【船橋市】デジタル化を推進する坪井小PTA
さまざまなデジタル技術を活用し、業務プロセスを改善するDX(デジタルトランスフォーメーション)。
既存の運営を見直しDX導入を積極的に進めるPTA活動を取材しました。
「新時代のPTA」満を持して始動!
船橋市北東部の新興住宅街にある坪井小学校では、全校児童およそ1200人、世帯数950(※)を超える同市随一の規模でPTA活動を展開しています。
※同小PTA本部・令和5年9月現在
共働き家庭の増加に伴い、平日に学校に集まり手作業中心で業務に当たるという従来の方法を見直す必要性に迫られ、数年前より運営の効率化・合理化を目指しデジタル化を進めてきました。
一昨年末、かねてより計画していたPTA室のWi-Fi開通が実現、インターネット環境が整ったことも追い風となり、今年度初頭にはPTAに特化したクラウドソフトを全国に先駆け有償導入。
その他、オンラインミーティングツール、SNS、コミュニケーションアプリなども一斉に導入し、さまざまな面で、事務作業の効率化と役員の負担軽減につなげています。
誰でも参加しやすいPTAを目指して
デジタル化の大きな恩恵の一つが工数の削減だと役員の皆さんは口をそろえます。
役員選考や名簿の管理、手紙の作成や配布に至るまで、全て学校という現場に集まり一つ一つ人の手で行なっていた作業は、デジタルツールを活用することで時間と手間を大幅に削減。
役員間のやり取りにはビジネス機能を備えたSNSアプリを取り入れ、プライベートとの線引きをしつつ、迅速かつ効率的な情報共有をしています。
インスタグラムでは活動内容などを発信、「『楽しそう』と思ってもらえたら、PTAに対する印象も変わるかなという期待を込めて」更新に励んでいます。
会長の齋藤英幸さんは「デジタルツールの導入が移動や作業の時間を短縮した分、今後はより実利的なことに時間とエネルギーを注いでいけたら」と話し、「子どもたちの学校生活がより良いものになるようアイデアを出し合って楽しく活動していきたい」と意気込みます。
従来通りプリントなどの配布を希望する家庭にも誠実に対応しながら「環境配慮も視野に今後もデジタル化を進めていきます」と笑顔を見せました。
(写真提供/坪井小PTA)