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【京都市京セラ美術館】初日は史上最大長蛇の列☆海外でも大注目展覧会「村上隆もののけ京都」

キョウトピ

【京都市京セラ美術館】初日は史上最大長蛇の列☆海外でも大注目展覧会「村上隆もののけ京都」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は左京区岡崎にある京都市京セラ美術館で絶賛開催中、国内外で注目を集めるアーティスト展覧会。

海外でも注目のアーティスト・村上隆の貴重な展覧会

左京区岡崎の文化ゾーンに位置する『京都市京セラ美術館』。前身・京都市美術館から数えて開館90周年を迎え、その記念展『村上隆もののけ京都』が2月3日より現在絶賛開催中。ちょっと遅ればせながら、やってきました。

開催初日には、美術館史上の大行列を作っていたことでも話題になりました。たまたまこの時近くを通りかかりましたが、なんじゃこれは?と、美術館を取り囲むほどの長蛇の列でした。初日は先着5万人分トレカ配布ということで、それ目的の行列だったと後で知りましたが。

会場入り口には、記念展の肝入り具合を感じる阿吽像。京都寄りな村上作品に惹かれます。

村上隆氏は世界的にも知られる、日本の現代美術家、ポップアーティスト、映画監督。特に海外の方が人気の高いイメージのアーティスト。

身近なところで知る村上作品としては、ルイヴィトンコラボであったり、昨年の京都南座で行われた市川團十郎白猿襲名披露公演の祝幕など。今回は京都コラボ作品があるということもあり、興味津々でやってきました。

美術館敷地内にある七代目小川治兵衛作庭の池泉回遊式日本庭園の池上、ルイヴィトンのトランクに立ち黄金に燦々と輝く巨⼤な彫刻作品『お花の親⼦』。さながら“東の金閣寺”とも言え、けっこうこれを設置するのには、地元の抵抗多数あったのでは?とお察しします(笑)

本展では京都を舞台にした新作や代表的シリーズなど、国内初公開作品中心に約170点が展示。これまで村上作品で日本画などの古典要素を感じたことがなかったのですが、村上氏は東京藝術大学美術学部日本画科卒業で、元々日本画、そして京都には造詣深いアーティスト。それが本展にて遺憾なく発揮されています。

今回一番の注目の作品。江戸時代の絵師・岩佐又兵衛の洛中洛外図を引用して作成された大作『洛中洛外図屏風 岩佐又兵衛 rip』。

日本画然とした作品の中に、まるでウォーリーを探せ的溶け込み具合で珍チャラがいます(笑)しかも、そのすっとぼけた風貌が、伝統的技法の作品の中に味わい深く響きます。

個人的に細かい感想として、岩佐又兵衛作品も皆こんなヤバい目つきしてるのか?と。エキゾチックジャパン(笑)

作品の途中途中には、村上氏の恐らく直筆と思われるメッセージが展示。わりと国内には村上氏のアンチが多い印象で、村上氏っていかつい人なのか?とずっと思っていましたが、真逆の印象を与える柔和なメッセージ(笑)

琳派の代表格・尾形光琳作品をモチーフにした『尾形光琳の花』。

暗幕スペースに展示された『四神と六角螺旋堂』。平安京の東西南北の守護四神、青龍・白虎・朱雀・玄武を四方壁面に描き、その中央に黄金のドクロの六角螺旋堂。古くから京都の都市整備に根付く風水思想も、村上作品に取り入れられ、昇華されています。

ヲタク要素満載の代表的シリーズの数々。外国人の来館者はこのあたりの作品を熱心に撮影されてました。こういうところが、海外で人気なんでしょうね。

そして、村上版『風神雷神』。ゆるいにも程がある脱力感(笑)この作品を通して、オリジナルの風神雷神の完成度の高さと破壊力に思いが至るわけですが。

それを思うと日本画自体漫画的というか、漫画の源流というか。そもそも村上氏の提唱する『スーパーフラット』が日本画の中にあることを、本展を通じて再認識させらました。

あと、作品名もつぶやきめいたものが多数で必見です(笑)

市川團十郎白猿襲名披露興行の祝幕の原画。実際こんな祝幕でした。

京都夏の風物詩・五山送り火の山々『五山くん』。ゆるキャラ誕生か(笑)

物販コーナーも盛況でしたが、かなり強気価格でした(汗)円安の功罪もあるのか。

図録は7月下旬以降に販売される予定。オンラインで受付販売されてるそうです。

記念に風神のキーホルダーを購入。私史上最高値のキーホルダーでしたが(毒)

今後日本で展覧会を開くことはないかもしれない、と発言する村上氏。それを思うと、村上氏にとって渾身の展覧会と言え、貴重な展覧会。必見です!

詳細情報

展覧会名:村上隆 もののけ 京都
会場:京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ(京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124)
会期:2024年2月3日~2024年9月1日
開館時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで)
休館日:月曜(祝日の場合は開館)
公式サイト:https://kyotocity-kyocera.museum/exhibition/20240203-20240630

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