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水郡線・只見線の魅力あふれる「ローカル鉄道写真展」 モトガッコで開催中【福島県石川町】

ローカリティ!

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福島県石川町にある文教福祉複合施設「モトガッコ」では、「いしかわカメラサークル」に所属する滝川長二さんによるローカル鉄道の写真展が開催されている。会場には、滝川さんが撮影した水郡線や只見線などの写真が並び、豊かな自然の中を走るSLや気動車の風景が訪れる人々の目を引いていた。

▲会場はモトガッコの2階の展示スペース。(撮影筆者)

展示されているのは、福島県内を走るJR水郡線とJR只見線。四季折々の風景とともに写し出された車両たちは、単なる“移動手段”ではなく、まるで風景の一部として生きているよう。とりわけ、霧の立ちこめる早朝の水郡線の写真には、思わず足を止めて見入ってしまうほど。その静けさの中に、地域の暮らしや時間の流れが感じられるようだ。

▲思わず手に取って組み立てて見たくなるペーパークラフトだ(撮影筆者)

さらに、会場内には水郡線で使われているJR東日本のキハE130形を模したペーパークラフトも配布されており、ぐっと水郡線に身近に感じられる工夫も。写真を見るだけでなく、持ち帰って楽しめるものがあるのも嬉しいポイントだ。

▲思い出話に花が咲く来場者(撮影筆者)

この日も、町内外から施設の利用者が会場を訪れ、迫力ある写真を懐かしそうに見つめたり、設置された感想ノートに想いをつづったりする姿が見られた。ノートには「とても感動しました」「子供の頃に乗った汽車の旅を思い出しました」など、鉄道を通じた記憶がつづられており、写真展が人々の記憶を結びつける場にもなっていることが伝わってきた。

水郡線は、水戸駅(茨城県水戸市)から安積永盛駅(福島県郡山市)までを結ぶ全長約140キロの地方交通線で、アユ釣りで知られる久慈川に沿って走ることから「奥久慈清流ライン」との愛称でも親しまれている。滝川さんの作品には、そんな水郡線の優しい表情や、沿線地域の穏やかな空気感が丁寧に切り取られており、見ているだけで旅に出たような気分になれる。

▲会場となったモトガッコ。石川町中心部にある。 (撮影筆者)

ローカル鉄道の魅力を再発見できる滝川長二さんの写真展は、今月26日まで。入場は無料。鉄道ファンはもちろん、日常の中にある美しさや懐かしさを感じたい方にも、ぜひ足を運んでいただきたい展示だ。

昆愛

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