【船橋市】必要とする人たちへ点訳本を。点訳ボランティア「グループうさぎ」
点字カレンダー作製や千葉県立盲学校からの依頼による教科書のデータ化などの活動をする点訳グループ「グループうさぎ」を取材しました。
児童書や話題の書、参考書など蔵書多数
「グループうさぎ」は、船橋市主催の点字講習会やパソコン講習会の卒業生を中心に活動をする点訳グループ。
最初に点訳した書籍『空飛ぶうさぎ』にちなんで「グループうさぎ」と名付けられました。
主な活動内容は、船橋市身体障害者福祉センターからの依頼による点字カレンダーの作製や点訳講座の講師、都内の点字図書館からの依頼による点訳、千葉県立盲学校からの依頼による教科書・参考書のデータ化などです。
現在約2100冊を所蔵。完成した点訳図書のリストがホームページに公開されています。
月2回の定例会で、情報交換し学び合うことで、活動の輪を広げています。
誰かの役に立てることが生きがい
点訳はカレンダー班、数学班などのグループに分かれて行います。
作業は、点訳ルールに従って正確に点字に直すことが必要不可欠。
600ページほどの本を点訳するには、10冊ほどに分冊し、それぞれ点訳と校正を重ねます。
1冊の書籍で1年以上要することも。
それでもグループメンバーは「人が選んだ本が読めて楽しい。出来上がった時がうれしい。点訳で誰かの役に立てることが生きがい」と労を惜しまず前向きです。
「皆で楽しく活動できる場所を提供し、支援してくれる船橋市にも感謝しています」とも話しています。
一つ一つ丁寧に点訳を重ねる「グループうさぎ」の書籍には、元気と温かさが詰まっています。
(取材・執筆/さち)
※問い合わせ
船橋市ボランティアセンター グループうさぎ
電話番号/047-431-8808
ホームページ/http://ten-grp-usagi.jp/