浮世絵の黄金期、一堂に 話題の蔦屋重三郎も
川崎浮世絵ギャラリーでは7月6日(日)まで、「浮世絵スター誕生―歌麿に蔦屋重三郎、英泉・国貞まで―」展が開催中されている。
同展では天明・寛政期(1781〜1801)に、喜多川歌麿や東洲斎写楽、彼らのライバルとなった鳥居清長や鳥文斎栄之といったスター絵師が次々と誕生し、「浮世絵の黄金期」と呼ばれた時代の作品を紹介する。次世代の溪斎英泉、歌川国貞らの作品も含めて、総数は約130点。
前期(6月1日(日)まで)は、歌麿や写楽を見出した蔦屋重三郎、西村屋与八など江戸の版元たちにも注目。新人としては異例の豪華デビュー作となった、写楽の役者大首絵などが見どころだ。
後期(6月7日(土)〜7月6日(日))は、黄金期のその後も追い、江戸時代後期の人気絵師・英泉や国貞が頭角を現すようになった文化・文政期(1804〜30)の作品と、彼らの師匠である菊川英山、初代歌川豊国の作品を交えて、江戸で輝いたさまざまなスターたちを紹介する。
開館時間は午前11時〜午後6時半。月曜休館(休日の場合は翌平日)。5月7日(水)は振替、6月2日(月)〜6日(金)は展示替えのため休館。入館料500円。関連イベントもあり。問い合わせは同所【電話】044・280・9511。