但馬牛専門の人気焼肉店が3軒目を開業!ハイクラスなコースを楽しんで!【福岡市・西中洲】
例えば、その日最高の食材でコースを振る舞う寿司屋のように、「すべてをプロに委ねる心地よさ」を焼肉で体感してみませんか? 福岡ではほぼ未開拓のスタイルですが、9月20日オープンの「神戸焼肉 大山」ではその至福が存分に味わえます。しかも超人気の「焼肉ホルモン人生 大ちゃん」「神戸焼肉かんてき 春吉店」系列とくれば、もう期待値MAXで出かけるしかないですよね!
西中洲に現れた「大山」は、存在感あるカウンターに12席を完備。VIPの会食も似合う重厚さと、ゆったりした心地よさが絶妙に溶けあう空間です。どこか劇場を思わせる臨場感も魅力で、大衆寄りの「大ちゃん」や、テーブル席メインの「かんてき 春吉店」とは一線を画すハイクラスな風格が漂っていました。
着席すると、焼肉一筋10年以上の店主・大山大鐘さんが笑顔で迎えます。かつて店長を務めた東京の名店「神戸焼肉かんてき本店」で名を上げ、経済界や芸能界にもファンの多い肉のエキスパート。帰郷後の2022年に独立開業した「大ちゃん」(東区馬出)と、翌年手がけた「かんてき 春吉店」は共に絶賛を浴び、県内外のグルマンを連日驚喜させています。
この成功の秘密は、食材の圧倒的うまさに加え、ひたむきに究極の味を求めてきた大山さんの技術と情熱にほかなりません。その大山さんが「この店は僕らの集大成」と言い切るだけに、こちらの期待も膨らむばかりです。
そんな「大山」には単品もありますが、お勧めは断然「お任せコース」(14,300円・16,500円)。充実した内容とコスパ感からほとんどの客が頼むそうで、僕も全10品の14,300円コースを選ぶと、まずはキムチ盛り、タコフェ(韓国風タコの刺身)、クラゲの酢の物が順に供されました。特に5日かけて塩抜きしたクラゲの食感は鮮烈で、続く神戸ビーフのたたきも格別。どれもが優れたアテであり、初手から妥協知らずの“本気”を感じさせます。
5品目のチャプチェを食べ終えると、大山さんが艶やかな肉の塊を見せてくれました。系列店と同じく、ここでは兵庫県産但馬牛でも最高評価に輝く〈太田牛〉と、厳しく吟味した神戸ビーフを使用。特に不飽和脂肪酸(※)を豊富に含むヘルシーな太田牛は、関東の高級店でも入手困難な希少銘柄とか。そんな“幻の肉”を気軽に楽しめる店が身近にあること自体、実はかなりの幸運なんですよね。
※体内で合成できず、食物から摂取する必要のある必須脂肪酸。コレステロールや中性脂肪の減少等の効能があると言われる。
そしていよいよ真打ち登場。1皿目の焼肉は、太田牛のクリミとイチボ、神戸ビーフのエンピツ(リブロースの芯部分)、上タン塩、厚切り牛タンの塩焼き盛り合わせでした。もちろん熟成状態は最高で、提供直前に大山さんが1枚ずつ丁寧に手切りしてくれます。
その無類のうまさは一口目から味蕾を直撃。極上の繊維質から立ち昇る、濃厚な香りと甘みがたまりません。脂もサラリと軽やかで、食べるほどに食欲が沸く味はうっとりするほど魅惑的です。
続く2皿目は、太田牛のサーロインと神戸ビーフのザブトン&ハラミ。東京の「かんてき本店」特製の秘伝のタレを絡め、さらなる甘みを与えた盛り合わせは悶絶ものでした。一瞬意識が飛ぶような、あの甘美な陶酔はとても言葉にできません。
すると「その感動は序盤の料理あってこそです」と大山さん。「事前に塩味や酸味で口の中を整えておくと、舌がより強く甘みや旨味を感じます。僕らはそれを計算しながらコースを組み立て、焼肉が最高に美味しくなる状況を演出するんです」。そう聞くと、もはやこの店でコースを選ばない理由はないでしょう。
この後も本格派の参鶏湯と冷麺が続き、デザートはイチゴとマンゴーのかき氷。最後まで緻密に練りあげた焼肉&韓国料理のフルコースは、もはや感嘆符抜きに語れぬエンターテインメントでした。アンティークな器の数々も眼福ですし、フルアテンドのサービスも快適至極。今宵の贅沢な記憶はしばらく消えそうにありません。
「東京や大阪の高級店に負けない店になれるよう、今後も挑戦を続けていきます」と大山さんも意気盛ん。珠玉の悦楽にとことん浸れる、新たな“焼肉の殿堂”にご期待あれ!
神戸焼肉 大山
福岡市中央区西中洲1-4 プロスペリタ西中洲Ⅱ-1F
092-711-5929