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上野|「登亭 上野広小路店」さんで“骨抜き”うなぎを食べて暑い夏に備える!

いろはめぐり

日本人に愛されてやまない魚・うなぎ。

そんなうなぎと日本人との関係は、なんと縄文時代まで遡ります。
縄文時代の貝塚(当時のごみ捨て場)からうなぎの骨が出土されており、古くから食べ親しまれてきた馴染みの深い魚なのです。

昔から愛されているとはいえ、魚介類のなかでも比較的高価なうなぎは、土用丑の日などの特別な日にしか食べないようにしているという方も少なくないのではないでしょうか。

しかし、東京にあるうなぎの老舗料理屋のなかには、かなり良心的な価格でうな丼を食べることのできるお店があります。

今回は、上野にある「登亭 上野広小路店」さんへとお邪魔してきました。

登亭さんのうなぎ

登亭さんは都内に4店舗を構える、昭和27年創業のうなぎ割烹料理店です。
登亭さんの前身は天保8年(江戸時代)に創業し、現在へと続く歴史のあるうなぎ問屋でもあります。

安価でうなぎを提供することを営業方針として「100円うな丼」を編み出し、大衆へうなぎを浸透させることを可能にしました。
そして、その精神は現代においても引き継がれており、リーズナブルな価格でうなぎを食べられるのがこの店の大きな特徴です。

魅力的なポイントはそれだけではありません。

うなぎは小骨が多い魚ですが、こちらのお店ではその小骨をできる限り取り除いた「骨抜きうなぎ」を提供してくれます。
熟練の職人さんが丁寧に骨を取り除いたうなぎは、ふっくらとした舌触りで、ストレスなく食べることができると評判です。

久しぶりにうなぎを食べることもあり、期待大でお店に訪問しました。

お店はJR「上野」駅から徒歩4分ほどの位置にあり、上野のアメ横商店街近辺らしい雑居ビルの2階に入っています。

黄色の看板が目印です。
お店に続く階段を登ると、階段の踊り場の右手に白い暖簾が。

扉を開けると、女性の店員さんが大きな声で気持ちよくお出迎えしてくれました。
予約をしていたためか、少し広めの席を用意してくださっていました。

ソファ席がうれしいです。

店内は日本食屋さんらしい木目調と落ち着いた色味で統一されており、とてもよい居心地。
提供されるうなぎは静岡県や愛知県、山梨県などで養殖された安心安全なものだそう。

早速メニューを拝見します。
メニュー表にはランチのうな丼がでかでかと見開きを飾ります。

ランチ(上) 一人前2,100円(税込)、ランチ(特上) 一人前3,500円(税込)

約2,000円で国産のうなぎを食べることができるとは、なかなかリーズナブルなのではないでしょうか。
ランチ以外にも、うな重や串もの、一品料理が用意されており、ちょっとしたおつまみを頼むことも可能です。

もちろんお酒も豊富に用意されています。

今回はせっかくうなぎを食べるなら、ということで、王道にランチメニューのランチ(特上)を注文しました。

待つこと数分で料理が運ばれてきました。
メインのうな丼に、お吸い物とお新香がついてきます。

タレのこうばしい香りがたまりません。

早速いただいてみると、骨抜きうなぎの名の通り、まったく小骨がなく身もフワフワしています。
うなぎの脂もあま~く、肉厚な身をかめばかむほど旨味が出てきます。
一緒に提供されたお米は主に新潟県産コシヒカリだそうですが、お米の価格が高騰している昨今、当たり前のように国産のブランド米が食べられるのは非常にありがたいことですね。

お米だけでなく、うなぎも然りです。「ニホンウナギ」は絶滅危惧種に指定されている生き物であることをご存じの方も多いでしょう。

実はこれ、天然のうなぎだけでなく、養殖のうなぎにも当てはまることだそう。

うなぎの養殖では、卵を人工的にふ化させて育てる完全養殖ではなく、天然のうなぎの稚魚・シラスウナギを捕獲し、それを養殖池で成長させる方法が取られているのです。

そのため、養殖とはいえど、限りある資源を守るために獲り過ぎないことを心がけていく必要があります。
その点、登亭さんはうなぎ問屋として、「産卵に向かう下りうなぎの保護」や「天然のうなぎの漁獲量抑制」に励んでいるそうです。

うなぎをこれからも長く楽しむためにも、うなぎが置かれている現状やそれを守るべく働きかけている団体・業者へと関心を寄せるのも大切だと感じたランチでした。
ごちそうさまでした!

腹ごなしに近辺を散策

欲張って特上を食べてしまったため、退店する頃にはお腹がパンパンになってしまいました。

そのため、この日は腹ごなしのために食後の散歩をしました。
お店周辺から少し歩くと上野公園があります。

ちょうど梅雨入り前後ということもあり、公園にはアジサイが満開。

訪問のついでに上野公園に点在する美術館や博物館のうち、国立科学博物館へと足を運んで、過去のノーベル賞受賞者の功績について学びました。

お腹も知的好奇心も満たされ、満足のいく一日となりました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。

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