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楽天イーグルス2024開幕スタメンはこれだ!11年ぶりVへ荘司康誠が田中将大&岸孝之に代わる新エースとなれるか【楽天イーグルス戦力分析2024】

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楽天イーグルス2024開幕スタメンはこれだ!11年ぶりVへ荘司康誠が田中将大&岸孝之に代わる新エースとなれるか【楽天イーグルス戦力分析2024】

楽天イーグルス戦力分析2024

チームは変革期真っただ中!新指揮官のもと、11年ぶりVへ

2013年に球団創設初のリーグ優勝、日本一を成し遂げたが、気づけばそこから10年間、優勝から遠ざかっている東北楽天ゴールデンイーグルス。昨季はシーズン最終戦に敗れてBクラスの4位に終わり、石井一久監督が辞任。今季から12球団最年少の今井敏晃新監督のもとチームの変革に挑む。

最大の課題は昨季チーム防御率リーグ最下位(3.52)に沈んだ投手陣の整備。田中将大、岸孝之、則本昂大といった実績十分の面々が名を連ねるが彼らもみな“ベテラン”の域に達し、世代交代は急務。加えて今季は長年チームのクローザーを務めた松井裕樹がメジャーへ移籍。先発・リリーフともに再構築を余儀なくされている。

今江新監督が手始めに断行したのが、則本昂大のクローザー転向だ。プロ11年間で通算114勝を挙げている先発の柱を松井裕樹が抜けたクローザーの穴に据え、リリーフ陣の弱体化を最小限に食い止める狙いだろう。かつて5年連続奪三振王に輝いた則本昂大だが、近年は奪三振率が低下。とはいえ、短いイニングであればまだまだ通用するはず。昨季チーム最多登板の鈴木翔天、同最多の33ホールドポイントをマークした渡辺翔太、リリーバーとしてチームを牽引する宋家豪らとともに、勝ちパターンを構築させたい。

先発陣は2年目の荘司康誠に期待。ルーキーイヤーの昨季は19先発で5勝にとどまったが打線の援護に恵まれない不運もあった。順当にいけば2ケタ勝利は十分狙えるだけに、「次世代のエース」として飛躍の1年にしてほしい。岸孝之、田中将大のベテラン勢も全盛期ほどの活躍は難しいかもしれないが、まだまだ健在。岸孝之は昨季も9勝と近年もコンスタントに10勝近くをマークし、今年40歳を迎えるとは思えない投球術を見せている。田中将大は日本球界復帰後、やや苦しんでいるが本来の実力はこんなものではない。過去3年間は通算20勝32敗と大きく負け越しているが、基本的に年間通してローテを守っており、日米通算200勝にもあと3勝と迫る。今季中の大偉業達成はほぼ確実で、「大エース健在」ぶりをファンに見せつけてほしい。また、今季から先発転向の内星龍も要注目。昨季一軍デビューを果たして53試合、防御率2.28と結果を出すと今江監督に先発転向を直談判。21歳の新星が先発で輝ければチームの未来は明るい。

攻撃陣の最大トピックスは浅村栄斗の三塁コンバートだろう。楽天へのFA移籍後、5年間で本塁打王を二度獲得している絶対的主砲が、守備負担軽減のために新たなポジションに挑む。西武時代の2016年から8年連続全試合出場を記録する“令和の鉄人”が、変革期を迎える今季、どんな活躍を見せてくれるのか期待したい。メジャー通算130発男のマイケル・フランコも昨季はシーズン12本塁打と実力を発揮できなかっただけに、日本球界2年目の今季は本領発揮といきたいところ。野手陣は投手陣と比べると世代交代が徐々に進んでおり、レギュラー陣の年齢層は20代中盤~30代になる。とはいえ、次世代の育成も急務で高卒5年目の黒川史陽あたりが台頭してくれれば、チームの将来に明るい光が差し込むはずだ。

楽天イーグルス2024開幕スタメンはこれだ!

楽天イーグルス打順/予想布陣/先発ローテション/リリーフ投手

花田 雪


(はなだ きよむ)

1983年、神奈川県生まれ。 編集プロダクション勤務を経て、2015年に独立。ライター、編集者として年間50人以上のアスリート・著名人にインタビューを行い、野球を中心にバスケットボール、大相撲、サッカー、ラグビーなど、さまざまなジャンルのスポーツ媒体で編集・執筆を行う。 著書に『あのプロ野球選手の少年時代』(宝島社)『オリックス・バファローズはいかに強くなったのか~選手たちの知られざる少年時代~』(日本文芸社)がある。

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