茨城県守谷市は都会と田舎のよさが共存する街!住民が実際の住みやすさを紹介
「都心の利便性は捨てたくない。でも自然のゆとりも欲しい」そんな住み替えのジレンマを抱える人に今、静かな注目を集めているのが茨城県守谷市です。
つくばエクスプレスで秋葉原まで最短32分というアクセス時間と、豊かな緑・リーズナブルな住宅価格という田舎メリットが共存し、子育て支援や買い物環境も良好なバランス。結論から言えば、守谷市は「都会と田舎のいいとこどり」を実現する有力な選択肢ではないでしょうか。
今回は生まれも育ちも守谷であり、守谷市在住歴20年以上の私が、守谷市の住みやすさを紹介します。引越しを検討中の方は、ぜひ「次の街選び」の参考にしてみてください。
守谷市はどんなところ?基本情報
コンパクトで暮らしやすく、自然との共生を目指している街「守谷市」。
まずは、守谷市の基本情報をご紹介します。
守谷市の概要
茨城県の南西端に位置する守谷市は、つくばエクスプレスで秋葉原駅まで最短で32分とアクセスが良好。それに加え自然環境にも恵まれている、都会と田舎の魅力を兼ね備えた住みやすい街です。
守谷市の代表駅である守谷駅は、つくばエクスプレス線だけでなく関東鉄道常総線も通っています。なので、取手方面や下館方面へもアクセスしやすく利用している人も多いのではないでしょうか。
また、隣町であるつくばみらい市にある常磐自動車道・谷和原ICとも近いので、車でのアクセスも良好。特に常磐自動車道にある守谷サービスエリアは、東京方面最後のサービスエリアです。水戸・いわき方面最初のサービスエリアとして、多くの方々に利用されている人気のサービスエリアなんですよ。
守谷市内には下記の通り、大型商業施設が充実しています。
・イオンタウン守谷
・ブランチ守谷
・西友
・アクロスモール守谷
・MEGAドンキ(2025年6月24日オープン)
ほかにも公園や子育て支援センター、総合病院、クリニックもたくさんあるので、日常生活に必要な施設がコンパクトにまとまっている点も特徴です。
守谷市の人口は、2025年6月1日時点で約7万人、約3万世帯が暮らしています。つくばエクスプレス線開通前の2005年は約5万人だったため20年で約1.4倍に増加しており、外国人約1,500人と国際色も広がっています。
ファミリー層の転入も多く、一時期つくばエクスプレス線開通前の水準に戻ったものの、2016年の松並土地区画整備事業により転入数が増加しました。
松並地区には徒歩圏内にヨークタウンなどもあるので、買い物もしやすく生活しやすい環境が整っていて、今もなお人気の住宅地です。
守谷市は東京都心から40km圏内にあり、東は取手市、北は常総市、東はつくばみらい市に隣接しています。また、利根・鬼怒・小貝の3河川に囲まれており、その自然を生かして、市内には2ヶ所の市民農園があります。自分で野菜を作りたいという方にも、ぴったりのエリアです。
守谷市の住みやすさ
生まれも育ちも守谷の私は、今の旦那と同棲を機に5年ほど離れた期間がありますが、離れたことでやはり守谷が住みやすいと再確認することができました。
学生の頃は、都会に憧れを抱き、自分が住む守谷市を「なんか田舎っぽくて、恥ずかしい」と思っていた時期もありました。しかし社会人になり、守谷市以外の場所で暮らしたからこそ、利便性が高くてのんびりとした時間も楽しめる守谷の居心地のよさが大きな魅力に感じたのです。
特に通勤や通学でつくばエクスプレスを使うようになってからは、守谷市のアクセスの良さを実感しています。都内へのアクセスはもちろん良かったですが、つくば駅までも20分弱で着くので学生時代は大変助かりました。
守谷市での生活は、普段の買い物からレジャーまで、ほとんどの用事を市内で完結できます。
特に子どもが生まれてからは、なるべく時間を無駄に過ごしたくなかったので、移動時間などが減ることによって、子どもと過ごす時間にゆとりを感じることができました。
公園や子育て支援センターもいくつもあるので、子どもも飽きることなく過ごせています。
守谷市の住まい事情
ここからは、守谷市周辺の一人暮らしとファミリー向けの物件の家賃相場をご紹介します。
今回は一人暮らし向けの物件をワンルーム〜1DK、ファミリー向けの物件を2LDK〜3DKとしてそれぞれ比較したいと思います。
守谷市の一人暮らし向け物件の家賃相場
一人暮らし向け物件(ワンルーム~1DK)の家賃相場を、近隣駅と比較してご紹介します。
〈一人暮らし向け物件の家賃相場〉
・守谷市:5.83万円
・つくばみらい市:5.78万円
・取手市:5.00万円
近隣エリアと比較すると、取手市の家賃相場が最も低いことが分かりました。
守谷市の家賃が隣町より高いのは、つくばエクスプレスの快速が停まることや、始発があることで、日々の電車通勤の快適さにつながっているからだと思います。
守谷市のファミリー向け物件の家賃相場
次に、ファミリー向け物件(2LDK~3DK)の家賃相場を見てみましょう。
〈ファミリー向け物件の家賃相場〉
・守谷市:9.50万円
・つくばみらい市:7.17万円
・取手市:6.95万円
ファミリー向け物件においても、守谷市が最も高く、取手市とは2万円程度の差があります。
一人暮らし向け物件同様に、都内へのアクセスが良好のため、ファミリー世帯にも人気があるエリアだといえます。
また、谷和原ICが近いことで、電車だけでなく車でのアクセスが良い点も、ファミリーにとっては嬉しいポイントです。
守谷市の住みやすいエリアの特徴と魅力
守谷市内には、住環境・交通利便性・子育て支援などの面で魅力的なエリアが複数あります。
ここでは、私がおすすめする住みやすいエリアとその特徴を5つご紹介します。
都内通勤を重視する共働き世帯には「中央・百合ケ丘エリア(守谷駅周辺)」
都内へ通勤や通学をしている方は、守谷駅周辺である中央・百合ケ丘エリアがおすすめ。つくばエクスプレスで都心まで約30分とアクセス良好な点が魅力の一つです。
駅前にはイオンタウン守谷があり、スーパーはもちろん、アパレル店や雑貨屋さんも入っています。イオンタウン守谷に行けば欲しいものはほとんど手に入ります。
また、ゲームセンターやフードコートの中には小さい子専用スペースがあるので、未就学児を連れているご家庭は大変助かります。
分譲マンションや新築一戸建てが豊富で、都市型の暮らしにぴったりですよ。
〈守谷駅周辺の主な施設情報〉
・イオンタウン守谷
・ブランチ守谷
・ココス
・サイゼリヤ
・ミニストップ
・カフェ ド ラパン
・Knot COFEE など
小さな子どもがいる子育て世帯には「松ケ丘・けやき台エリア」
駅から少し離れた閑静な住宅街の松ケ丘・けやき台エリアは、小さな子育て世帯におすすめ。一戸建ての比較的新しい住宅が多く立ち並び、ゆとりある敷地が魅力です。
また、近隣に保育園・小学校があり、公園・緑地が多く、のびのび遊べる場が充実しています。
アクロスモール守谷やワンダーグーなどのほかにも、2025年6月24日にドン・キホーテも開店したので、掘り出し物やお買い物好きの人にもおすすめのエリアです。
〈松ヶ丘・けやき台エリアの主な施設情報〉
・アクロスモール守谷
・はま寿司
・キッズユーエスランド
・ワンダーグー
・ドン・キホーテ
・松ケ丘公園
・マクドナルド
・ジョイフル本田
・西友楽市
・けやき台公園
自然が多くゆとりある暮らしをしたい方は「みずき野エリア」
守谷市の南東部にあたる場所で、自然との共生が感じられるきれいな街並みのエリアです。広々とした住宅区画で、家庭菜園やガーデニング、ペットとの暮らしに適しています。落ち着いた住宅街に公園も多く点在しているので、のんびり静かに子育てをしたい方にもおすすめです。
桜の季節には、さくらの杜公園の桜がきれいに咲き誇っているので、お花見が楽しめます。公園北側の入り口から右手(取手市方面)に進むと坂があるのですが、そこの桜並木がとても綺麗で、まるで桜のトンネルをくぐっているような気分になれます。歩いてみるのはもちろん、車の中からでも十分桜を楽しむことができますよ。特に散り際の桜吹雪は圧巻です。
〈みずき野エリアの主な施設情報〉
・みずき野中央公園
・さくらの社公園
・守谷インターナショナルスイミングスクール
・どんぐり公園
・みずき野幼稚園
・郷州小学校
静かな環境でマイペースに暮らしたい人には「御所ケ丘・久保ケ丘エリア」
久保ケ丘と御所ケ丘は静かな住宅街と商業施設のバランスが取れた地域で、のんびりとマイペースに暮らしたい人におすすめのエリアです。最寄りの駅は新守谷駅で、関東鉄道常総線が通っています。守谷駅の隣駅なのですぐにアクセスできますし、常総方面へのアクセスも良好です。
久保ケ丘にある「守谷テラス」には、スーパーやディスカウントストア、西松屋も入っているので、食料品から消耗品、子ども用品など日常生活に必要なものはほとんどそろいます。立沢公園の噴水前では、毎年北守谷祭りが開催され、市内外から多くの人が訪れます。
また、市民交流施設であるキ・ターレでは、イベントを定期的に開催しており、雨の日や暑い日などは特に子どもたちでにぎわっています。
〈久保ケ丘・御所ケ丘エリアの主な施設情報〉
・守谷テラス(中にミスターマックス、西松屋、ダイソーなど)
・イトマンスイミングスクール
・お菓子の家サンタムール
・ビッグ・エー
・市民交流プラザ キ・ターレ
・立沢公園
・守谷二三ヶ丘幼稚園
・御所ケ丘小・中学校
地元とのつながりを大切にしたい人には「本町エリア」
今でこそ新興住宅地などあり、きれいな街並みのイメージがある守谷市ですが、中でも歴史ある旧市街地と新興住宅地が混在しているエリアが本町です。
地元商店や古くからの住民との交流がある地域で、守谷を代表する夏祭りである八坂神社の祇園祭もここで行われています。毎年たくさんの人でにぎわっていて、お祭り好きの私も毎年参加しています。
ほかにも守谷城址公園など、文化・歴史資源も豊富なので、歴史や文化に触れながら落ち着いた暮らしを送りたい人にぴったりです。
〈本町エリアの主な施設情報〉
・カスミ
・守谷郵便局
・守谷野鳥の森
・八坂神社
・守谷城址公園
・守谷沼
・守谷小学校
・守谷ひかり幼稚園
守谷市は、あなたに合った「ちょうどいい暮らし」が見つかる街
「都内に通勤・通学したい」「自然の中で子育てしたい」「移動が楽で生活しやすい場所がいい」
そんなライフスタイルの理想を、“1つの市”で実現できるのが守谷市です。
アクセス、買い物、自然、教育などそれぞれのバランスがよく、「都会すぎず田舎すぎない」心地よさがあるのがこの街の最大の魅力だと思います。
これまでご紹介してきたように、守谷市はエリアごとに個性があり、若い夫婦・子育てファミリー・リタイア世代・一人暮らし、どんな世代の人にも“ちょうどいい暮らし”ができるのではないでしょうか。
現在引越しを検討中の方は、この記事を参考にぜひ一度守谷市での暮らしを考えてみてくださいね。
この記事では画像に一部PIXTA提供画像を使用しています。