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私はカリナ（33歳）です。夫のリュウキ（30歳）と2人の子ども（リクト・5歳、ノア・2歳）と暮らしています。突然ですが……みなさんは親戚のなかで結婚していない人がいたとしたら、恋愛や結婚のことが気になりませんか？　「まだなの？」とか「いい人いないの？」とか、結婚して子どもがいない人に「作らないの？」とか声をかけることは、よくあることだと思うのです……。親戚のランちゃんは容姿も人柄もよく、頭も良いそう。だからこそ結婚しないことがみんな不思議なのです。

おばさんは大の子ども好き。数年前、年始に集まった際、私が「保育園に預けて働こうか悩んでいるけれど、急な休みをとりにくいし……」と相談をすると「そんなのいつでもわが家を頼ってよ！」と言ってくれました。そこから月に2回ほど、病院や美容院などに行くときに子どもたちを預けています。しかし去年くらいからおばさんは具合が悪くなったようで、子どもを預けた際には、おばさんの娘のランちゃんが子どもたちの面倒を見てくれているようです。だからこそランちゃんとは良い関係でいたいと思っていたのですが……。

ランちゃんは終わりにしたかったようだけれど、夫や親戚の「お母さんも安心できない」「孫がいないと」「仕事にかまけてないでいい人探せ」というアドバイスはしばらく続いていました。帰る時間になったので、私は夫と「ではまた」とランちゃんに挨拶しました。でも冷たい目をされて無視されてしまいました。「？」とは思ったものの、とくに気にしてはいませんでした。 そして1月の下旬。2日後にリクトとノアをいつも通り預かってもらおうとランちゃんに電話をしたのですが……。

いままで優しくて、自分のお母さんと一緒にうちの子どもたちの面倒を見ていてくれたランちゃん。そんなランちゃんに、子どもたちを預かることを拒否されてしまいました。明後日だけでなく、今後ずっとということです。ランちゃんのお母さんである、おばさんの具合がよくないのは分かるけれど、一緒にいてくれればそれでいいのに……。どうしてランちゃんがこんな態度をとるのか、理由はひとつ。夫が年始にしていた結婚や子どもの話題が癇にさわったのだと思います。

不本意ながらも謝ったのに……？オトナとして最低限の振る舞いして！

年始に最後の挨拶が無視されたことから、夫が言った「孫が」「結婚が」の話題にランちゃんが怒ってしまったと思った私は、夫が帰宅するとすぐに話しました。夫は何気ないコミュニケーションとして話したつもりのようでした。結婚などの話題は言われたくない人もいるから自分たちが悪いと言いつつも、私たちはランちゃんがそこまで怒る必要もないのではと感じたのです。たとえ嫌な思いをしたとしても、大人として最低限の挨拶や会話は親戚付き合いとしてするのが普通ですよね？

夫は悪いことは言ってないと私も思いましたが、子どもを預かってもらえなくなっては困るため、謝ることにしました。ちょうど翌日、夫の仕事が休みだったので、私と夫は早速おばさん（ランちゃんのお母さん）の好きなお菓子を手土産に持ってランちゃんの家に行きました。おばさんはいつものように変わらず優しい笑顔で迎えてくれました。うちの子どもの預かりを断ったことをランちゃんから聞いていたようで、おばさんからそのことについて謝られました。

ランちゃんはやはり怒っているようで、私たちとは目も合わせないし、せっかくこちらが大人になって謝罪をしても答えは「はい」だけ。確かに夫が失礼な話題を出したのかもしれないけれど、大人として、親戚として、その態度ってどうなんでしょうか？　今後の親戚付き合いを考えて謝罪をしたのに。大人げなく見えるランちゃんに不信感が募ったのでした。

私たちが非常識！？特大ブーメランが返ってきて……「反論できない」

ランちゃんは目も合わせてくれません。それどころかランちゃんは、夫に食って掛かってきたのです。イヤな空気感を察知したであろうおばさん（ランちゃんのお母さん）が、間に入ります。

正直、このとき私たちはランちゃんに対して「何を言っているの、この人」と思いました。夫の給料のことといい、転職のことといい、ランちゃんには全く関係のないことです。ましてや子どもを産んだことのないランちゃんに、うちの子どもたちの将来やしつけに対してとやかく言われる筋合いはないはずです。なぜ、土足で踏み込むように、うちの家庭のことをめちゃくちゃに言われなければならないのかわからず、とても腹が立ちました。

ランちゃんから次々にくり出される猛攻撃に、私たち夫婦は何も反論できませんでした。というか、うちの子どもたちを預かっているとき、他の子と比べたり、しつけがなってないなど考えながら子どもの面倒を見ていたと思うとますます腹が立ってきました。ランちゃんの言い方から、まるで私たち夫婦のような親になりたくないから、まだ結婚をせず子どもをつくらないと言っているようにも思えました。

この日のことはすごく腹が立って「もう関わらない！」と夫と怒りながら帰宅しました。しかし友達に同じことを言っても「その人も極端ではあるけど……それはカリナと旦那さんが悪い」と言われてしまいました……。 ランちゃんの言う通り、夫の給料や私たちの子育てなど、家庭内でいろいろと相談をして決めてきたことに口を出されて、すごく嫌な気分になりました。「いろいろ考えてこうしているのに余計なお世話」だと思いました。でもこれってランちゃんがはじめから言っていたことだったんですよね。悔しさで本心から謝罪することはできないかもしれませんが、ランちゃんの言う通りだということは心のどこかでわかっています。人様の家庭の事情に安易に口を出してはいけないことを学びました……。