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讃岐うどん かわはら 〜 地域に根差し、明るく元気においしいうどんを提供

倉敷とことこ

讃岐うどん かわはら 〜 地域に根差し、明るく元気においしいうどんを提供

長年にわたり倉敷市真備町で愛されてきたうどん店「讃岐うどん かわはら(以下、かわはら)」。

多くのお客さんでにぎわい、ぶっかけうどんをはじめとしたうどんが人気の店です。

しかし、平成30年7月豪雨で被災。
ですが約3か月後に再建し、真備町の復興を支えてきました。

そんなかわはらは、2021年(令和3年)5月に移転、店舗を新築して新たなスタートを切ったのです。

かわはらの新しい店の特徴やこだわりなどを、紹介していきましょう。

かわはらは地域に根差した老舗うどん店

讃岐うどん かわはらは、倉敷市真備町にあるうどん店です。

1993年(平成5年)、店主の川原 幸男(かわはら ゆきお)さんが倉敷市水島地区のうどん店から独立し、真備町の有井地区にて開業しました。

以降、店主と奥様やスタッフのかたとともに運営され、地域に根差したうどん店として、地元のお客さんが多く訪れています。

2018年(平成30年)の「平成30年7月豪雨」で被災しましたが、約3か月後の同年10月に同じ場所で再建。

幸男さんの息子・涼さんも運営に加わり「真備を元気に」を合言葉に、飲食店として地元の復興を支えてきました。

なお再建後、倉敷とことこでも取材をしています。

そして2021年5月19日、同じ真備町の川辺地区に場所を移転・新築して再オープンしました。

移転後も、前と同じく「明るく元気においしいうどんを提供する、地域に根差した店」をコンセプトに営業しています。

かわはらの新店舗のようす

かわはらの新店舗は、旧店舗から約600メートル東

旧店舗と同じく、県道278号(宍粟真備線)のすぐそばです。

かわはらの新店舗の店内は、入口側と奥側とで印象が異なるのが特徴。

入口側のスペースは落ち着いた雰囲気の、ベーシックな店構え
奥側のスペースは吹き抜けで天井が高く、天窓があり、明るい雰囲気
奥側のスペースには天井に大きな梁があり、うどん店らしい日本的な印象

店内はカウンター席、テーブル席、さらに座敷もあります。

カウンター席
テーブル席・座敷

かわはらのメニュー

価格は消費税込。2024年(令和6年)5月時点の情報

画像提供:讃岐うどん かわはら

いろいろな種類がそろう、かわはらのうどん。

とくにぶっかけうどん系は人気があり、ぶっかけうどんだけで5種類あります。

小エビ入りぶっかけうどんには小エビのかき揚げが入る(小エビ天ぷらうどんも同様)
サイドメニュー(画像提供:讃岐うどん かわはら)

おでんの種類は、以下のとおり(一品121円)。

・コンニャク
・つくね
・ゴボウ天
・平天
・玉子
・牛スジ

おでん (左よりつくね、ゴボウ天、牛スジ)

なお、かわはらでは持ち帰りができます。

容器での持ち帰り例 (イカ入りぶっかけうどん)
袋での持ち帰り例 (イカ入りぶっかけうどん) 画像提供:讃岐うどん かわはら

持ち帰りは、容器での持ち帰りとでの持ち帰りがあります。

容器の場合、容器代が必要です。袋の場合は、1セット「22円(税込)」が必要です。

おすすめメニューの紹介

さまざまなうどんがそろっている、かわはらのメニュー。

たくさんあるメニューのなかから、おすすめのメニューをピックアップしました。

「イカ入りぶっかけうどん」は山盛りゲソ天がボリューム満点で一番人気!

かわはらのメニューのなかで、ダントツで人気があるのは「イカ入りぶっかけうどん」です。

取材時は、冷を注文しました。

ぶっかけうどんの上にゲソ(イカの手足)天ぷらがタップリと載っています。

ボリューム感は満点!

ツユは濃いめで、甘い味わいです。

食べやすく一口サイズにカットされたゲソ天

ゲソ天の衣はカリカリッとした食感でとても香ばしく、歯ごたえのあるゲソの食感と噛みしめると染みだしてくるイカの風味がたまりません。

衣をツユにタップリと浸して食べてもおいしいです。

太めのうどん麺はコシがあり、モチモチとした弾力のある食感。
そして、ツユがよく絡んでとてもおいしいです。

「イカ天ぷらうどん」はゲソ天が載った天ぷらうどん

かわはらでは、天ぷらが載る天ぷらうどんが人気。

天ぷらうどんは数種類あり、そのなかで一番人気があるのは「イカ天ぷらうどん」(770円)です。

かけうどんの上に、イカ入りぶっかけうどんと同じく、ゲソの天ぷらが載っています。

ゲソは一口大にカットされているので、とても食べやすいです。

サクサクの衣を楽しむのもおいしいですが、うどんのダシ汁をシッカリと衣に染ませて食べるのもおすすめ。

ツユは透明感があり、ほんのりと白みがかっています。

飲むと、ダシの奥深い風味とサッパリとした塩味が広がりました。
とてもスッキリとした後口です。

麺は太めでモチモチとしたコシがあり、食べ応えがあります。

「きつねうどん」は味がシッカリ染みた油揚げがポイント

かわはらでは、うどんの定番メニューのひとつである「きつねうどん」(627円)もラインナップしています。

油揚げには甘辛い味がシッカリと染みていました。

噛んだ瞬間、油揚げから甘辛い味がジュワッと口の中に広がります。

ダシ汁に油揚げをシッカリと漬けて食べるのもおいしいです。

油揚げにダシが染み、また油揚げからダシ汁へ甘辛い味が染みだし、油揚げとダシ汁それぞれ新たな味わいが楽しめます。

「肉うどん」は牛肉がタップリ!

かわはらではイカ入りぶっかけうどんをはじめとする各種ぶっかけうどんが人気ですが、ぶっかけ系以外で人気が高いのが「肉うどん」(825円)です。

名前のとおり牛肉がタップリと入っているほか、天カスも多めです。

牛肉の味付けは薄め。
そのため、肉のうまみがシッカリと味わえます。

肉好きにおすすめのうどんです。

「肉ぶっかけうどん」は牛肉と甘辛いツユがポイント

ぶっかけうどんのなかでイカ入りに次ぐ人気なのが、「肉入りぶっかけうどん」(874円)や「小エビ入りぶっかけうどん」(737円)です。

そこで肉入りぶっかけうどんを、温で注文しました。

肉うどんと同じように味付け薄めの牛肉が、タップリとぶっかけうどんの上に載っています。

味が薄めなので牛肉自体の味わいを楽しむのもおいしいですが、濃く甘めのツユに牛肉をシッカリと絡めて食べるのもおすすめです。

心機一転、新しい場所・建物で新たなスタートを切った讃岐うどん かわはら。

スタッフの川原 涼(かわはら りょう)さんへインタビューをしました。

かわはらのスタッフ・川原 涼さんへインタビュー

スタッフの川原 涼さん

心機一転、新しい場所・建物で新たなスタートを切った讃岐うどん かわはら

スタッフの川原 涼(かわはら りょう)さんに、移転した経緯や新店舗のこだわり、心境の変化、今後の展望などの話を聞きました。

インタビューは2021年6月の初回取材時に行った内容を掲載しています。

店舗の移転・新築について

新店舗

──店舗を移転・新築したのは、なぜ?

川原(敬称略)──

一番の理由は、コスト面です。

以前の店舗は賃貸物件だったので、営業を続けていく以上、家賃の支払いが必要ですよね。

いっぽう店が土地を持って自ら店舗を建てた場合、購入費用の支払いが必要ですが、すべて支払い終わったらそれ以上は発生しません。

お世話になっている金融機関などといろいろ相談し、家賃と購入費用の支払額が同じくらいだったら、自分の土地・店舗を持ったほうがいいんじゃないかと思いました。

旧店舗

ちょうどそのころ、旧店舗前の県道の工事が決まったんです。
工事は2年くらいかかるということで、店の営業にも影響がありそうでした。

そこで、思い切って移転をしようと。

できれば真備町内でも交通量の多い東寄りのエリアで、幹線道路の近くを移転先として考えました。

そして現在の場所を見つけ、移転を決めたんです。

旧店舗では2021年(令和3年)の5月6日まで営業し、5月19日に新店舗での営業を始めました。

新店舗のこだわりは、2種類の雰囲気が異なる空間

──新しい店舗の特徴やこだわりは?

川原──

基本的に、メニューは旧店舗と同じです。

ただ持ち帰りは旧店舗時代からもしていましたが、持ち帰りの容器は変更しました。

新型コロナウイルス感染症の流行の影響で、持ち帰りの需要が増えています。

そこで持ち帰りでもおいしくうどんを楽しめるよう、容器を新しいものに変えたんです。

持ち帰りを買ってすぐ車の中などで食べても、熱々のうどんがおいしく楽しめますよ!

店内の席はカウンター、テーブル、座敷とあるのは同じですが、座敷の数は増えました。

あと、店内のデザインにはこだわっています。

おもに、スタッフとして働いている私の母がデザインを考えたんですよ。

デザインのポイントは、店内の入口側と奥側で雰囲気が違うこと。

入口側のベーシックな雰囲気と、奥側の梁や天窓のある明るい和風のたたずまい。

同じうどんを頼んだとしても、入口側で食べるのと奥側で食べるのとで、違った雰囲気で楽しめるのがポイントです!

ぜひいろいろな席で食事を楽しんでほしいですね。

あとは一見(いちげん)さんでも入りやすい、アットホームで明るい雰囲気を意識しました。

通りがかりのかたも、お気軽に来店していただけるとうれしいですね。

毎日一定の水準を維持する難しさを痛感

──うどん店の運営に携わるようになって約2年半が経った(取材時=2021年)が、心境の変化はある?

川原──

旧店舗で「倉敷とことこ」に取材してもらったときは、ちょうど私は当店の運営に携わり始めたころでしたね。

右も左もまだわからない状況で、毎日が勉強と練習の繰り返しでした。

目の前の作業や覚えることで精一杯。
気持ちの余裕はなかったと思います。

今は作業ややるべきことが、一通りできるようになりました。

気持ちの余裕ができて、少し俯瞰(ふかん)して考えられるようになったかもしれません。

そして今は、覚えたことを毎日繰り返し、しかも一定の水準を維持していくことの難しさを感じています

毎日同じ水準の作業をしている父のすごさに気づきました

あとは、お客様からいつもの店員として気軽に声をかけていただけるようになりましたね。
店に私という存在が定着したかなと感じています(笑)。

今後も明るく元気においしいうどんを提供していく

──今後の展望ややってみたいことを教えてほしい。

川原──

やはり当店のコンセプト「明るく元気に、おいしいうどんを提供する」ということを、これからもシッカリとやっていくことですね。

新型コロナウイルス感染症拡大対策も徹底し、お客様が安心して利用できるようにしています。

さきほどのとおり、持ち帰りもおいしく食べられるように容器も変えたので、ぜひ持ち帰りもお試しください。

あとコロナ禍が落ち着けば、新しいメニューなんかも考えたりしてみたいですね!

地元の常連から一見さんまで多くのお客でにぎわう讃岐うどん かわはら

店は新しくなりましたが、かわはらを訪れると「いらっしゃいませ」の元気な声が響き渡るのは変わっておらず、いつもどおりのかわはらの印象でした。

もちろん、うどんの味わいも前といっしょでとてもおいしかったです。

さらに座敷が多くなったので、子供や年配のかたといっしょでも行きやすいのではないでしょうか。

新店舗でも明るく元気に営業しているかわはらに、ぜひ行ってみてください。

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