ゴッドバレー事件のカギ! 『ONE PIECE』シャッキーことシャクヤク情報まとめ
海賊王を目指し海へ出た主人公モンキー・D・ルフィとその仲間たちの活躍を描く、週刊少年ジャンプで連載中の漫画『ONE PIECE』(原作:尾田栄一郎氏)。
ハラルド王の過去をたどるエルバフの過去編では、これまで知り得なかったロックスやロジャー時代の日常や情勢が描き出されています。
そんななか、読者の想像を凌駕する驚きの過去を持ち話題になっているのがシャッキーことシャクヤク。
本記事では、そんなシャクヤクについての情報をまとめました。本編を読んだあとの情報整理にぜひ役立ててくださいね。
※本記事には『ONE PIECE』第1158話までのネタバレを含みます。コミックス派やアニメ派の方等、ジャンプ未読の方はご注意ください。
シャッキーことシャクシャクの基本情報
名前:シャクヤク(愛称:シャッキー)
年齢:62歳(2年前)→64歳(現在)
誕生日:5月8日
出身:女ヶ島・アマゾンリリー
身長:186cm
血液型:X型
好物:ウイスキー
悪魔の実:なし?
シャクヤクの経歴
1.ありとあらゆる海賊を虜にした九蛇海賊団副船長時代
ロックス海賊団が台頭した44年前ごろ、シャクヤクは海の“アイドル”として人気を博す九蛇海賊団で副船長を務めていました。
“時の花形”といわれたシャクヤクの人気は凄まじく、当時の船長であったグロリオーサ(後のニョン婆)を凌ぐほど。量にしてグロリオーサ宛ての100倍近い山のようなファンレターが届き、彼女を目の前にすると花々は散り、鳥は歌を忘れ、人々は争いを始めたといいます。
あのゴール・D・ロジャーやロックス・D・ジーベックを筆頭に、名だたる海賊たちもシャクヤクに恋焦がれていました。
そんな海賊時代は、ルフィの祖父である海軍中将のモンキー・D・ガープから追撃されることもあったそう。ルフィにはハンコックの魅力が通じないように、ガープにもシャクヤクの魅力は効力がなかったのでしょうか。
2.短かった九蛇海賊団船長&アマゾンリリー皇帝時代
その後、グロリオーサが皇帝を退き九蛇海賊団からも抜けたことで、シャクヤクが次の皇帝と船長に。
しかし、シャクヤクは42年前に海賊を引退。彼女が皇帝と船長を担った期間はわずか2年程度となります。
3.「シャッキー'SぼったくりBAR」がオープンしたハチノス時代
海賊を引退後は、身を隠すためロックス海賊団のナワバリであった海賊島・ハチノスへ移住。
そこで「シャッキー'SぼったくりBAR」をオープンします。荒くれ者が集うハチノスのオアシスともいうべき存在となったこの店は、たちまち“行列1か月待ち”の人気酒場に成長。
そんな彼女はハチノスの海賊たちにとっての「宝」となっていくのでした。
4.「シャッキー'SぼったくりBAR」店主をしながらレイリーと暮らす現在
時は流れ現在、レイリーとともに暮らすシャッキーは、「シャッキー'SぼったくりBAR」をシャボンディ諸島13番GRで経営しています。
いつからここに店を構えているのかはわかりませんが、ルフィたちがはじめてシャボンディ諸島を訪れた2年前にはすでにこの店がありました。お店の看板や建物にはコケのようなものが生えており、年季が入っていることがうかがえます。
ちなみに、お店の外観はハチノス時代とほぼ同じ。建物ごとまるごと移転してきたかのようなビジュアルです。ハチノス以外でも店を開いていたことがあるのかは定かではありません。
あらゆる大物海賊を虜にしてきたシャクヤクの過去
グロリオーサや現在のハンコックも、シャクヤクと同じように、男女問わず目をハートにせずにはいられないほどの魅力を持ってはいます。そのなかでもシャクヤクの抜きん出ているところは、後に伝説と呼ばれる強者海賊たちをも虜にしてしまう点。
メロメロの実をも凌駕する勢いの凄まじい魅力から、彼女もなにかの悪魔の実を口にしたのではないかと思わずにはいられませんよね。しかし、現時点では作中で能力について言及されたことはありません。
そんなシャクヤクに、かのゴール・D・ロジャーにスコッパー・ギャバン、そしてロックス・D・ジーベック、エドワード・ニューゲート(白ひげ)、シキ、凶、キャプテン・ジョンなど、ロジャー海賊団とロックス海賊団に属する面々までもがシャクヤクに魅了されていました。
当初はシャクヤクに興味なさげだったシルバーズ・レイリーですら、後に彼女に興味がないと言えばウソになると語っているほど。
そのなかでもロジャーは彼女の身柄を九蛇海賊団から奪おうとしたり、「シャッキー'SぼったくりBAR」が開店するとハチノスまで会いに行ったり、退位のニュースを知り体の心配をしたりと、とりわけ惚れ込んでいたことがうかがえます。
しかし、当のシャクヤクは当時からレイリーに一途でした。
隙をみてレイリーに目配せしたり、ラブレターを渡したり、彼の姿が見えない日にはふくれっ面でいじけたり、九蛇の伝統ともいうべき恋の病を患っていたようです。
あらゆる大物海賊たちに愛されながらもレイリー以外になびくことはなかったためか、ご存じのとおりのちにロジャーはルージュと、ギャバンはリプリーと……といったように別の女性と結ばれていきます。
そういった点から、“アイドル的存在”という言葉のとおり、シャクヤクの人気は恋愛対象というよりは“推し”的な側面が大きかったとも捉えられるかもしれません。
あの事件に大きく関わっていた……! 海賊島の“宝”へ
海賊みんなのアイドルだったシャクヤクが引退しハチノスにかくまわれながら店を開いたことで、彼女は島のオアシスとなり、やがて「海賊島の宝」となっていきます。
「海賊島の宝」といえば思い浮かぶのは、言わずもがなゴッドバレー事件ですよね。
ゴッドバレー事件とは、ロジャー、ロックス、ガープ、神の騎士団などそうそうたるメンバーがぶつかり合うこととなった38年前の大きなできごと。
ハチノスから奪われた「海賊島の宝」をめぐってゴッドバレーで行われた天竜人のゲーム「先住民一掃大会」。そこへ海賊たちが宝を奪い返すためにやってきたことから大きな戦いに発展したのです。
これまで、「海賊島の宝」は重要な悪魔の実が濃厚だとされてきました。
しかし、物語が進みシャクヤクがハチノスの宝とされていたことが明らかになったいま、この「海賊島の宝」──すなわちゴッドバレーの「先住民一掃大会」の景品は、シャクヤクそのものだったという説が有力になっています。
宝=シャクヤクとして考えると、第1095話で描かれたゴッドバレー事件に際してのそれぞれの反応がしっくりくるんです。
ガープの「アレは海賊島の宝だ!! そりゃ取り返しに来るだろうな」という発言に始まり、ステューシーの嫉妬めいた「ニューゲートったら!!アンタもなの!?」という言葉、ロジャーとギャバンの「一年だぞ!!おれが一体どんな気持ちで過ごしたか!!」「ロジャー!!この件に船長特権はねェからな」というやりとり、どれも辻褄が合いますよね。獲るべき宝が惚れ込んでいる女性ならば、船長特権がないのも納得です。
ここで張り切っているのは、思えばみんなシャクヤクにメロメロになっていた男たち。そんななかでカイドウがシャーロット・リンリン(後のビッグ・マム)を「お前は無意味だろ!!」と牽制しているのも、女性であるリンリンがシャクヤクを手に入れても意味がないと考えたためでしょうか。
シャクヤクがなぜ、いかにして宝として政府にさらわれたのか、ロジャーたちが彼女の奪還まで1年待つことになったのか、どのようにして彼女が救出され事件の結末に繋がっていくのかといった詳細はまだ明らかになっていません。ここでレイリーとの距離が縮まるできごとがあった可能性も考えられますね。
望んだ愛を手に入れた? シャクヤクの現在
海賊稼業から足を洗い42年、先々代アマゾンリリー皇帝のシャクヤクは現在、シャボンディ諸島にて「シャッキー'SぼったくりBAR」の店主をしています。
そして、若かりしころ恋煩いをしていたレイリーとは、一緒に暮らしています。
本編中ではっきり夫婦であると言及されたわけではないものの、シャクヤクがレイリーを「ウチの人」と呼んでいることや、コミックス巻末のファンアートコーナー「ウソップギャラリー海賊団(UGK)」ではふたりが「熟年夫婦」と表現されていたこともあり、夫婦かそれと同等の関係にあるのは明らか。
さすがに若いころのように、ウインクを飛ばしたりラブレターを送るといった熱烈アピールはしないものの、いまも冷蔵庫にはレイリーの好物である煮豆が入っているなど、シャクヤクが彼を慕う気持ちは当時から変わっていないことがわかります。
また、ふたりは一緒に暮らしているものの、シャクヤクいわくレイリーは半年ほど帰ってこないこともあるよう。
しかし、それに関してシャッキーは「その辺に女作って寝泊まりはしてると思うから体の心配はしてない」「一度 飛び出すと長く帰らないのは元海賊の性かしら」と特段驚いてはいない様子だったことから、レイリーは普段から気まぐれに出歩いているのでしょう。
そういった部分も受け入れて信頼し合う、成熟したパートナー関係を築けている様子。若いころから束縛されたくないと言っていたレイリーの性格を、シャクヤクが理解しているからこそでしょうか。まさに“ツーカーの仲”というのはこういうことなのかもしれません。
ちなみに、ふたりの年齢は14歳差と意外に離れています(現在レイリー78歳、シャクヤク64歳)。レイリーが人間屋(ヒューマンショップ)で「わしは若い娘さんが大好きでねェ…」と発言していたのはあながち冗談でもないのかも。
グロリオーサとの関係
かつて海の人気をさらった九蛇海賊団の船長&副船長コンビであり、アマゾンリリーの先々々代皇帝と先々代皇帝だったグロリオーサとシャクヤク。
当時、グロリオーサの美貌もさすがは九蛇の船長といった輝きを放っていました。しかし、シャクヤクの圧倒的な人気には敵わず。さらに、グロリオーサはロジャーにぞっこんでしたが、彼は見向きもせずシャクヤクに熱を上げていました。グロリオーサからしてみれば、シャクヤクはライバルといってもいいくらいの存在であったことでしょう。
しかし、シャクヤクはグロリオーサを「姐さん」と慕い、グロリオーサもまた、彼女が倒れた際には男たちに触れさせず介抱するなど、ふたりの信頼関係と絆は強固なものであったようです。
両者とも皇帝を退いてグロリオーサがロックス海賊団に、シャクヤクが海賊をやめバーを開いたあとも、ふたりはハチノスで顔を合わせており、変わらぬ関係性がうかがえました。
そして、直近の1059話でも、ふたりはアマゾンリリーで顔を合わせています。ロジャー世代の生き残りも少なくなっているなか、進む道が変わっても、容姿が変わっても、ほどけぬ固い絆を結んだふたりの姿が嬉しいですよね。
ビジュアルについて
初登場時が2年前(62歳)の姿だったシャクヤク。当時から現在(64歳)は顎上で切り揃えられた毛先が特徴的なショートボブと眉上パッツン前髪の個性的なショートスタイルが印象です。
若いころは現在と対照的で、ウェーブがかかった前髪ありのロングヘアが豊かな黒髪の魅力をより引き立てています。髪型や目元の印象、男性たちを翻弄する魅力や“ぼったくり”のイメージからか、どこかナミに似ているような印象も。
そして、若いころも現在も変わらぬ黒い瞳とぽってりした唇がチャームポイント。タバコをふかしている描写が多く、長年愛煙家であることがうかがえます。
ファッションについては、若いころはミニスカートがお決まりだったようですが、現在は基本的にパンツスタイル。スラリと長い美脚や細腰の際立つヘソ出しルックは変わりません。
髪型やファッションは変われど、その美貌は40年前となんら遜色ないシャクヤク。
グロリオーサやステューシー(ミス・バッキン)、シャーロット・リンリン(ビッグ・マム)など、若いころの面影がないほど容姿が変わってしまった同年代女性な多いなかでこれほどの美貌を保てているのは、彼女がただひとり恋を成就させたからだという考察も。
戦闘能力について
ロジャーやギャバンですら名前を呼ばれただけで力が抜け使い物にならないなど、海賊時代はほぼ姿を現すだけで勝てるような状態だったためもはやチートではありますが、九蛇の副船長を務めていたほどなので実力者であることは確かなはず。まともに戦っている描写は少ないものの、足技の使い手だったようです。
現在は海賊をやめて40年以上経過していますが、店の客から法外なお代をぼったくるために海賊たちをしばきあげる姿を披露しており、戦闘力は衰えていなさそう。
まとめ
じつはロックス時代、みんなの高嶺の花であったシャクヤク。初登場時には想像もつかなかった過去を秘めているキャラクターでした。
現在はルフィのファンを自称し“モンキーちゃん”と親しみを込めて呼んでいたり、亡きロジャーに思いを馳せるレイリーを静かに見守っていたり、ハンコックの恋煩いを鋭く言い当てたりと、大人ならではの魅力が漂っています。過去編でも現場でも、今後の活躍がますます楽しみですね。