるミュージアムトーク「武蔵野の歴史と民俗~『武蔵野郷土館』がのこしたモノたち~」みどころが開催される。10月25日(土)は手話通訳付き。
開催概要
「武蔵野の歴史と民俗~『武蔵野郷土館』がのこしたモノたち~」
開催期間:2025年7月19日(土)~12月14日(日)
開催時間:9:30~17:30(10月1日〈水〉からは~16:30・入園は閉園30分前まで)
休館日:月(祝の場合は翌平日)
会場:江戸東京たてもの園(東京都小金井市桜町3-7-1 都立小金井公園内)
アクセス:JR中央線武蔵小金井駅からバス5分 、JR中央線東小金井駅からバス6分
入場料:一般400円、65歳以上200円、大学生(専修・各種含む)320円、高校生200円
※中学生・小学生・未就学児童は無料
※障害者手帳をお持ちの人と付き添い2名まで無料。
【問い合わせ先】
江戸東京たてもの園☏042-388-3300
公式HP https://www.tatemonoen.jp/special/2025/20250719.php
取材・文=前田真紀 画像提供=江戸東京たてもの園
前田真紀
ライター
『散歩の達人』『JR時刻表』ほか雑誌・Webで旅・グルメ・イベントなどさまざまなテーマで取材・執筆。10年以上住んだ栃木県那須塩原界隈のおいしいものや作家さんなどを紹介するブログ「那須・塩原いいとこ、みっけ」を運営。美術に興味があり、美術評論家で東京藝術大学教授・布施英利氏の「布施アカデミア」受講4年目に突入。