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「共演者とタメ口で話したい」ラランド・ニシダインタビュー AOI Pro.コント公演『混頓vol.6』

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ニシダ(ラランド)

AOI Pro.コント公演『混頓vol.6』が2025年6月20日(金)~6月22日(日)TOKYO FMホールにて上演される。混頓シリーズは、話題のクリエイターとキャストが2本立ての新作書き下ろしオムニバスコントに挑戦する企画。vol.6となる今回は脚本・演出を岩崎う大(かもめんたる)と金川慎一郎が担当し、若月佑美、富田望生、高橋健介、ニシダ(ラランド)が出演する。友近が企画・プロデュースする幕間コントドラマやカゲヤマの幕間コントもある盛りだくさんな公演。演劇色の強い公演は初挑戦となるニシダに演劇に対する印象、演出家や共演俳優とのエピソードを話してもらった。

ニシダ(ラランド)


■う大さんに緊張する

ーー『混頓vol.6』はコント公演ですが、今回ニシダさん以外のキャストは俳優さんです。こういった演劇に近いタイプの公演に出られたことは?

これが初めてですね。実を言うと演劇って、裏方含めてみんないけ好かないんじゃないかって気持ちがあって。

ーーいけ好かない(笑)。

大学の時に周りで演劇やってた連中が、演劇論を語ってくるような調子に乗ってる奴ばっかりだったから、そんな印象があって。でも今回みなさんとご一緒してみたら、ありがたいことにとてもやさしくて安心しました。大学の時の奴らが変だったんだと思います(笑)。

ーー演劇の印象が変わってよかったです!

でも芸人の単独とはやっぱり違いますよね。まず稽古期間がちゃんとある。単独の時も準備自体は1〜2ヶ月前から始めますけど、稽古は数回だけってことも珍しくないというか。台本が出揃うのが本番前日だったりすることもあるので。

ニシダ(ラランド)

ーーそれで本番を乗り切れるのがすごいなと思います! 今回の演目はかもめんたる岩崎う大さんの「ホームパーティは裁きのテラス」と金川慎一郎さんの「芸能人」の2つですが、台本を読んだ感想は?

扱っているのがルッキズムや芸能人の不祥事問題だったりして、どちらも現代的なテーマのお話だと思いました。「芸能人」の方はここ数年の芸人界で実際にあったできごとも扱われていて、自分にとって身近な話ですね。それでいざ稽古が始まってみたら、どちらも難しいなって。う大さんの稽古にはまだ一度しか出られてないのですが、とにかくめっちゃ緊張します。前に『有吉の壁』(日本テレビ系列)で、かもめんたるさんとラランドで1分くらいの短いネタをやらせてもらったことがあったけど、今にして思うとあの時のう大さんはまだ全然本気を出してなかったんだなって。

ーー今回は本気さを感じますか?

感じますね。セリフを一人ずつ読み合わせして、「ここはこういう感じで」と教えていただくようなやり方で、ここまで細かく演技指導してもらうことってこれまでになかったからとても新鮮です。ただ、まだちょっと怖い……。めちゃくちゃ歳の離れた先輩ですし、同じ職種だからこそ変に気負ってしまうというか。でも、う大さんからの指導に「自分の中でそんな引き出しは開いたことないな」って思うことも多くて、すごく勉強になります。こんなふうに考えてコントを作ってるんだなって。

ーー金川さんのお稽古はいかがですか?

金川さんからいただいたのは「ラララランドのニシダ」という自分からそんなに離れていない役なので、ほぼそのままやらせてもらってる感じです。言葉選びを任せてもらったり、ツッコミとしての役回りを期待されている箇所も多かったりするので、それはそれで緊張しますけど。

ニシダ(ラランド)


■稽古中に「ゆーみん」「健ちゃん」と呼びたい

ーー俳優さんとのお稽古はどうですか?

お三方とも今回初めてご一緒するのですが、この企画って「新作書き下ろしオムニバスコント」じゃないですか。これも勝手な気負いなのですが、僕だけ芸人だからみなさんに「コント、してらっしゃるんでしょう?」みたいに見られてるんじゃないかと思っちゃって。正直、その気持ちがミスを誘発しているところがあります(笑)。実際にはそんな目では見ていないと思いますし、お三方ともやさしくてありがたいです。

ーーそれぞれの俳優さんの印象を伺えますか?

若月(佑美)さんは元々アイドルとして活動されていた時から拝見していて、自分とは距離がある方だと思っていたのですが、実際には接しやすくて親近感のあるやさしい方ですね。あとこれは全員に対して思いますけど、お芝居がとても上手。

富田(望生)さんは今年26歳になる年らしいのですが、年下とは思えないくらいしっかりされていますね。僕なんか早く生まれただけだなと。雰囲気がやわらかくてやさしくて、やっぱりお芝居がめちゃくちゃ上手。

高橋(健介)さんもやさしくてお芝居が上手で、たぶん稽古中一番話しているかも。今年5月のラランド単独ライブの映像配信も観てくれたみたいで、ざっくばらんにいろんなお話をさせてもらってますね。

ーーみなさん年齢も近いですね。

富田さん以外の3人は今年30歳で同い年です。だけど若月さんが僕のことを「40歳くらいだと思ってました」って……ふざけやがって(笑)! あと、同い年だけど敬語がなかなか取れないんですよ。一回敬語で走り出すと、タメ口にするタイミングが難しいじゃないですか。「佑美はさ〜」「健介はさ〜」って急に言い出したらキモイですし。でもどこかで壁を取り払って「ゆーみん」「健ちゃん」と呼びたいです。

ニシダ(ラランド)

ーー逆にニシダさんはどう呼ばれたいですか?

ニッシーです。ゆーみん、健ちゃん、ニッシー、富田。

ーー富田さんだけ名字呼び捨て(笑)。

ま、後輩なんで。そこはしょうがないです。冗談ですけど(笑)。

ーー(笑)。千秋楽には生配信もありますね。

生配信の回だけ気をつけなきゃいけないですね。そのほかの回は何を言っても大丈夫!

ーースタッフの方が小声で「できれば全部気をつけてほしい」とおっしゃっています。

2つのコントのどちらも、やってるうちに言いたいことが出てくると思うんですよね。特に「芸能人」の方は、実名を出して色々伝えたい。本当はダメでしょうけど、本番で言ってしまえばもうこっちのものですから。

ーーそうするとみなさん千秋楽以外の回に行きたくなるかもしれません。

でも、千秋楽が一番仕上がってるはずなので!

ーーたしかに! 最後に、まだ行くかどうか迷っているみなさんに向けてメッセージをお願いします。

チケットは現在発売中で、まだ買ってない方にもぜひ来ていただきたいですね。わかるんですよ、僕。コントライブや演劇観に行くのってちょっと怖いじゃないですか。僕も音楽のライブって怖くて、ご招待以外は2回くらいしか行ったことがないんです。そういう気持ちを演劇に持っている方もいると思うのですが、観る上でのルールはそんなに多くないので気楽に来てほしいです。音楽のライブみたいに「この箱はモッシュ禁止」とかもなく、ただ座って観ていただいておもしろかったら笑ってくださればいいし、周りのタイミングに合わせて拍手すればいいだけですし。この4人で30分のコントを2本やる機会ももう無いでしょうし、友近さんの幕間コントドラマも、カゲヤマさんの幕間コントもあってお得です! どうか怖がらず観に来てくださればと思います!

ニシダ(ラランド)

取材・文=碇 雪恵

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