冬の全国大会特集（５） 弓道女子 日田 ４人の力を結束して日本一を目指す 【大分県】
11月にあった九州高校新人大会の弓道女子団体で準優勝した日田が好調だ。その１週間後にあった全国高校選抜大会の県予選では、予選リーグを１位で突破し、決勝リーグでは全勝して優勝を決めた。浜田昌子監督は「選手に実力があるのはもちろんだが、互いに修正点を指摘し合えるチームワークがある。持っている力を出し切ることができれば、全国でも上位に行ける」と期待を込める。
全国選抜の団体は３人１組でのチーム戦となる。立ち順（ポジション）は１番から「大前」の池永真唯、「中」の中野由唯、「落ち」の吉海詩七に、補欠の中島日和の２年生４人のメンバーだが、誰が出ても実力は変わらない。池永と中野は夏の全国高校総体に出場しており、全国での場数を踏んでいる。切込隊長の池永は思い切りが良く、ムードメーカーの中野はリカバリー能力が高く、状況に応じて自分の役割を果たす。個人戦にも出場する吉海は勢いがあり、スーパーサブとなる中島はどのポジションで出場しても流れをつくることができる。
チームとしてのバランスはよく、池永は「試合によってそれぞれ調子の波はあるが、不調な人がいれば誰かがカバーできる。チームとして的中率は安定している」と話し、中野は「試合中に足りないところを見極め、次の試合に向けて課題を修正できる選手がそろっている。仲がいいので何でも言い合える雰囲気がある」と自信たっぷりだ。
全国選抜では、決勝トーナメント出場が最低限のノルマ。そして、同大会で準優勝した男子団体の記録を塗り替えること、すなわち日本一を目指す。吉海は「４人の力を合わせれば達成できない目標ではない」とメンバーの思いを代弁した。大会は23日から東京武道館で開催される。女子団体戦は24日に予選が始まる。
（柚野真也）
