『リトル・ダンサー』がデジタルリマスター版として23年ぶりに上映 ティザービジュアル&ムビチケの発売も決定
スティーヴン・ダルドリーの監督デビュー作にして、いまもなお多くの人に愛される不朽の感動作『リトル・ダンサー』がデジタルリマスター版として、23年ぶりに、2024年10月4日(金)より新宿ピカデリーほかにて全国公開されることが決定した。
2000年9月29日に本国イギリスで公開された本作は、500万ドルという低予算にも関わらず、世界の映画祭で高い評価を受け1億ドル超えの大ヒット、日本でも2001年1月27日から公開されると、ひたむきに夢を追いかける少年ビリーの煌めく姿に多くの観客が胸を熱くした不朽の感動作だ。そんな本作の魅力は、11才の少年ビリーが偏見にめげず環境に負けず、夢を実現する姿。夢をあきらめない少年ビリーの姿は、23年前以上に私たちの胸を震わせ、勇気や情熱の大切さを伝えてくれる。
監督は本作で映画監督デビューとなったスティーヴン・ダルドリー。『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(2011)、『愛を読むひと』(2002)、『めぐりあう時間たち』(2008)など上質なドラマの名手として知られる名匠。舞台演出家出身ならではの大胆な演出方法で第1作目にして早くもアカデミー賞監督賞候補に名を連ね、本作から3作続けてアカデミー賞の監督賞・作品賞の候補となる快挙を得ている。
バレエ・ダンサーを夢見る主人公のビリーを演じたのは、『ロケットマン』(2019)や『異人たち』(2024)など今もなお数多くの作品に出演し続ける俳優ジェイミー・ベル。当時13歳だったジェイミー・ベルは、2000人を超える候補者の中からオーディションで選ばれた。父親にバレエを反対された怒りをダンスにぶつけるシーン、町中を踊りまわるシーンなど、新人ながら希望や悲しみ、様々な感情をダンスに乗せて素晴らしい演技を披露し、本作がカンヌ国際映画祭監督週間クロージングで上映されるや否や、無名の少年が一夜にしてスターに、と大絶賛された。
共演には『ハリー・ポッター』シリーズのモリー・ウィーズリーなどで知られるベテラン俳優・ジュリー・ウォルターズ。ビリーにバレエの楽しさを教えてくれるウィルキンソン先生を熱演し、第73回アカデミー賞助演女優賞にノミネートを果たした。さらに『マーベルズ』のゲイリー・ルイスがビリーの父を演じ、世界的バレエ・ダンサーのアダム・クーパーが特別出演。
また音楽は70年代に一世を風靡したグラムロックのT・レックスによる名曲の数々と、ザ・クラッシュやザ・ジャムの人気楽曲などが使用されている。
解禁となったティザービジュアルには、主人公のビリーが宙に浮かんでいるように軽やかにダンスしているシーンを切り取ったもの。バレエとの出会いに心が躍り、「ロンドンのロイヤル・バレエ団で踊ること!」という夢に向かってまい進するビリーの強さを感じるものとなっている。
また、7月26日(金)よりランダムポストカード(全4種)1枚付きムビチケカード券が発売決定。購入特典として、少女たちに混ざってバレエを練習するビリーの姿が印象的なものから、躍動感あふれるダンスシーンなど、本作の名シーンを切り取った4種類のオリジナルポストカードからランダムで1枚プレゼントされる(特典はなくなり次第終了)。
さらに、本作に深く感動したエルトン・ジョンが、興奮冷めやらぬままスティーヴン・ダルドリー監督に会いに行きミュージカル化を提案。エルトン・ジョンが楽曲を書き下ろし、ダルドリー監督が演出を手掛けた『Billy Elliot the Musical』が、2005年ロンドンのヴィクトリア・パレス劇場で初上演された。その後2008年にブロードウェイ進出し、トニー賞10部門を含む演劇賞を独占。日本では2017年に『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』のタイトルで初演され、菊田一夫演劇大賞を受賞するなど高く評価された。
そして2024年7月27日(土)より待望の再々演がついに開幕する。日本の3代目ビリー・エリオットがステージで歌い踊るミュージカル版も楽しんでみてはいかがだろうか。